仙台に帰省するときに代行バスを使って女川まで行ってきました。写真はあまり取れませんでしたがレポートします。
仙台から仙石線で松島海岸へ。駅前から矢本まで代行バス、そこから石巻までディーゼル。そこから代行バスで女川まで行って仙台に戻りました。

仙台から仙石線には、たまたま来たマンガッタンライナーⅡに乗り高城町まで行きました。写真は高城町で撮りました。
内部から見た学校-マンガッタンライナーII①


内部から見た学校-マンガッタンライナーII②


内部から見た学校-マンガッタンライナーII③

写真以外にもさるとびえっちゃん、サブと一、ゴレンジャー、キカイダー、ロボコンなどいろいろと懐かしいキャラクターが書いてありました。


高城町から石巻方面です。手樽、陸前大塚ぐらいまでは復旧できそうですが高城町を越えると客が減るのでここまでの運転なのでしょう。
内部から見た学校-高城町の先20110816


代行バスまで時間があったので松島海岸に戻って乗りました。高城町は代行バス停と駅が離れています。
松島海岸駅前の代行バスです。青春18切符で乗れます。
内部から見た学校-代行バス矢本行き20110816  

陸前大塚駅前です。
内部から見た学校-\陸前大塚駅20110816
ガレキの片付けは終わっているようですが、架線柱はところどころ傾いています。この辺はレールが残っていますが修復工事は行われていません。写真のガレキの山の向こうがホームです。この駅は青海川と並んで海岸線にホームがあるので有名な駅です。


内部から見た学校-矢本駅区間運転20110816
矢本駅のホームです。矢本-石巻間はディーゼルでの運転です。4両編成、石巻線、陸羽東線で使っている車両のようでした。整理券番号の表示板には陸羽東線の駅名が並んでいました。

つづく。
 万引きは、中学校ではよくある話です。
入学して卒業までの3年間にに1度や2度は発生します。

・発覚まで

 店で捕まって学校に連絡来る場合もありますが、万引き品を転売してそれを買った生徒の親が発見して学校に訴えてきたり、教員が「お前(普通の)消しゴムなんで10個も同じの持ってんだ?」と気付く場合などがあります。

・発覚後の指導

 店で捕まって学校に連絡が来た場合で当事者が1人の場合は、担任が面接し状況を確認の上、万引き品を親が買い取った上で親と本人が謝罪、場合によっては店への立ち入り禁止などを言い渡されて指導終了ですが、実際こんなに簡単にはいきません。

・指導の詳細

 店の人は年がら年中万引きを監視しているわけではなく、被害が連続したときに「見張って」いて発見する場合が多いので、見つけたほうは余罪について必ず追求します。本人が正直に取ったものを出すか話せばいいのですが、証拠がないと認めない「確信犯系」や、もともと頭がよくない(この場合は記憶力がない)場合は何を取ったのかさっぱり覚えていないという場合もあるので、確認が取れたものについてのみ指導するということになります。

 生徒との面接では、昔の刑事ドラマのような「恐怖の取調べ」はありません。事実関係を確認し万引きは犯罪だから今後はしないように諭して終わりです。それから親と面談し店への謝罪と万引き品を買取るよう話をして指導が終了です。

 本人が素直に認めればこれで終わりです。次回は複数犯、次次回は実例と指導のコツです。
 更新遅くなりました。

 さて、生活指導の話の前に、教員の仕事を整理したいと思います。
前回、教員には以下の種類の仕事があると書きました。

① 授業
② 担任
③ 部活
④ 校務分掌(委員会指導、行事の実行などを含む)
(非公式に) ⑤ 生徒指導

①、②はいわゆる学校の基本業務です。
 授業には授業そのもの以外に準備などが加わります。理科は実験があると準備、片付けなどが大変です。その他に試験の作成、採点などがあります。
 担任の仕事は、各種連絡、学活以外に生徒同士のトラブルの指導、親との連絡などがあります。子供はよく事件を起こすのでその後の指導や処理が大変です。

③は、これが命の人といやな人に2分します。
 運動部はほとんど趣味で指導している人と割り振られてやむなく指導する人がいます。高校などでは大学でのスポーツ特待生がそのまま教員になり指導することも多いようです。特に運動部は非常に負担が大きく、本気で指導すると日曜日や夏休みがなくなってしまいます。最低限、平日の放課後と夏休みの一部で指導すればいいものです。ただ、学校として甲子園を目指したりすると学校のバックアップもあります。

