今回は写真はありません。今回は周りの人によく聞かれる話と仙台で見てきた話、聞いてきた話、東京で聞いた話などです。

 現状。
 津波の被害がある地域以外はとっくの昔に普通の生活に戻っています。地震そのもの被害は建物のひびなどにとどまっていて修復はほぼ終わっています。ただ、津波が上がった地域は道路以外は手付かず、瓦礫の片付けも終わっていないところがかなりありました。
 仙台市と石巻市街は復旧が進んでいますが、牡鹿半島以北の三陸や仙台空港周辺以外の岩沼の海岸部・亘理・相馬は復旧が遅れています。
 テレビはGWでもほとんど「ぽぽぽぽん」のACのCMばかりが流れていました。今年は民報4局揃って赤字でしょう。

 インフラは?
 仙台で津波が来ていない地域では、一ヶ月以内に復旧しました。実家(仙台市西部)では、5日で電気、2週間で水道、3週間目にガスが復旧しました。
 現在インフラが無い地域は、津波で町が壊滅したところです。仙台空港周辺では電柱設置工事をしていましたが付近の閖上(ゆりあげ)は町がなくなっていました。三陸などでは電気も水道も破壊されていまだに復旧していない地域もあります。
 地元の観光宿は現在土木工事の作業員で一杯だそうです。松島(瑞巌寺)などは被害が少なくGWは観光客であふれていました。皆さんも自粛してないで観光に行ってください。

 東京の講演会で聞いた情報ですが、仙台火力発電所、新仙台火力発電所、原ノ町火力発電所(以上東北電力)、新地火力発電所(東京・東北電力折半)、広野火力発電所(東京電力)が止まっていて、夏までには間に合いそうもないとのことでした。今年の夏は東京電力から東北電力への電力の融通を予定してるとのことです。

 ボランティアは必要ですか?
 需要はあります。ただし宿はありません。避難所周辺のボランティア用のキャンプ場が無い場合は通いになります。車が必要でしょう。道は復旧しているので、車で30分も走れば物資の調達は可能です。ただし、スコップなどの作業用品は不足気味です。復旧が遅れている地域では重機で瓦礫の片づけをやっているので、避難所内でのボランティアしかありません。

 現状での問題点は?
 物資やボランティアより、仕事が必要だと思います。仮設住宅に入るには仕事が必要です。高齢者などは別ですが、町が流されたところでは会社も流されて失業者があふれています。瓦礫の片付けや物資の輸送などに地元の人を臨時で大量に雇う必要があります。そのためにも早く予算をつける必要があるでしょうね。
 新規融資も2年ぐらいの返済猶予をした上で地元に必要でしょう。

以上で今回の震災レポートは終わりです。次回のレポートは夏に。次回から通常の内容に戻ります。