四国遍路自転車旅(7-1)四万十川上流アプローチ編
9/10-13に高知県の遍路巡り自転車旅に行ってきました。前回は7月の愛媛県の瀬戸内海側だったのですが,8月は暑いし混むところが多いのでお休みしてました。高知県は6月に室戸岬から後免まで回ったのですが、その続きの高知市内を飛ばして、四万十川、足摺岬方面に行ってきました。今回はお遍路より四万十川を楽しむ旅でした。

今回は、四万十川でキャンプをするので、キャンプ装備車の方でいきました。夏は衣類などが少なくて少し楽です。
まず、新神戸駅から始発の新幹線に乗るために、自宅から自走。夜明け前です。
新幹線から岡山で在来線に乗り換え、高知でまた乗り換えて高知市からすこし南西に行った海岸の町「須崎駅」到着。新神戸から4時間ぐらいかかります。いい天気でした。
隣の「土佐久礼駅」まで、走り、「大正町市場」という鮮魚店ばかり数店集まっている小さな市場に。
ここの「田中鮮魚店」では、鮮魚店で買った魚を、食堂で調理してもらって食べることができます。平日なのに12時ごろに行ったら行列でした。
この日は「メジコの新子」の時期で、特別に、各鮮魚店がメジコ(ソウダカツオ)の釣りたてを店頭で、さばいて、その場で食べるというのをやっていて別の行列になってました。メジコは釣ってから4時間以内しか食べられないそうで、こうやって食べる以外は鰹節になるそうです。知らずに来たのですが、これは美味しいものに違いないと並びました。美味しいです!これと、普通のカツオのタタキの両方をいただきました。
10キロも走っていないうちからまったりしてしまったのですが、本来のコースに戻ります。
久礼の町から、四万十川上流を目指すのですが、途中で一山越えないといけないのです。国道か高速で窪川までいくのが通常の車のルートですが、マイナーな山道を選んでみました。県道41号線という道らしいです。久礼から大野見という四万十川上流の地域までいく道です。約6キロ、斜度6%ぐらいの九十九折の狭い荒れた路面の山道です。車もほとんど通っていないです。キャンプ装備の重い自転車でもなんとかあまり休まなくても登れる道です。林の中の静かな道で気持ちがいいです。
標高が上がっていくとこんな感じの山の中になります。雲が出てきたのが気になったのですが、ここではまだ晴れてました。
峠らしきところに「大野見にようこそ」という看板がありました。ここは「中土佐町」なのですが、以前は大野見村だったようです。高知県は平成の大合併で新しい市や町ができて「土佐」とか「四万十」という言葉が入った市や町があちこちにあって混乱します。あとで「四万十町西土佐」という場所が出てきて混乱します。高知市に隣接する「土佐市」というのもあります。
特に混乱するのが「四万十町」と「四万十市」で、この二つは面積が大体同じぐらいの隣接する自治体です。四万十川の河口があるのが「市」で元は「中村市」だった市です。「町」は元は「窪川町」だったのが、四万十川沿いの町を数個併合して「四万十町」になったのです。ちなみにこれとは別に「四万十市中村四万十町」という住所もあるそうで大変紛らわしいです。道路案内標識にも「四万十市」「四万十町」の両方が書いてある看板が多いのですが、紛らわしいのでそれぞれ(中村)(窪川)とか旧地名が付けてあります。
閑話休題、この中土佐町大野見と中土佐町久礼の境界の峠は「奥分峠」という名前らしいです。なんと路線バスがここに止まるらしいです。
さて、この峠を越すと、あまり下らないで、四万十川に出会います。これから三日間、大体川沿いに中村までの自転車旅です。峠を越した頃から空気が変わったせいか小雨が降りはじめました。
しばらく走ると、激しい土砂降りに!とほほ。このあたりの四万十川上流部は、観光施設などもほとんどなく、雨宿りできそうな店とか皆無です。あきらめて、上下のレインウェアを着て、バックパックにはレインカバーをかけて、土砂降りのなか、川沿いの道を進みます。
ようやく、自販機とテント付きベンチがあるよろず屋さんがあったので、自販機でコーヒーを買って、雨宿りします。30分ほど待つと雨が止んできました。
虹がでました!
