September 2005


この本は、兄お勧めの一作。ぴもーには久しぶりの純愛系。恋愛ものでも結構ドロドロのものとか、現実離れしたものが多かったけど、今回は等身大(割と、だけど)のストーリーでした。


場所の設定が東京だからかもしれないけど、始めは言葉がきれいすぎて少し違和感を感じた。同年代のぴもーの言葉遣いはずっと汚い上に各地の(?)方言が入り混じるので。でもそれに慣れてくるとストーリーにのめりこんでしまう。全体的に静かなやさしいが似合う感じ。最後の方は柄でもなく泣いてしまった。。。電車内で読んでたのに( ̄∇ ̄;)恋愛ものも結構いいもんだねぇ。


ちなみに「ナラタージュ」というのは、映画などで、主人公が回想しながらストーリーを進める手法(?)のことを言うらしい。過去っていうものを語れるほどの歳の作者じゃないのに。同年代の人がこういう風に文章を作れるというのにも感心してしまった。ぴもーは自分の過去を振り返るって作業を普段まったくしていないので(かといって常に前向きに突っ走ってるわけでもないが)、なんだかとてもゆったりした気持ちになった。振り返るのって面倒だとしか思ってなかった。主人公の恋愛の本筋もいいけど、本筋とは関係のない部分がかなりいい。


それから気が付いたのが、登場人物の顔かたちにはそれほど触れていないのに、服装については細かい描写があるということ。登場人物の顔がはっきりしないけど、服装からこんな人かなという想像力がわく。きっと作者は今時らしいおしゃれな人なんじゃないかなぁ?ストーリーは結構古風な感じがするけど、こういう所は新しい感じがした☆


今後注目の作者かも♪

島本 理生
ナラタージュ

引き算の美学



余分なものを整理すると生活の潤いがなくなるような気もするが、それらに囲まれて狭く暮らすより、何もない空間を持つ方がもっと潤いがあると思う。「私たちは余分なものを持ちすぎてかえって心が貧しくなっているのかもしれないな」と感じている。


これは以前読書録にも書いた、池内了先生の『我が家の新築奮闘記』に書かれていた一節。ぴもーはこの考え方、好きだ。好きだというか、ほんとに同感。


ぴもー自身が、ものに囲まれた生活をしている。これって豊かなようでいて何か違う。ものがあればあるほど物欲は高まる。自分の物欲にぞっとするときがある


ものが少ないということは美しい。飾りが少ないということは美しい。きらびやかな宮殿よりも、お寺の一室の方がずっと美しい。ものがほとんどない場所にそっとおいてある一輪差しの花なんて本当に美しい。


でもそれを生活の中で実践するのはなかなか難しい。あったら便利、かわいい!と思ったものはすぐに買ってしまう。買えてしまう。今あるもので満足する、いいものをじっくり厳選するということは本当に難しい。


もちろん現代日本に生きているのだから、便利さを排除し、少ない時間を割いてものを選ぶなどということは実質無理。だけど少しでもそういった態度を持っていたい。身軽でいたい。ものの多さにあっぷあっぷしていたくない。


バイトをやめた。時間にゆとりができた。でも収入はへった。これから買いものは控えよう。少しずつ余分なものを減らしていこう。もちろん捨てるのではなく譲るか売るかして。もったいないという精神ももちろん大事です。

欲少足知。。。

August 2005



この本は、ぴもーが一人外国に行くにあたって友人が貸してくれた本。いわゆるポスドク(博士号をとったあと)の数学者が一人でアメリカにわたって研究生活をするという自叙伝みたいなもの。


これがまた「うんうん、わかる~」というところが盛りだくさん。初めて外国に渡って、初めの内は少しびくびくしながらだったけど、その内「なめられてたまるか」という根性で対抗するようになり、その後そういった敵対心にも疲れて空しさを感じたり。。。彼の場合は研究で金をもらってる(結果を出さなきゃいけない)というところがぴもーとは決定的に違うけど、ぴもーがリアルタイムで感じてることと近いものはある。