④と⑤はやりたくないというのが普通です。
 校務分掌には時間割の作成から日程の調整、施設の管理や行事の企画運営、PTA担当などがあります。はっきり言って非常に負担の大きいものです。生徒が帰ってから書類を作り職員会議に提出して、委員会を動かしてとなかなか大変です。
 生徒指導は、普段の指導は服装検査や遅刻のチェックぐらいですが、暴力事件や万引きなどが発覚すると学年の先生が全て残って事情聴取や指導に当たります。学校が荒れてくると毎日事件が起こって大変です。

 次回は生徒指導の実際(実態)です。
 学校には、授業以外に事務処理の仕事が多くあります。
教材作成は教員個人の仕事となりますが、学期末の成績付けに始まり、日程の調整から行事の提案まで山のような書類が配布されます。それらは全て教員が作成します。

 学校というところは、会社と違って「総務」「経理」などの部門が無いので、学校関連業務は各教員が片手間でやることになります。これを校務分掌(こうむぶんしょう)といいます。学校事務がいるではないかというかもしれませんが、教員の福利厚生や教材予算の管理、教育委員会とのやり取りが主な仕事で1校に2~3人程度しかいません。
 教材費や修学旅行積立の集金、教科での備品や消耗品の管理、校務書類の作成、配布、管理、学校の日程の調整から管理まで全て教員が分担して担当します。月間の行事予定や運動会の企画などを担当すると、授業に手が回らなくなることが結構あります。

 教員の仕事としては

① 授業
② 担任
③ 部活
④ 校務分掌(委員会指導、行事の実行などを含む)

それから、非公式に

⑤ 生徒指導

といったところでしょう。
どこがどう忙しいかは次回に。
 今回から学校での生活指導に関してです。今回はなぜ学校が忙しいかという話の1回目です。

 教員が生徒指導に関して最も嫌うのは、ずばり校外の事件に学校が振り回されることでしょう。
 本来は、生徒が学校外での万引きや校外での暴力事件を起こした場合は警察に捕まるものであり、学校が仲裁や賠償交渉をするものではありません。

 ところが「教育上の配慮」という理由・・・実際には

=子供の経歴にキズをつけないため
=当事者がことを荒立てたくないため
=被害者(店や被害者)のお礼参りや変なうわさが立つことを恐れて・・

学校に解決や仲裁を求められます。具体的には、加害者の親を説得し実費賠償と謝罪を促すという形になります。

 中学の場合、クラスが荒れるのと同時に、事件に振り回されるというのが担任にとって大きな負担になります。補導された場合などは、本来親に連絡が行きますが、引き受けに行かない場合学校にも連絡がきます。
 この辺まで担任が請け負うようになると教員自身の生活が崩壊します。昔は放課後に身元引き受けに行くこともありましたが、学校側で引き受けることはあまりありません。親を説得して(←これが結構大変)一緒に担任が警察に行くことはたまにあります。

 ほかには生徒同士の喧嘩の仲裁(校外で発生したもの、治療費の負担等についての揉め事が多い)や自宅からゲームを盗まれて友人宅で見つかったとかいうこともあります。

 結局生徒のプライベートに巻き込まれ、担任だけではなく副担、学年主任など、学年全体も対応に追われて、事件が起こるたびに夜8時、9時まで学校で指導することになります。授業以外に授業の準備や校務分掌(学校内の業務。施設管理や日程の調整管理など)もあり教員の生活自体が成り立たなくなったりします。

 「うちの子が・・申し訳ありません」という親なら問題無いのですが、事件を起こす子の場合は、親の犯罪に対する認識が薄い場合が多く、教員側にとって精神的に負担大です。
 今回は生活保護を減らすために教育上必要なことについてです。

前回は長期の生活保護受給が依存症を助長する、生活保護受給のために家族の同居、結婚をしないといった話をしました。

 それでは、生活保護を減らすにはどのような教育をすればいいのでしょうか?
結論から言えば、親として、社会人としての責任を自覚させること。それから、家族の重要性、特に同居や扶養の必要性をきちんと教育することでしょうね。

 まず、親、社会人としての責任とは何かということですが、それは、仕事をする(生活費を自分で稼ぐ)ことと子供を育て指導することでしょう。
当たり前のことですが、家庭のことは基本的に自分たちでやることで、学校や保育園はそれをサポートするところでしかありません。
 小学校で箸の持ち方を指導してくれと言い出す親の話を聞いたことがあります。学校で生活習慣の教育までやっていたらきりがありません。出来るかどうかは別として、子供を育てるのは親の責任であると自覚が必要です。最近は親の役割、家族の役割があいまいになって何でも行政機関にやってもらおうとする傾向が強いように思います。

