今回は生活保護を減らすために教育上必要なことについてです。

前回は長期の生活保護受給が依存症を助長する、生活保護受給のために家族の同居、結婚をしないといった話をしました。

 それでは、生活保護を減らすにはどのような教育をすればいいのでしょうか?
結論から言えば、親として、社会人としての責任を自覚させること。それから、家族の重要性、特に同居や扶養の必要性をきちんと教育することでしょうね。

 まず、親、社会人としての責任とは何かということですが、それは、仕事をする(生活費を自分で稼ぐ)ことと子供を育て指導することでしょう。
当たり前のことですが、家庭のことは基本的に自分たちでやることで、学校や保育園はそれをサポートするところでしかありません。
 小学校で箸の持ち方を指導してくれと言い出す親の話を聞いたことがあります。学校で生活習慣の教育までやっていたらきりがありません。出来るかどうかは別として、子供を育てるのは親の責任であると自覚が必要です。最近は親の役割、家族の役割があいまいになって何でも行政機関にやってもらおうとする傾向が強いように思います。

 本来は親から子に価値観が継承されるのが基本でしょうが、学校でも家族の重要性、特に同居や扶養の必要性を教科書の中に記述する必要があると思います。家庭科の教科書にある程度書いてあるとは思いますが、社会科でも権利や社会進出の話ばかりではなく、生活の基本単位は家族であり、相互補助、教育の基本、社会的責任が家族にあると記述すべきでしょう。

 それから、アル中や暴力での離婚は別ですが、安易な離婚が多すぎです。母子家庭の生活保護額を増やしても解決にはなりません。芸能人のように離婚しても業界復帰して生活することは普通の家庭ではできません。
 教育上は、家庭でも学校でも、安易に離婚しないこととや子供は親が責任を持って社会人に育てることをきちんと教える必要があります。プライベートなどと言っていないで失敗事例も示す必要があるでしょう。特に離婚後貧しくなる可能性が高いことも教えたほうがいいでしょう。親として、家族として安定収入が必要でそのためには何をし、何を我慢するかも一通り教育する必要があります。個人の自由や権利以前に自分の生活を破綻させないよう努力することが必要だと自覚させるような教育が無ければ、ますます生活保護が増えるだけでしょう。

 子育ての基本も子供のうち?から教育する必要があるかもしれません。

結論ですが、以下のようなことを教えることが必要と考えます。

・生活費を自分で稼ぐよう努力すること。
・生活の基本単位は家族であり、相互補助、教育の基本、社会的責任があると自覚し行動すること
(例 子供が万引きしたら親は被害者に「私の監督・教育が至りませんでした」と謝罪すること。子供を守ろうとして人にせいにしないこと)
・夫婦で協力し安易な離婚をしないこと。
・家族内ではフォローし協力すること
・子育ての基本①幼児期はきちんと子供の世話をすること。
・子育ての基本②その後は、社会性を考えて倫理的な価値観を教え(人のもをとらないなど)、甘やかさずに自立(自分のことは自分でやる)させることを目標にすること。

次回から、学校での生活指導に関してです。