英語話すのに嫌気が差して外に出るのが嫌になったり、ことあるごとに劣等感を感じたり、自分の方が優れている点を必死に探してみたり。言葉で負けてるなら、その分仕事は人一倍努力しようっていうのは毎日心に誓っている。これは著者とほんとに同じ気持ち。でもそうすると、外国人のサマースチューデントに「人生楽しまなきゃダメだ、もっと遊べ」と言われてしまう。でもぴもーにとったら今は十分遊んでるんだよねぇ。


外国人の遊びに対する情熱はほんとにすごい。毎週(平日でも)仮装パーティーやダンスパーティー、コンサート、バーベキューetc・・・外国人に「日本ではこんなにたくさんパーティーをしないし、こんな風にダンスもしない」というと「じゃぁ日本人は週末にいったい何をするんだ」と言われてしまう(×_×)いやいや、あんたたちの遊びの本能がすごすぎですから。。。。


とにかく一般的に、日本人は他の外国人に比べても英語ができない。その分を仕事で見返そうと思うのは著者にもぴもーにも共通すること。でも言葉の壁を超えてしまうと、今度は現地人と同様に振舞おうとしてしまうらしい。でもその内、それも何か違うと気がつく。最終的には日本人らしく(というよりは日本人として育ってきた自分を隠すことなく)振舞うことで自分も周りも実に自然にうまくいくらしい。ぴもーはそこまでの境地には至ってないけど、なるほどねぇと思った。


この本はアメリカの文化のこと、とりわけ大学生と教授の関係なんかもくわしく書いてあって、なかなかおもしろかった。日本のケースと比べるとやっぱり全然違う。どちらも一長一短だけど、教授と学生がファーストネームで呼び合えるのは羨ましい限り!ぴもーの大学の教授はほんと怖いですから。。。(笑)


こうやって自分の体験してることと似たような状況の文章を読むってのもなかなかいい。自分が恋愛してたら恋愛小説を読んだり、自分が人生のがんばりどこにいるときならサクセスストーリーを読むのもいいかもね★ぴもーは基本的に、本を選ぶということにかなり無頓着で、偶然目に付いた本を読む・薦められたら読むというスタイルだから、なんか新鮮でした。


藤原 正彦
若き数学者のアメリカ

ミラノへ車で!duomo これがドゥオモ!



イタリア第二の都市、ミラノに行って来ました。通常、ジュネーブから車で3時間のところ、その週末はヨーロッパの人たちが一斉にバケーションに行く週末で、モンブランのあたり(フランスとイタリアの国境。ジュネーブからミラノに行くにはフランスを通る。)で大渋滞。snow 2km=1hour(!)の標識が出ていて、ミラノに着くまでに6時間かかってしまった。でも大雪渓が見えるあたりなので非常に気持ちよく、それほど苦にならなかった。


1泊2日という短い時間だった上に、19人(車4台)という大人数で行ったのでそれほどたくさんの場所に行けた訳ではなかったけど、なかなかおもしろい経験ができた(^ー^*)


1日目はドゥオモへ。ドゥオモというのは教会とは少し意味合いが違うみたいで、聖堂とでも呼べばいいのかな。ドゥオモはイタリアの各地にあるようなので固有名詞でもないらしい。ここは造るのに500年かかったらしく(とはいっても、古く巨大なので常にどこかを工事しているため常に未完ともいえる。。。)、とんでもない代物だった!装飾が信じられないほど細かく、美しく壮麗というよりはぴもーにはグロテスクにさえ映った。屋根に上ると500年かかった理由もわかった。ほんとに恐ろしくなってしまうくらい、隅々まで彫刻が施されている。人間てすごいわぁ。