 本来は親から子に価値観が継承されるのが基本でしょうが、学校でも家族の重要性、特に同居や扶養の必要性を教科書の中に記述する必要があると思います。家庭科の教科書にある程度書いてあるとは思いますが、社会科でも権利や社会進出の話ばかりではなく、生活の基本単位は家族であり、相互補助、教育の基本、社会的責任が家族にあると記述すべきでしょう。

 それから、アル中や暴力での離婚は別ですが、安易な離婚が多すぎです。母子家庭の生活保護額を増やしても解決にはなりません。芸能人のように離婚しても業界復帰して生活することは普通の家庭ではできません。
 教育上は、家庭でも学校でも、安易に離婚しないこととや子供は親が責任を持って社会人に育てることをきちんと教える必要があります。プライベートなどと言っていないで失敗事例も示す必要があるでしょう。特に離婚後貧しくなる可能性が高いことも教えたほうがいいでしょう。親として、家族として安定収入が必要でそのためには何をし、何を我慢するかも一通り教育する必要があります。個人の自由や権利以前に自分の生活を破綻させないよう努力することが必要だと自覚させるような教育が無ければ、ますます生活保護が増えるだけでしょう。

 子育ての基本も子供のうち?から教育する必要があるかもしれません。

結論ですが、以下のようなことを教えることが必要と考えます。

・生活費を自分で稼ぐよう努力すること。
・生活の基本単位は家族であり、相互補助、教育の基本、社会的責任があると自覚し行動すること
(例 子供が万引きしたら親は被害者に「私の監督・教育が至りませんでした」と謝罪すること。子供を守ろうとして人にせいにしないこと)
・夫婦で協力し安易な離婚をしないこと。
・家族内ではフォローし協力すること
・子育ての基本①幼児期はきちんと子供の世話をすること。
・子育ての基本②その後は、社会性を考えて倫理的な価値観を教え(人のもをとらないなど)、甘やかさずに自立(自分のことは自分でやる)させることを目標にすること。

次回から、学校での生活指導に関してです。
 皆さんは生活保護費の支給日にパチンコ屋が混むというのを知っていますか?
前回触れた大規模都営住宅の近くのパチンコ屋などは特にそうです。よほどの重病でもない限り生活保護受給者は結構暇があります。暇をもてあましてパチンコをしているといったところでしょう。

 子供がいる世代、すなわち若年の生活保護は働けないほどの重い「体」の病であることは少なく、生活費の一部は自力で稼げる場合が多いように見えます。
 ところが、現在の制度では、働いた分だけ生活保護が引かれるので働いても働かなくてももらえる金額は変わりません(生活保護の金額以下の収入の場合)。これでは働かなくなるのは当然でしょう。
 次に、生活保護が長期になると、意欲が下がって社会復帰と程遠くなってしまうというのがあります。そして、生活も荒れてきます。前述のパチンコ屋が繁盛するのもその辺が理由でしょう。

 それから、生活保護を打ち切られないためのいろいろな手段があるわけですが、その際たるものが結婚しない、同居しないです。特に母子家庭の場合は、彼氏が出来たら、結婚して生活保護を打ち切るのが本筋だと思うのですが、同居も結婚せず平安時代の通い婚?のようになったりします。老齢の生活保護についても、生活保護受給のために子供との同居を意図的に避けて別々に生活するというパターンがあるようです。この辺は若年の生活保護と同様です。

 それからもう一つ、生活保護の大きな問題は生活破綻者に対するものです。各種依存症や社会不適応者(基本的生活習慣が身についていない)などの「心」の病の場合、生活保護でパチンコ三昧、酒まみれといったパターンもあります。

 学校や子供の観点から見れば、働かない親、酒やギャンブルにはまったり男(女)をとっかえひっかえしている親ではまともに育つ可能性は低く、非常によくないのは明白でしょう。

 現行の生活保護は制度的に矛盾が多く、「パチンコ中毒に金を渡す」といったパターンになってしまっています。

そこで、私が考える改善案ですが、

 依存症の場合は、本人が暴れても強制的に治療や指導を行う制度が必要です。子供本人が嫌がっても子供は施設に預けるしかないでしょう。面会のみ可が限界でしょうね。

 次に生活保護家庭ではパチンコ、酒は基本的に禁止するべきでしょう。そして、恋愛も禁止・・とは行かないでしょうか、収入のある男(女)と付き合い始めたら生活保護は減額、あるいは打ち切るべきでしょう。

