捉え後の世界(捉え暦):10ヵ月3日
原始体操開始から:10ヵ月24日
検証理論:北京原人理論(重心力トレーニング)
前回から、手刀チェックを座り以外にもちょくちょくやっていたら、中心というものがかなりはっきりしてきた。初期に手刀チェックをやったときはこんな感じではなかった。はっきりしている時は、身体が左右に真っ二つに割れている感じが強く、恥骨の接合部、仙腸関節、お尻の割れ、肛門、会陰がかなりはっきりする。それ故、左右の認識がはっきりしていて、胸郭・あばらも左右半分、右手腕左手腕、右足脚左足脚、鳩尾にも中心に割れ目を感じて、そこから真っ二つに魚の開きのように開かれている。
改めて分かったのは、意外と無意識に癖だと思うのだが、中心からすぐ外れている。収穫は中心から外れている自分を認識できるようになったこと。外れていることが分かるので、中心が分かる。
中心からどのように外れるかと言うと、左が上がり、右が下がる。前から見ると軽い弓状になってしまっているようだ。これが新たな日常生活における歪みの原因。
暇さえあれば、手刀チェックで中心を確認しているうちに、手刀チェックがある種の中心トリッガーになって、手刀を振り上げると身体が中心に戻る。さらに意識が進んで、エア手刀チェックで、実際に振り上げないでも、その感覚があると身体が中心に戻る。
この戻るというのも、何か元ある位置もどるというか、何か身体はハマる感じである。見えないが何か基準を身体が感じていて、そこにハマる。
これ、おそらく重心線だと思われる。
骨盤内を貫通して垂直に伸びる線を感じるのである。そこへ上半身の内部がしかるべき位置に置くと、身体が中心に戻った感じになる。おそらく、各部位が重心線上に並んだ結果だと思う。
これが、いわゆる中心軸がある状態だと思われる。
感覚を探っていって、どんな感じが近いか分析してみると、ちょうど卵を縦方向で立たせる感覚に近い。ネット上のどこかに似たようなことを書いてあったことを思い出した。
卵の重心と重心線を感じ取って、卵の中心をそこに合わせると卵はうまい具合に立つと思う。やってみるとけっこう難しくて、ちょっとでもズレると倒れてしまうが、ハマるとピタッと止まって立つ。
まさに同じ感覚が身体内部である。
身体にある重心と重心線に、身体内部のしかるべき部分をその線上に並べる。そうすると、ピタッとハマるところがあって、身体はなお一層脱力に見舞われる。
よくよく考えると面白いことがある。卵には筋肉が無い。殻と内部の液体だけだ。重心線に上手く乗れれば、何事も無いように立つ。接地面は殻。筋肉がないため力みは生じない。つまり、力なく立っている。
人間の体に当てはめると、卵の殻が骨、中身が身体内部。人間の身体は卵より複雑だが、筋肉がない卵が立つように、最低限の筋肉で立てる方法がある。これがおそらくその立ち方。いわゆる「骨で立つ」というものだと思う。重心線に身体を一致させて立つ、言い換えれば、重心線に身体を正確に一致させられれば卵が立つように勝手に立つ、なので、姿勢制御に余計な筋肉がいらない。
人間の場合は卵と違って、ズレていても立っていられる。ズレていても立っていられると言いうことは、どこかそれをカバーしようと余計に力が入っている箇所があるということ。この状態が続けば、もちろん身体は歪む。これが厄介である。自分の場合もやはり弓状になっていても立っていられたわけだが、これだと余計ところに力が入っていたわけである。
(真の)脱力とは、卵が立つかの如く、自分が立てて初めて成り立つ。かな?
力めば力むほど線を感じられず、いわゆる軸に乗れない。軸に乗るためには脱力しなければならない。しかし、胴体深部が動いていないと、そもそも軸を認識できない。
故に、以下は全てがイコールで結べると思う。
胴体深部が動かない
=軸に乗れない
=脱力できない
=力みや力感が生じる
=表層筋で頑張ってしまう
力みというのがかなり消えるので、身体内部が卵と同様に液体に感じる。左右に真っ二つに分かれた上半身(胴体部)は、水分量が右50%、左50%みたいな感じ。
さらに、面白いのは、この感じる重心線は、立位ではもちろん左右の真ん中にあるのだが、右片足立ちをすればそっちへ移動する。この時、動いた重心線上に正確に乗れれば、身体は上記に書いた「卵が立つ状態」になる(外見は関係ない)。重心線に絶えず身体の正確な位置を乗せていく。左右の水分量をその姿勢で一番安定する比率にする感じかな。
最近は、この重心線の動きに身体が勝手についていく感じも出てきた。身体内部がうにゅうにゅする感じなので、やはり液体感覚がある。
歩いている時は、重心が動くので重心線が左右にもちろん動く。身体が自然とその時点で最小限度の力しか必要しない姿勢になる。「卵が立つ状態」が維持されたまま歩く感じになる。
これを逆手にとって、わざと重心線を動かすと身体はその方向に移動する。重心線(重心)を動かすきっかけは腰でも胸主導でもよい。
しかし、これはいわゆる「転ぶ」を利用して、転ばないようにする力を利用して移動するとは、似て非なるものである。なぜなら、転んでないから。それから、おそらく身体が転んでいると認識して、転ばないように指令を出している時点で、身体は力み、余計な力が入る。「転ぶ」を利用しての移動は、卵が一回一回倒れては立ってを繰り返す感じに似ているかな。
これは、「起き上がり反応を利用したものだ」という意見もあると思う。この反応がどいうものか完全には理解しているわけではないが、「何故わざわざ転んで起き上がり反応を起こさせる必要があるのか」、という疑問が出てくる。そもそも転ばなければいいのでは?
重心線を動かしそれに身体が液体のように反応する移動では、身体はいつも重心線に沿って動いている。外見に関係なく地面と限りなく平行に動いている。つまり、動いた重心線に対して、一番身体に負担がかからない安定した体勢、を維持しながら動く。その場面・体勢における「卵が立つ状態」で動いているということ。転んでない。おそらく達人はこけない。いや、こけられない。それは重心線の感度が高ければ高いほど。
突然後ろから押されても、重心線が分かっていれば、動いた重心線に身体を合わせれば、こけない。いや、達人は合わせようとしなくても、勝手に身体が反応するのではないか。とはいえ、どの重心線の動きにもついていけるだけの胴体の感度、流動性が必要になることは確かであるが。流動性、、、やっぱり液体感覚がしっくりくるな。
よく言われる「腰がついてくる」現象かもしれない。
かなりの難しい条件をクリアしないとこれは発生しないように思う。
①左右の股関節を徹る軸を感じられて、自分の身体の中心を感じられる。
②そもそも重心線を感じれるか。身体がそれに反応しているか。
③重心線に身体内部が乗っている(貫通している)ことを感じれるか。
④重心線に身を委ねられるか。これは「癒着」と「力み」があると難しい。まぁ、癒着が力みを生んでいるから、運命共同体かな。
⑤歪みが極力ないか。歪みがあると上記の①②③④は達成されない。
左右の真っ二つ感覚が胸郭でまだ止まっている。これからはおそらく頭、つまり顔にその真っ二つ感覚があらわれていくだろう。
楽しみだ。
嘘か本当か内部からの報告でした。
始まりはいつも北京原人から。