セパレートの送受信機ではメーターのスケールは簡単なもので済みましたが、トランシーバーに発展したのを契機にメーターも多機能化し、いつの間にやらテスターのような風貌になってしまいました。それでもメーカーはどうせ特注する部品なので一向に構いませんが、自作ではメーターの目盛を作るのは難しい問題です。
電流・電圧値くらいで済むならば、元のスケール板にインスタント・レタリングを貼って数字を書き加えるのが普通のやり方で、場合によっては溶剤で印字を消せる物もありました。しかしSメーターとか測定器では非直線目盛は当たり前なので、これは文字だけ工夫しても済みません。
そこで何だか昔も似たようなことがあったな、と思ったのは、それこそ「子供の科学」誌の野川清三郎氏の製作記事やら科学教材社キットの受信機類です。それらは全て主同調にはリニア目盛のバーニア・ダイヤルを使っていたので、そのままでは周波数直読にはできず、較正表を作って読むしかなかったのが何となく似ています。
そこでCQ誌に製作記事を投稿した某氏、編集部に「無理を言って」カラーページに目盛板を掲載させてしまい、これを寸法の合う市販のメーターに貼ればOK、という画期的なことを実行しました。個人がバソコンもブリンタもCADも何も持っていない時代ならではの出来事です。しかしその目盛板、一番目立つ場所に "CQ ham radio" と印刷されていたのです。オイオイ、そこは誰もが(機能とかコールサインとか)フリーに記入したくなる場所だろうと。出版側による「手間が掛かったんだぞ」、との版権や自己主張も必要なのは理解しますが、わざわざ嫌われるような場所でやるんですかね、と思ったものです。
今ならCADが使える人は丸ごと作ってしまうでしょうが、ひとつ注意をするならば、カラー化の誘惑に負けずに有彩色を使わないことです。特に一番使いたくなるであろう赤は最も褪色が速く、これは顔料系でも信用なりません。