 それから、現行での生活保護は、子供がいる場合に高すぎです。結局まじめに働くより高い金額をもらい、労働意欲も落ちてしまいます。本当に子供のために保護費が使われているかも疑問です。正保護(100%生活費支給)は期間限定にし期間が長引く場合は減額も必要でしょう。

 すなわち、現行の生活保護を改善し、人権、生活権をある程度制限する必要があるということです。

まとめると、
・依存症の強制的治療
・娯楽・生活の制限
・長期受給での減額
・本人が嫌がっても子供は施設へ(親に問題がある場合)
・アルバイトなどをした場合、全額減額せず一部を報奨金として支給。

他に、結婚、就職などをした場合に報奨金などを支給。
老齢受給者を減らすため、親を扶養すれば減税などで優遇する。

次回は生活保護を打ち切るために教育上必要なことです。

参考
旧産炭地域における生活保護受給者と依存症問題
http://www.iff.co.jp/book/adf/a20093/201.html

 万引き、いじめ、カツアゲ、シンナー、etc。中学では事件が絶えません。そんな指導のときに親を呼んでのとある面談時、加害者の親同士がお互いを知っていて、「元車上ドロ」、「番張ってた」、など武勇伝が出てきて教員側が絶句したということがありました。

 いろいろと事件が起きて生徒を指導するときに親を呼ぶと、親の倫理観や価値観に基本的な問題点があることが多く、説得に苦労します。
 典型的なのが万引きで捕まって「何で捕まったの。」と怒る親です。万引きは犯罪でやってはいけないことという指導をしなければいけないのにこれでは捕まらなければいいと思ってしまいます。
 他に、「子供のやったことだから大目にみてください。」、「おとなになればよくなるでしょう。」、といったのんきな対応も問題が多いです。中には「人生に迷うこともあるのよ。」といった青春真っ盛りな親もいたりして、うんざりします。

 親の保護者、監督者としての自覚が無い場合は子供が繰り返し事件を起こすことになり手がつけられなくなり、最後に親が学校に駆け込んできても、1年生のときに言っていたはずですが・・ときすでに遅し、となります。

 なぜそんな風になるかというと、親自身が倫理観無く育っているからです。特に、崩壊した家庭で育つと、親の行動や価値観と決別できず、親への情緒的愛着にこだわって、親のその行動を認めた価値観のままで自分が親になってしまうことが多いからでしょう。ある意味家庭や愛情がなかった欠損感覚の補償でしょう。具体的な例で言うと、「父は飲んだくれているけどみんなにいじめられている。可愛そうだ。オレ(私)は父の味方だ!」といったものです。問題点は飲んだくれてしまうことを肯定してしまう価値観が育つということです。
 そのほかに、最も基本的な話として、親自身が自分が若いころぐれていたことと決別できていないという場合もあります。「中学でグレていて何が悪い」といった感じでしょうか。自分自身が原因で息子(娘)がグレているという自覚がまったく無かったりします。
 崩壊していない家庭でも、受験中心で基本的な価値観や倫理観を教えないまま育つと状況的には同じになります。

 もう一つは、子供の育て方が解らない。普通の家庭のイメージがわからないといったものです。地域社会のつながりが希薄になったのと、子供の数が減ったために、周りで子供が育つのを身近に見ていないといった理由でしつけの仕方がわからないといったものです。この場合も、崩壊した家庭で育った親の場合は、知らず知らずのうちに自分の育ったパターンを踏襲することが多くなります。このときの問題点はどこが叱るポイントかが解らないままずるずると子供が非行に走ってしまうことが多いということです。

 このような経過を経て、親から子へ「非行の継承」がなされる可能性が高くなります。

 普通、子供は何も考えないで行動することが多く、行動に問題がある場合はきちんと叱りやめさせる必要があります。そのためにはしっかりた価値観、倫理観が必要です。少なくても学校(担任、学年を含む)の方針に従う必要があります。自由とか多様性とかいって独自の価値観を持ち込み、生徒指導に横槍を入れるとクラス全体に伝わってクラス崩壊の一因になったりします。特に犯罪がらみ(万引き、傷害事件など)の場合は言い訳、理由などを認めずに、一方的に「ダメだ!」と指導する必要があります。
 久々の本題復帰です。

 個人のプライバシーや差別問題になりかねないのでみんな口をつぐんでいる話ですが、公営住宅(東京では都営住宅)にはいろいろと問題があります。

 東京の例で言うと問題が多いのは低所得者向け都営住宅です。
実は、都営住宅にも家族向けや高齢者向けなどいろいろあるのですが、数的にもっとも多いのが低所得者向け都営住宅です。
最近は建て替えが進んで高層住宅が増えましたが根本的な問題は変わっていません。ただ、高齢者の割合が増えているということで子供が関係する割合が減っている可能性はあります。