気を取り直して、濡れた路面を進み、この日の目的地「窪川」に到着。
今回は3泊の予定ですが、この窪川のあたりにはキャンプ場がなかったので、旅館を予約してました。「美馬旅館」というレトロな旅館で、次の間付きの8畳間を独占して使えました。
夕食は町で一番人気の店らしい「満州軒」という焼肉屋さんへ。
一人、焼肉とビール!すいません、人気店なのに4人テーブルを一人で使ってしまい。
締めはこの店の名物「満州ジャンメン」。ラーメンの上に麻婆あんかけが乗っていて、具にホルモンとニラが入ってます。これは美味しい!人気なので、このメニューだけの店を高知市に出したそうです。
ということで、途中の土砂降りは残念でしたが、昼夜のグルメ、気持ちよい林間ヒルクライムと楽しい1日目終了!
この日の走行距離は51キロ、獲得標高は771メートルでした。一日50キロというのは、寄り道いくらしても余裕があっていいですね。走行ログは このGarmin Connectに。
次の四万十川キャンプ編につづきます。
甲賀市徹底観光ポタリング
先月は近江八幡市のあちこちを自転車で見て回ったのですが、昨日(8/17)はその近くの甲賀市を自転車で観光してきました。
JRから膳所で京阪石山坂本線に乗り換えて、終点石山寺駅へ。石山寺は去年の西国巡りできたところです。
ここから信楽方面を目指します。
瀬田の唐橋を渡ります。
信楽方面の山地を目指します。
最初の目的地「MIHOミュージアム」まで、約10キロのゆるい登りです。
ミュージアムへ入る曲がり角です。ミュージアムは丘の上なのでちょっと登ります。
入口の建物に到着。丁度、開館の午前10時丁度ぐらいでした。この建物は切符売り場とレストランで、美術館そのものはここから少し歩いてトンネルをくぐった先にあります。
こういうトンネルです。壁面の照明は半円形なのですが、横からみると仏像のように見えます。
トンネルを抜けると今度は谷をわたる橋があります。
これが美術館の建物入口です。ルーブル美術館のピラミッド型エントランスなどで有名な I.M.ペイの建築です。お寺のような形を取り入れたデザインです。この美術館は神慈秀明会という宗教団体が保有しているものです。この団体は熱海のMOA美術館を保有する世界救世教の分派のようです。東西で美術館で競っているのでしょうかね。
美術館本体は丘の上にあり、1階と地下1階に展示室があります。地上階はIMペイらしい鉄とガラスの構造物です。
美術館の正面の大きな窓から、神慈秀明会本部の建物の一部が見えます。左のタワーは三味線のバチの形をしたタワーで、これもI.M.ペイ設計、しかも日本初だそうです。
展示は常設展示が、ペルシャ、インド、中国などの古代美術品のコレクションでなかなか見ごたえがあります。ガンダーラ仏像とか、ペルシャのレリーフ石板とか。企画展は紫香楽宮の出土品と近隣寺院の仏像というローカルネタでした。涼しい館内でしばし歴史に親しみました。
昼食はミュージアムのレストランで、一汁三菜有機食品ランチです。この団体は有機農業もやっているらしい。結構賑わっていて、私が食べ終わった12時過ぎには行列してました。
さて、本日最大の目的の美術館を見終わって、今度は信楽市街を目指します。低い峠を一つ越えます。
信楽といえば狸の焼き物です。この辺は何回か来たことがあります。今回はパス。
信楽駅からすこし甲賀方面に下ったところに紫香楽宮跡があります。紫香楽宮は元々平城京にいた聖武天皇が引っ越しマニアで、大阪や木津川などにならんで信楽にも都を造営しようとした跡地です。この石碑のあるところは都のメインのお寺があったところです。
金堂跡にはなぜか神社が。神仏習合です。この金堂のよこに大仏を建立する計画もあり、そのための金属加工工場も近くに作られたそうですが、火事や地震がおこり、平城京に戻ってしまい、大仏は奈良に建設されました。
こんな感じの建物があったらしいです。
このお寺の跡から、新東名をはさんで反対側の田んぼが紫香楽の宮殿などがあった場所だそうです。地名が「宮町」というのは当時の痕跡でしょうか。
これが現場です。田んぼしかありません!
