地獄の4丁目3番地:ピロ v.s. Dr. デーモン | ピロの屋本館@ロサンゼルス

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天使の女王の町Los Angelesでの生活記録

 

Fall 2021

 

この学期、最初のクラスは

ランデ教授の

Accounting(経理)だった。

 

 

そしてその翌日は、

Dr.デーモンの

Funeral Service Science

(死亡化学)のクラス。

 

 

ランデ教授のクラスは、

ラボがある関係で

この学期から

大学内での授業に戻った。

 

 

けどデーモンのクラスは

レクチャーだけだったので、

引き続きZoomだった。

 

 

時間より5分早く

Zoomにアクセスすると、

そこにはデーモンがいた。

 

 

もう我々は

Retakeクラスなので、

デーモンもクラスの説明は、

超面倒臭そうに、そして

超簡単にすませた。

 

 

最後にまたまた面倒臭そうに

『質問は?』

と言ったデーモンに、

クラスメイトのマリンが

質問をした。

 

 

『6つある論文なんですが、

トピックが前回と

同じなんですけど、

変更はできないんですか?』

 

 

デーモンが答えた。

 

 

『同じだ。

他に質問ある人?』

 

 

するとマリンも負けずに

質問を続けた。

 

 

『でもTurnitinで

また提出なんですよね?

前回私たちはそれを通して

提出しているので、

トピックが同じだと

書く内容だって同じになるし、

そうなると

Turnitinで引っかかると

思うんですけど』

 

 

また面倒臭そうに

デーモンが答える。

 

 

『同じトピックでも

違う内容で書けばいいだろ。

他に質問ある人?』

 

 

もうみんな引きつった顔で、

し~~~~~~~ん。

 

 

これだから、

頭のいいヤツは嫌いだえー

 

 

化学をこよなく愛する

デーモンであれば、

化学に関する論文なんて、

一生書き続けていられるかもだけど、

我々は立派な凡人。

 

 

同じレベルで

試練を課してくれるな、

こんにゃろっニヤリむかっ

 

 

結局我々は、

前回と同じトピックの論文を、

違う観点から

また6コも仕上げなければ

ならなくなったのであった。

 

 

とほほ。。。チーン汗

 

 

 

 

そんなデーモンなので、

非常に多くの生徒から

好かれてはいなかったんだけど、

私は特にデーモンを

嫌いってことはなかった。

 

 

ただね、怖いのよ、

顔をはじめ色々とさ。

 

 

でも、私が特別デーモンを

嫌っているわけではないってのは、

もしかしたら本人

気づいていたのかもしれない。

 

 

それか、リテイク組には

基本的には優等生はいないので、

デーモンからしたら

とても退屈な授業なのだろう。

 

 

そんな2時間半も面白くないから、

”ピロでもイジって楽しくやるか!”

とでも思ったのか、

このリテイククラスで、

デーモンはほぼ毎回、

私を当てるようになった。

 

 

1回の授業で少なくて1回、

多いと3回とか当てられるガーン

 

 

朝の8時になった瞬間、

『オーライ、クラス!

じゃ、はじめようか!』

という掛け声から始まる。

 

 

そして時に前回の復習、

時に想定外の質問

などが飛んでくる。

 

 

想定外とは、

例えばある朝一番に

デーモンがこんな事を言い出した。

 

 

『よし8時だ!じゃ始めるぞ!

え~~~~~っと、、、、

誰がいいかな~~~~。

よし、ピロ!

セロリの骨はなんだ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真顔ハッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セ・・・セロリの骨

つったか、今?

 

 

 

 

 

 

まぁ、この時点で

寝ぼけ眼な朝8時の脳は、

突拍子もない質問に

叩き起こされるわけです。

 

 

まぁ、彼の質問は、

セロリの構造を

作っているものって意味だから、

答えはセルロースね笑

 

 

所謂、繊維です。

 

 

そんな感じの

思わず”は!”となる質問とかして、

私がどう答えるかを

楽しんでいたみたいだった

Dr. デーモン。

 

 

とにかく私は

よく当てられるようになった。

 

 

もうホント、

それがプチストレスで

困っていたんだけど、

ある日気づいた。

 

 

もしかしてデーモンは、

質問することで、

私がしっかり理解しているか、

授業についてきているかを

確認しているんじゃないか?

 

 

そこで私は考えた。

 

 

ひらめき電球ひらめき電球ひらめき電球

 

 

もしそうだとしたら、

きっとこれをやれば、

この質問攻めは無くなる、

もしくは

少なくなるかもしれん!

 

 

そこで早速私は、

ある日の授業から

それを実行に移した。

 

 

一体なにか?

 

 

それは

Zoomのカメラをオンにする。

 

 

ある時の授業中、

デーモンが説明している最中に、

私は突然カメラをオンにした。

 

 

するとデーモン、

説明しながらも、ほんの少し

チラッとスクリーンに

目をやった。

 

 

で、その日はいつも通り、

クラスの早いうちに

1度当てられはしたけど、

カメラオン以降、

当てられる事はなかった。

 

 

次の授業も、8時前に

待機してる間はいつも通り

ブラックタイルにしてるけど、

クラスが始まってちょっとしてから

必ずカメラオン!ってのを

学期通してやり通したのである。

 

 

結果どうだったか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当てられても、

精々1日1回だけになった笑

 

クラッカー合格クラッカー合格クラッカー合格クラッカー

 

 

 

ピロ、デーモンに勝利

チョキチョキチョキ

 

 

 

これは余談ですが、

そんな話を

私のライトワーカーフレンドに

してみたところ、

こんなことを言われた。

 

 

『この先生は、

ピロさんの中のやる気というか、

何かその他の生徒とは

違ったものを秘めている

っていうのを

分っていると思うのよね。

で、”そんなにやる気があるんなら、

鍛えてやろうか”

という思いなんじゃないかしら』

 

 

ということだった。

 

 

『それでも、あんまり

毎回毎回何度も当ててると、

ピロさんがストレスになって

やる気が無くなって

しまうんじゃないかとも

考えているから、

だから本当はもっと当てたい

ところなんだけど、

そこは彼なりに

コントロールしていると思う』

 

 

やっぱり人は

見た目だけでは

分からないものが多いと

この時思った。

 

 

きっとMortuary Scienceの

生徒の多くが、

 

『まさか!

デーモンにそんな人の心なんて

あるわけがねー!!!』

 

って間違いなく思っているだろう。

 

 

けど実際には、

生徒1人1人の特性やら

性格やらを彼なりに理解し、

それに合わせた授業をしていたと。

 

 

それもやっぱり

デーモンは難し人なので、

好かれていない生徒は

1日1回どころか、

1学期に2回当てられれば

凄いんじゃん

ってくらいの差があった。

 

 

そっちはそっちでまた、

微妙だけどねニヤリあせる

 

 

 

だけど正直な私の感想としては、

厳しかったけど

デーモンに授業を

教えてもらった事は、

人生でも、

とても貴重な経験だったと思う。

 

 

 

 

それではまたね音譜

今日も良い1日をラブラブ