捉え後の世界:6日(捉え暦:6日)

原始体操開始から:27日

 

「会陰の引き上げ」の再考

1年1ヵ月と4日に最後に書いて、1年1ヵ月10日以来、特に意識はしてこなかった。もともと「会陰引き上げ」を意識したのは、「捉え前」に、このような感じがあると手刀チェックがOKで、一つの基準として使っていた。

「会陰引き上げ」とは、いまいち自分でもはっきりとは分かっていないが、骨盤低筋の一部である会陰と言われているところを、体内に引き込むような感じにすることである。お尻の穴を締めることではなくて、その辺をギューッと体内に引き込む感じ。正直、正しいかは不明。

関連があるか分からないが、『仙骨姿勢講座 仙骨の“コツ"はすべてに通ず』(著:吉田始史)や、『古武術「仙骨操法」のススメ 速く、強く、美しく動ける!』(著:赤羽根龍夫 )ではp130~p131などには、「仙骨を締める」ことに会陰部やお尻周辺の筋肉や構造が出てくる。また、インターネットで検索すると、「太極拳」でも、提肛(会陰を引き上げる)などの記述が見受けられる。それから、「仙骨を締める」という文言は『スーパーボディを読む』(著:伊藤昇)のp134~の「仙骨」の欄にも出てくる。

「仙骨を締める」に関しては、まだまだ初心者なので、どいうことなのかは、まだよくわからない。胴体のレベルアップをとりあえず待つことにする。というのも、仙骨をまず単体で動かす感覚なんてさっぱり分かりません!(笑)

「捉え前」にこの「会陰の引き上げ」で問題だったのは、手刀チェックがOKで、よしよしと思っていても、「引き上げ続けること」が難しく、探り直すと変なところに力が入ったりして、逆に力んだり、骨盤が後傾したりして、よくわからなくなり、いったん引き上げをやめても、手刀チェックOKなったりと、ちんぷんかんぷんになることが多かった。

「捉え後」に数日経って改めて探ってみると、「腸腰筋」に伸びる感覚があると、必然的に「会陰が引き上げられている」ことに気づいた(細かいが、上げるではなく上がる)。どうやら順番が逆だったようだ。「腸腰筋ファースト」のようだ。

このように「腸腰筋の伸び」+「広背筋」がオン状態で、「会陰が引き上げられている」感覚を追っていくと、今のところのその「引き上がり」が鳩尾の辺までくる。そうすると、会陰部周辺から鳩尾のラインに何か串でも刺にしたかのような感覚になる。

また、この引き上がる感覚が面白い。言語化が難しいが、書いてみる。

よくパックのジュースにストローを刺すと、ある種の真空状態になる。そのまま、吸って飲むと、パックが縮む。この吸い上げの感じに似ている。吸い上がった分だけ、もちろんここでは肋骨が持ち上がる。

現状では、ある程度もう肋骨は持ち上がっている状態に自然となっているので、厳密言えば、より肋骨の下の境(特に左右と後ろ)がはっきりする。何というか、お腹の中の空気が全て、肋骨に吸い上げられている感じ。ただ、実際には別に空気を吸っている、つまり呼吸をしているわけではない(おそらく、腹圧というのに関係がありそうであるが、よくわからないので、とりあえず保留する)。

ただ、まだまだ肋骨周辺を含めて癒着が(もちろん)あるようで、何かつっかかっている感じはある。

『スーパーボディを読む』(著:伊藤昇)のp124~p125には、「基本となる「股関節のとらえ」が、かなり正確でないと胸はなかなか自由に動かない。」とある。どうやら少なくとも【骨盤と肋骨の引き離し】には、

 

 ①「捉えられるようになるまでの最低限の引き離し」と、

 ②「捉えた後からの、さらなる引き離し(真の細分化?)」

 

と、2段階があるように思う。

現段階では、腸腰筋がリラックスして下方向に伸びれば伸びるほど、引き上げの上方向のベクトルが強くなり、身体全体が上下に心地よく伸びる感じがある。

巷で言われている、

 

「正しい姿勢」=「背筋を伸ばす」

 

というのは、やはり結果の形をなぞっているだけなのかもしれない。
 

「背筋」は「深層筋が活性化した結果、勝手に伸びる」ものなのだろう。


★「結果として」という論理
これまで、けっこう「結果として~」という言い回しやそれに似た表現をしてきた。正直自分でもくどいぐらいだ。この感覚や、またこの論理は、北京原人理論で強く主張さているが、決してここだけの話ではないようだ。当たり前だが先人(達人)たちはもうとっくに気づいている。この論理を支持する証拠みたいなものを一つ「太極拳」から挙げておく。

次の太極拳に関しての記事が非常に興味深い。
 

虚領頂勁(きょれいちょうけい)の一般的な間違い

もちろん自分は太極拳はやったことないので詳細(四文字熟語や経絡などの真意)は分からないが、記事の中で次のようなことが書いてある。一部引用すると、

「多くの人は太極拳を姿勢から入ります。大きな間違いです。姿勢は自然な動きとその洗練による結果です。それに過ぎません。それを知らずして、姿勢だけをいくらまねても、下手をすると身体をこわすだけです。」

「太極拳では、かたちや姿勢が正しいというだけではなく、その内側においても放松していることが大切です。太極拳では放松は自然という意味となるからです。ですから、まず内側からわき出てくるように姿勢ができあがらないといけません。内側が外側の不自然さを教えてくれますから、四文字熟語にとらわれることもなくなります。」と、ある。

また、このサイトで紹介されている、『簡化24式太極拳で骨の髄まで練り上げる技法』(著:王政樹)には、

「太極拳の運歩は、その周辺[=胸椎と腰椎の接点あたり]の躯幹深部筋(頭と手足を除いた胴体部分の深部にある筋肉群)である内転筋や腸腰筋などのインナーマッスル(身体の内側の筋肉)を多用しています(p74)」や、

「歩けば歩くほど健康になるためには、躯幹深部筋と呼吸筋を多用した歩き方が大事です。しかし、この歩き方は、呼吸と共に胸椎や腰椎にかかわる経絡に沿った勢の流れや、筋の動きなどに一致しているからこそできる動きであり、そうでないと体に無理が出ます(p74)」と、ある。

まとめると、身体の内側の深層筋の動きが大事で、これが連動して動いた結果、無理のない動きが可能ということである。表面上の形は深部の動きの結果であるということみたいだ。

特に「内側からわき出てくるように姿勢ができあがらないといけません」は、自分の現在の胴体レベルでは言える立場ではないが、「その通りです!」と、うなづくしかない。

 

内側からどんどん湧き出てきている!

始まりはいつも北京原人から。