CGによる復元図が張ってあるだけです。道理でだれも観光客はいないわけです。せめて大仏があればなあ。
信楽はこれぐらいにして忍者の里、甲賀を目指します。
信楽から下りてくるとこういう看板が。「甲南」という地域が忍者度が高そうです。なぜかJRの「甲賀」駅のほうが「甲南」駅より南にあるのですが。
なんか由緒がありそうな神社の門です。これ以外に歴史的建造物は見当たりません。
Google Mapには「城跡」があると書いてあったのでいろいろ迷いながら探したのですが、この「新宮城跡」という看板しか見つけられなかったです。石垣などない土塁を丘のまわりに作っただけの城らしく現在は単なる里山です。
もう他に見るものもないので帰ろうかとコンビニでアイスたべながらGoogle Mapをみていると「忍術屋敷」というのがあるではないですか!
行ってみました。住宅地の奥でわかりにくいのですが由緒正しい甲賀忍者一族の実際の屋敷だそうです。ただ、作られたのは江戸時代なので、実際に忍者をしていた人が作ったのではなく「心構え」を子孫に伝えるため、というか、単なる趣味で作られたからくり屋敷のようです。
隠し階段とか、落とし穴とか、どんでん返しとか、定番のやつはあります。手裏剣やまきびし、忍術の巻物とかの展示もあり、忍者好きの期待には応えてくれる内容です。それにしても近隣の伊賀や柳生に比べて、頑張りが足らないようですが。
忍術屋敷の正面にあった謎の看板がならぶお店的な建物。謎のパラダイス物件か?
さて夕方にもなってきたので帰ることに。
忍者イラストが可愛い貴生川駅へ。ここはJRと近江鉄道の駅があります。JRで帰ったほうが簡単なのですが、あえて遠回りの近江鉄道に。
なんと近江鉄道は八日市線(近江八幡 八日市間)以外の路線では自転車をそのまま乗せられる「サイクルトレイン」を実施しているのです。最近、ローカル私鉄でやっているところが増えているのですが、利用したのは多分初めて。週末の夕方なのに乗客は数人しかいないので問題なく自転車を座席に立てかけ出来ます。
八日市駅でみた伊藤園のラッピング車両。自転車そのまま乗せるのは便利なのですが、貴生川も、八日市も階段経由ではないとホームにいけないので、軽くない自転車の場合は大変だと思います。
八日市駅で自転車を下ろして商店街までちょっと乗るとよさそうな居酒屋があったので入ります。
ここは伊勢志摩料理の店らしく珍しいサメの炙り焼きなどをいただきました。
甲賀信楽で古代オリエント、奈良時代、戦国時代と歴史に浸ることができた一日でした。
この日の走行距離は62キロ、獲得標高は614メートル。走行ログは このGarimin Connect に。
高野山からの下りはヘブンライドか?
昨日(8/12)、暑い中、高野山に自転車乗りに行ってきました。
高野山サイクリングは普通は橋本駅あたりからスタートして、ヒルクライムしていくのですが、暑い中それはつらそうなので。
南海高野線を利用しました。この線は橋本駅から先は登山鉄道になっていて、高野山を登っていくのです。林の中とトンネルが多いので眺望はあまり楽しめないのですが、グネグネとカーブした線路を車輪をキーキー鳴らしながらゆっくり登っていくのです。
終点の極楽橋駅でケーブルカーに乗り換えます。外国製のピカピカの車両です。
久しぶりのケーブルカー輪行です。
このケーブルカーは珍しくカーブの連続で、ケーブルを支える滑車も沢山ついてます。
趣のある高野山駅で自転車を組み立てます。まだ朝9時前です。さすがに涼しい。
ケーブルカー駅から少し乗ると、いつものルートの国道に大門の手前で合流します。以前からこの道はどこにつながっているのだろうと思っていた道でした。
大門前で記念写真。
最近、買った、R250の大型サドルバッグ。輪行袋をいれてまだ余裕があります。長く伸ばすとレインウェアぐらい入りそうです。輪行袋が入るのは暑い夏のダブルボトルのとき便利です。
高野山は何回も来たことがあるので、主な場所は大体見たことがあるのですが、午後、涼しくなってから下界に下りたいので、高野山をしばらく探検することにします。
金剛峰寺の裏の坂を上がったところにある「女人堂」。ここは初めてです。江戸時代までは女人禁制だったので、結界の外側のここまでしか女性はこられなかったそうです。女性はお寺にいくかわりに周辺の山道を歩いてまわるのが高野山へのお参りだったようです。
女人堂の前に、ハイキングコースらしい標識はあります。弁天嶽という山に登る1キロのコースです。自転車を置いて登ってみることに。
こんな林の中の道を登っていきます。
山の頂上にはこんな神社が。これが弁天様なのでしょうか?