 今までの話で散々触れた、問題の多い生活保護家庭のその多くは都営住宅に住んでいます。大規模な都営住宅が学区内にあると、各クラスに沢山の生活保護家庭の子供が入ってきます。質素に暮らしている生活保護家庭なら問題ないのですが、アル中やギャンブル中毒で崩壊した家庭が何軒もあると担任が大変です。中2ぐらいで非行に走って手がつけられなくなり、事件を起こすたびに親を呼び出すものの出てこない、子供をしかる気がない、更に、子どもに食事も与えずろくに食事をしていないなどのパターンも多く、生活がますます荒れます。都営住宅では近所にも似た環境の生徒がいて、つるんで自宅がたまり場になったりします。

 生活保護でなくても低所得家庭は仕事も不安定なことが多く、ストレスが溜まって子供にあたるなどの事例も多いようです。
「衣食足りて礼節を知る」はある意味学校では常識です。昔はまじめに働いていても貧しいという家庭が多かったですが、現在では「低所得」である原因に「病気(中毒症)」や「基本的生活習慣が身に付いていない」などの理由が多く、「生活力が無いから貧しい」→「家庭が崩壊する」→「子供が非行に走る」というパターンも多いようです。
 都営住宅には、低所得が問題な家庭ではなく、基本生活が成り立たない家庭や依存症で生活できない家庭が結果的に貧しくなって入っている場合が多いということです。

 問題が多い家庭が集まると、つるむ、たまり場になるということでスラム化することがあります。都営住宅(公営住宅)の問題点はここにあります。

参考

都営住宅とは住宅に困っている収入の少ない方に対して、低額な家賃でお貸しする住宅です。
http://www.to-kousya.or.jp/toeibosyu/index.html
 今回は写真はありません。今回は周りの人によく聞かれる話と仙台で見てきた話、聞いてきた話、東京で聞いた話などです。

 現状。
 津波の被害がある地域以外はとっくの昔に普通の生活に戻っています。地震そのもの被害は建物のひびなどにとどまっていて修復はほぼ終わっています。ただ、津波が上がった地域は道路以外は手付かず、瓦礫の片付けも終わっていないところがかなりありました。
 仙台市と石巻市街は復旧が進んでいますが、牡鹿半島以北の三陸や仙台空港周辺以外の岩沼の海岸部・亘理・相馬は復旧が遅れています。
 テレビはGWでもほとんど「ぽぽぽぽん」のACのCMばかりが流れていました。今年は民報4局揃って赤字でしょう。

 インフラは?
 仙台で津波が来ていない地域では、一ヶ月以内に復旧しました。実家(仙台市西部)では、5日で電気、2週間で水道、3週間目にガスが復旧しました。
 現在インフラが無い地域は、津波で町が壊滅したところです。仙台空港周辺では電柱設置工事をしていましたが付近の閖上(ゆりあげ)は町がなくなっていました。三陸などでは電気も水道も破壊されていまだに復旧していない地域もあります。
 地元の観光宿は現在土木工事の作業員で一杯だそうです。松島(瑞巌寺)などは被害が少なくGWは観光客であふれていました。皆さんも自粛してないで観光に行ってください。

 東京の講演会で聞いた情報ですが、仙台火力発電所、新仙台火力発電所、原ノ町火力発電所(以上東北電力)、新地火力発電所(東京・東北電力折半)、広野火力発電所(東京電力)が止まっていて、夏までには間に合いそうもないとのことでした。今年の夏は東京電力から東北電力への電力の融通を予定してるとのことです。

 ボランティアは必要ですか?
 需要はあります。ただし宿はありません。避難所周辺のボランティア用のキャンプ場が無い場合は通いになります。車が必要でしょう。道は復旧しているので、車で30分も走れば物資の調達は可能です。ただし、スコップなどの作業用品は不足気味です。復旧が遅れている地域では重機で瓦礫の片づけをやっているので、避難所内でのボランティアしかありません。

 現状での問題点は?
 物資やボランティアより、仕事が必要だと思います。仮設住宅に入るには仕事が必要です。高齢者などは別ですが、町が流されたところでは会社も流されて失業者があふれています。瓦礫の片付けや物資の輸送などに地元の人を臨時で大量に雇う必要があります。そのためにも早く予算をつける必要があるでしょうね。
 新規融資も2年ぐらいの返済猶予をした上で地元に必要でしょう。

以上で今回の震災レポートは終わりです。次回のレポートは夏に。次回から通常の内容に戻ります。