地獄の4丁目11番地:台風一過と二次災害 | ピロの屋本館@ロサンゼルス

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天使の女王の町Los Angelesでの生活記録

 

Fall 2021

グータラなクラスメイトに

散々振り回され

大変な思いをして超えた

ランデ教授の

経理クラスプロジェクト。

 

 

提出もできたし

成績も悪くなかったけど、

私の中ではどうしても

怒りが消える事はなかった。

 

 

それも仕方ないと思う。

ヤツのせいで、

デーモンクラスの

Study Sessionに出れなかった

ホテル代も$108無駄になった、

仕事も2日休んだ

それから、デーモンクラスの

テスト前最後の講義にも

出られなかった、、、と、

様々な二次災害が起こっていたから。

 

 

我々がそのプロジェクトを

提出した翌日には、

デーモンクラスで最後の

論文の提出があった。

 

 

当然我々には、

そんな論文なんて

書いているヒマなんて

全然なかったので、

我々の誰もがまだ

やり始めていなかった。

 

 

で、

提出まで残された時間は

たったの15時間。

 

 

我々はランデ教授の

レクチャーを終えた後、

急いで家に帰り

論文に取り掛かった。

 

 

結果から言うと、

内容なんて何を書いてるか

ハチャメチャだった気がするけど、

それもなんとか

提出に至った。

 

 

ところがここで、

グループのメンバーだった

ナンシーに限界が訪れる。

 

 

それもそのはず。

数日間ろくに睡眠も

取れていないのに、

レクチャーだ~仕事だ~

提出物だ~で

昼夜最低限の睡眠で

やり通してきたんだから。

 

 

でもここで脱落なんて

絶対させたくない。

 

 

私はナンシーが

少しでも時間短縮して勉強できるよう、

自分の教科書の写メを

送ってあげた。

 

 

というのは、

私は教科書に必ず

ハイライトやらアンダーライン

やらをつけて

勉強しやすいようにしていたから。

 

 

そうしておくと、テスト前とかに

ちょっとレビューするのに

重要ヵ所だけ

サクッと見直せるので

とても便利だったから。

 

 

 

 

 

 

 

 

そしていよいよ

ランデ教授の

期末テストの日がやってきた。

 

 

私は相当怒っていたんで、

それまで2,3度あった

レクチャーでも、

バカンジーとは

ろくに喋りもせずにいた。

 

 

すると期末テスト直前に、

ロビーでナンシーと

座っていたバカンジーが

歩いて来た私を呼び止めて

こう言って来た。

 

 

『ねぇピロ、最近

一体どうしたの?』

 

 

私は驚いた。

あれだけのことをしといて

その質問をできる

神経が知りたいわ。

 

 

でもこれはいい機会だと思い、

私は思ってたことを

ぶちまけた。

 

 

『私、あんたに腹が立ってるの』

 

 

するとバカンジー、

『は???』

ムッとして返してきたんで、

私は続けた。

 

 

『誰のせいで、あんな大変な思いを

みんながしたと思ってんの?

あんたがあと2週間

早くプロジェクトを

はじめていたら、

こんなことには

ならなかったでしょ!

それにあんた、私のミスを

散々責めまくってたけど、

あんた自分がどれだけミスしたか

知ってんの?

あんたのミスを直すのに私、

5時間以上かけたんだけど!

それでもあんたみたく

責めたりはしなかったわ!

なぜならそれがグループワークだから!

あんたは子供過ぎ!

もっと大人になれよ!』

 

 

バカンジーはムッとしつつも

謝ったけど、

それでもその言い合いは、

後に深い亀裂を

残すことになるのであった。

 

 

ま、そんな言い合いをした直後に

期末テストがあったんで、

私の成績は思わしくなく、

パスはできたんだけど、

狙っていたAには2点足りなくて

Bになってしまった。

 

 

あのプロジェクトで

もっと時間があったら、、、

テスト勉強する時間が

もったあったら、、、

もっと睡眠を取れていたら、、、

 

 

色々頭を巡ったけど、

後悔先に立たず。。。

そこはもう、

あんな状態を乗り越えてまで

パスに至っただけでも

マシだったと思うことにした。

 

 

一方、難関と言われている

Dr. デーモンのクラスも

無事に期末テストを終え

パスできた。

 

 

で、残念だったけど、

こちらもほんの少し

点数が足りなくて、

BでなくCになってしまったけどね。

 

 

つまり、

バカンジーのせいで私は、

2クラスで成績が落ちた。

 

 

そして張本人の

バカンジーはというと、

すでに連絡を取る間柄

ではなくなっていたので、

パスしたか落第したかは

全く分からなかった。

 

 

分るのは

次の学期が始まった時。

その時にもしクラスに来ていたら

パスしていたということだし、

いなきゃ落第だし。

 

 

ディラとも、

クラスが終わったあとは

特に連絡は取らなかったけど、

彼女は私と似た感じで

デーモンクラスの方は

問題ない成績だったし、

ランデ教授の方はギリギリだったけど、

プロジェクトで

割といい成績が取れたので、

無事にパスできたようだった。

 

 

ナンシーのこともわかったけど、

こちらは違った。

 

 

彼女は精魂尽きて

落第してしまった。

 

 

彼女も私やバカンジーと同じで、

デーモンのクラスは

2度目の受講だったので、

この落第でナンシーは

退学となった。

 

 

地獄記事の一丁目で書いたけど、

うちの学部は

2度同じクラスを落第したら退学。

 

 

その際には、

もう一度申請しなおして

最初から始める

ってことも許可されないので、

ここから数百キロ離れた

サクラメントの学校に転校するか、

他州に移るかしかなかった。

 

 

私は涙を流した。

 

 

ここまで一緒に頑張って来た

ナンシーが

退学になってしまったことと、

助けられなかった

無力な自分に。

 

 

良くないとは

重々承知していたけど、

私は願った。

 

 

どうかバカンジーも

落第してますようにと。

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、

すったもんだの学期で、

またクラスメイトとの

別れもあったけど、

この学期を無事に終える

ことはできた。

 

 

そしてこの学期を終えると、

次はいよいよ

念願のエンバーミングクラスが

待っていた。

 

 

それは私が

エンバーマーになりたい!

と思ってから、

794日目のことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、これで

地獄の4丁目は終わりです。

 

 

この学期は秋だったので、

次の春の学期が始まるまで

冬休みが約1ヵ月半あるので

次からの地獄記事は

Winter Break

というタイトルで

アップしてきます。

 

 

学校休みなので、

ここでは主に

職場での出来事ですね。

 

 

それでは最後なので、

またリンクしておきましょう。

 

 

ではでは、

またも長文ご拝読

ありがとうニコニコ

 

 

1番地:クラス初日の罠

 

2番地:初めてのキャンパス授業

 

3番地:ピロ v.s. Dr. デーモン

 

4番地:3つめの難関、ランデ教授

 

5番地:ピロのブリオ離れ

 

6番地:怒涛のWeekで葬儀に遅刻?!

 

7番地:昨日の友は今日の敵 Part1

 

8番地:昨日の友は今日の敵 Part2

 

9番地:昨日の友は今日の敵 Part3

 

10番地:昨日の友は今日の敵 Part4