下界がよく見えます。反対側に下る道があったので、下ってみました。自転車が気になるのですが。
大門のあたりに下りてきました。こちがわには鳥居がたくさんあったので、こちら側が正面の参道なんでしょうね。
大門の横の鳥居のところにでてきました。この道も以前からどこにつながるのか気になっていた道でした。大門に歩いて戻ってきてしまったので、こんどは徒歩で、高野山の中心部に向かいます。
茶店で「笹巻あんぶ」というお菓子をいただきます。生麩で餡子をくるんだお菓子でした。まだ朝なのでお店は空いてました。
一応、金剛峰寺もちょっと見学。
女人堂にもどる途中にあった「徳川家霊台」という徳川家が作った二棟のお堂。これは家康用。となりに全くおなじ形の秀次用があります。
女人堂でまた自転車にのり、一の橋で記念写真。段々、観光客が増えてきます。
中の橋で自転車をまた置いて、奥の院へお参り。四国遍路を全部回ったらまたここにきて最後の御朱印をいただかなければなりません。
中の橋からまた自転車に乗り、食堂の裏の道からお墓の中の道を通っていきます。奥の院の裏の道路につながっています。ここは車もほとんど通らない行き止まりの道で、林の中を抜ける気持ちよい道でした。
公園のようなところに出ました。
スポーツ公園のようです。なんとスキー場があるようです。
また高野山中心部にもどってきてお味噌屋さんがやっている食堂で「お味噌屋さんのラーメン」というのをいただきました。肉みそに和風だしで美味しかったです。自分で味噌を溶かしていただきます。
この後、まだ時間があったので「霊宝館」で仏像や曼荼羅図などを鑑賞しつつ涼みました。
さて、2時も過ぎて、気温が下がり始めたので、本日の主目的「高野山ヘブンライド(案)」に出発します。ヘブンライドとは自転車仲間のH先輩が提案しているもので、下りばかりのコースで楽に走れるコースを推進しよう、というものです。高野山からの長い下りとしては、紀美野を通って海南にぬけるのが定番ですが、もっと長いコースがとれないか地図を見ると国道480号で有田川沿いに下るコースが80キロぐらい川沿いで大体下りなので、これはどうだろうと思い走ってみました。
大門前の交差点を左にまがってあとはひたすら国道480号有田行きを進むのみです。写真にうまく写ってないですが、看板の上の温度表示は31度でした。午後2時なので結構ここでも暑いです。
高野山は人も車も夏休みなので多かったですが、この道は車も滅多に通らないです。静かな道です。
山奥なので、このようにがけ崩れを補修している区間もあります。下り基調とはいえ、登り返す区間も結構あります。ずっと、眼下に有田川が見えます。
こういう綺麗な道路の区間もありますが、狭くて荒れた路面の区間もあります。
下ってくると、有田川も川幅が広くなり、水遊びする人やキャンプする人などの姿が見えるようになります。この辺りは「有田川町」です。
川遊びで盛り上がる公園のなかにあった「道の駅 しみず」でみかんジュースを。高野山から30キロぐらい、ここまで店とかなかったです。
この辺はこういうつり橋も沢山あります。
自転車も通れますが、足元がスースーします。
かなり下ってきましたが、蛇行する川に沿った道路なので、なかなか海にたどりつかないです。
ようやく「有田川町」ではなく「有田市」に到着。温泉で汗を流します。
河口ちかくの橋と夕焼けです。高野山から80キロでした。
JRの駅「箕島駅」に到着。ところが駅前にはなにもお店が開いていません。反省会できません。仕方ないので和歌山駅まで乗りました。
和歌山駅で、駅ビル地下の居酒屋でビールとスタミナ焼きで反省!
さて、このルートは「ヘブン」だったか、と言えば微妙ですね。結構、登り返しがあって、下りコースなのに600メートルぐらい獲得してしまうので、初心者をつれて行くとつらいかも。車は少なく、山や川の景色はいいのでお勧めコースですが。このコースを登るのはだらだらと80キロ登らされるのであまりお勧めではないです。
この日の走行距離は94キロ、獲得標高は634メートル、逸失標高は1432メートル。走行ログが このGarmin Connect に。
弁天嶽ハイキングは こっちです。




















































































