ピロの屋本館@ロサンゼルス

ピロの屋本館@ロサンゼルス

天使の女王の町Los Angelesでの生活記録

エンバーマーが働く場所、
ケアセンターでは、
音楽がかかっていることが多い。
 
 
事務職でもないし
ご遺族から電話来るわけでもない場所なので、
ラジオでも誰かのプレイリストでも
なんかしらがかかっている。
 
 
これはどこの職場でも同じで、
私の友人エンバーマー達の職場でも
そうらしい。
 
 
まぁね、仕事が”作業”なので、
そこは音楽があっても邪魔にならないし、
むしろ効率よくなることもあるので、
普通にBGM程度とかの適度であれば
いいのではないでしょうか。
 
 
しかし、その音量次第で
”心地良い”から”不快”に変わるんですよもやもや
 
 
スピーカー使って
カラオケクラブじゃないんだからカラオケ
ってくらいに再生されると、
それはかなり迷惑ハッ
 
 
まず、うるさいし、
普通の会話すら聞こえない。
 
 
私は必ずイヤフォンで聴いてましたが、
それでも自分の聴いてる曲と
外から入ってくる曲、
2曲いっぺんに再生してる感じで、
不思議な音楽になってましたねもやもや
 
 
さて5月だったか、
学生時代からのエンバーマーフレンド、
マリンとフリオと
映画と食事にでかけたんですが、
飲んでてそんな話になった。
 
 
2人とも、
音楽をかけること自体は問題ないけれど、
やっぱりすごい音量でかけられると
仕事の話とかも聞こえないし
他の人に迷惑だしって、
私と同じ意見だった。
よかった拍手
 
 
マリンの職場は大きな場所で
24時間営業だから、
エンバーマーもいっぱいいる。
 
 
その沢山人が居る中で働いているのに、
ある1人の見習いエンバーマーが、
自分の好きな曲を
スピーカーでガンガンかけるもんだから、
マリンは騒音の中で仕事しているようだと言った。
 
 
『わかるわかる!ウザいよね!』
と私とフリオが頷いていると
続いてマリンが言った。
 
 
『だからね、
私は彼のスピーカーの所へ行って
ボリューム下げるのよ』
 
 
私もフリオも一瞬沈黙。
そして同時に言った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『え!?下げるの??
びっくりびっくり気づき
 
 
マリンは、”下げるよ”
と繰り返した。

 

 

私とフリオはまた同時に言った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『勇気あるな!!
笑い泣き笑い泣き笑い
 
 
 
この見習いエンバーマーがね、
少々マリンとやり合っているらしく、
私がマリンと2人で飲みに行った時に
散々愚痴っていた。
 
 
ご遺体を仕上げるのに、
目と口をしっかりと閉じるのは
基本中の基本。
 
 
でも、彼が仕上げたご遺体は
毎度、ちょっと開いてるらしい。
 
 
そこに、ボリューム下げられるような
正義感強いマリンが、
その事を本人に指摘するわけですよ。
 
 
すると彼は彼で腹が立つハッ
だから『あぁ』とだけ返事して
一向に直さない。
 
 
そしたら今度は仕返しで、
マリンが仕上げたご遺体に
なんやかんやとケチをつけて
文句を言ってくる、、、、
というバトルを繰り広げているのだとか。
 
右矢印 ドンッ 左矢印
 
 
 
彼は我々の後輩にあたるんだけど、
学校でもなんというか、、、
浮いた存在ではありましたよね。
見た目がね。
 
 
Mortuary Scienceは基本的に、
ただクラスへ行くにも
ちゃんとした格好でいかなければ
ならなかったんだけど、
彼は無駄にファッショナブルだった。
 
 
学校に勉強しにくるだけなのに、
わざわざそこまで髪を整えて
アクセサリーじゃらじゃらつけて、
おまけにショールを上半身に巻き付けて
登校してくる。
 
 
マリン曰く、
音楽大きく聴きたいなら
それはそれでいいけども、
もっとしっかり
エンバーミングできるように
なってからにしろやっピリピリ
って笑い泣き
 
 
確かに笑

 

 

私が以前勤めていた場所でも

同じでした。

 

 

私の元スーパーバイザーエンバーマーの

ゴリラも、イヤフォンは使わない派で、

しかも彼のエンバーミングステーションは

私の隣だった。

 

 

でもね、彼は私よりも8コくらい上だったんで、

聴く曲の好みが割と合ってるというか。

あと、そこまでガンガンかけない。

 

 

そんでもって、

体型がかなり大柄で、

昔の番組NHKの『できるかな』の

ゴンタくんに似てたんだけど、

ダンスがやたら上手かった。

 

 

だからオールディーズとかかかると

踊ってみせる笑

それがまた上手いんだけど、

なんかゴリラだから面白くて、

よく私も真似したり

教えてもらったりして遊んでいた。

 

 

だから私も彼のかける音楽を

楽しんでいたところはあった。

 

 

けど、20代のガールズ達は違った。

 

 

私にはね、

ラップ系とかヒップホップ系を

”あぁいいな”と思う血は流れていないようで、

かかっていると苦痛でしかたない。

 

 

でもガールズたちは

そっち系が好みだったんですね。

 

 

ガールズは私に嫌がらせを

することがあったので、

わざわざ私のステーションの前に

スピーカーを置いて

音楽をガンガンとかける、、、

とかもやったりしていた。

 

 

まぁそこは無反応を通すのが

一番効果的なので、心の中では

”うっせーな!”

思っても聞こえないフリして平静を保つ。

 

 

でもやっぱり神様は見ている。

キラキラ目キラキラ

 

 

ある日そのスピーカーが

忽然と消えた。

 

 

もちろん私ではない。

 

 

面白いですよね、カルマって。

今までその辺に置きっぱなしでも

なくなることなんてなかったのに、

嫌がらせで使いはじめたら間もなくして

なくなるんだから拍手

 

 

以来静かになった。

クラッカークラッカークラッカークラッカークラッカー

 

 

 

しかもそれは

ゴリラが愛用していたスピーカー笑い泣き笑い

 

 

表面上では普通にしていたけど、

陰でゴリラは私に、

『気づかないうちに

ゴミ箱に落としたりしたんだろむかっ

とか、ガールズたちへの

不満を漏らしていた。

 

 

その後ゴリラはGMに言って

新しいスピーカーを買ってもらっていたけど、

ガールズたちに貸したのを最後に

姿を消したということもあり、

スピーカーを肌身離さず持ち歩くようになった笑い泣き

 

 

ガールズたちはというと、

仕事で私が結果を出すたび私に嫌がらせをする、

というサイクルだったので、

静けさもつかの間、

今度は自分達のスピーカーでやってきた。

 

 

”再開かよ!”

思ってうんざりしながら

仕事をしていたら、

やっぱり神様は見ていた。

キラキラ目キラキラ

 

 

今度はアシスタントマネージャーが

突然Prep Roomに入って来た。

 

 

そしてゴリラに何かを話していたんだけど、

なにしろ音楽がうるさいから、

会話の声も大きくなる。

 

 

そして最後、Prep Roomを出ていく時に、

チラッとスピーカーに目をやって

出ていった。

 

 

以来、

スピーカーでガンガン音楽は

なくなった。

 

 

クラッカークラッカークラッカークラッカークラッカー

 

 

 

マリンの職場でも

カルマが起こることを願うけど、

これね、ある法則が存在する気がします。

 

 

それさえ理解すれば、

必ず報われる方向へ行くと思いますが、

その話はまた関連する出来事が

起こった時に、、、ですね。

 
 
ではでは、またねパー