その後、ショッピング街をうろうろして高級ブランドの立ち並ぶ通りでウィンドウショッピングを楽しんだ。さすがファッションの先端を行く街なだけあって、すでに毛皮のコートなどが飾られていた。やはり日本人は上客らしく、日本語の看板も目立った。。。なんか恥ずかしい(笑)

siro 夜はスフォルツェスコ城へ(この写真は昼とったもの)。その日は城の庭ででミュージックがタダで聴けるという情報を得て行った所、確かにミュージックはかかっていたが、それはなんとオペラだった!しかも城の庭に巨大なスクリーンを用意して、オペラの録画を流していたのだ。仮設観客席はほぼ満員。オペラは全然わからないが、思いがけず日本では体験できないことに出会えたのでおもしろかった。気持ちのいい夜、古城、屋外スクリーン、オペラ、そして無料♪お洒落で気が利いてるよねぇ☆


2日目は『最後の晩餐』で有名なサンタ・マリア・デ・グラツィエ教会へ。『最後の晩餐』を見るのは15分おきで25人ずつという決まりがあるので予約しないとほとんど入れないけど、なんとかなるっしょ♪と行ってみた。案の定チケットは売り切れていて、当日のチケットはなかった。でもぴもーたちはツアーガイドにチケット余りませんか?と聞きまくって最後には11枚のチケットを手に入れた!このツアー客&ガイドってのがほとんど日本人で、チケットがあるか聞いたり、ガイドの説明をちゃっかり聞くこともできた。他のサマースチューデント(外国人)に日本語は役に立つね!などと感心されてしまった(笑)全員分はなかったけど、ぴもーはゲットするのに貢献したので入れたよ♪


まぁそうやって苦労して入ったわりに、『最後の晩餐』はあんまり感動しなかった・・・。チケットとるのでいっぱいいっぱいで興ざめしちゃった感もあり・・・(×_×)でもダヴィンチコードを読んでいた人はすごくおもしろかったそうな。ぴもーも読んでおけばよかった(T_T)あと、管理が超厳重でびっくり。意外に大きかったこと、写真よりも色がわりときれいに見えたこと、同じ部屋の反対の壁にも宗教画があって、そちらも美しかったことが印象に残った☆もっと聖書、キリスト教のことも勉強したいな~。


そしてミラノを出て、F1イタリアGPが開催されることで有名なモンツァへ。もちろんサーキットを見学して超満足♪ティフォッシが乱入するホームストレートがここかぁって、すっごくうれしくなった。いつかGPやってるときにも来るぞぉ!minna


そしてイタリアンを楽しみ(カルツォーネがでかいしうまかった!)帰路に着いた★ほかにもあちこち寄ったんだけど、長くなるのでやめときます。でもイタリアの文化についてはどうしても書きたいので②に書きます。。。

花ってこんなにいいものだったんね・・yvoire5



再び船に乗ってレマン湖をクルーズしてきました♪モントルーは東西に伸びているレマン湖の東端だったけど、(ぴもーのいるジュネーブは西端)今度は南側のジュネーブからもそう遠くない小さな街、イヴォア。


ポーランドから来た友達がそこに行こうと提案してくれたんだけど、ぴもーの持っていたガイドブックには地名すら載っていなかったので、どんな街かと思ったら・・・めちゃめちゃよかったO(≧∇≦)O


何がいいって、小さな街のすべてがすごくたくさんの花に包まれてるとこ!それに家が古くてこぢんまりしててほんとにかわいらしい☆もちろん、観光客のために花を大切にしようっていう決まりがある街なのだろうけど、でもそれがわざとらしくない美しさに見えた。手入れが行き届いて、色や配置も考えて・・というよりはいろんな種類の花をいっしょくたに植えていたり、雑草もたくさん生えていたし、基本的にはきっと各戸の住民が管理してるんだろーなと思った。yvoire2


予想外に観光客がたくさんいたのにもびっくりした。観光名所には必ず日本人がいるけど、ここはヨーロッパの人ばかりだった。きっとそれほど遠くないところに住んでいる人たちが一日だけ観光に来るようなところかな。ミュージアムや有名なものがあるわけでもなく純粋に街並みや小さなお店を楽しむところ。日本で言うならどこだろ?


それからこの街には古い小さなお城があるんだけど、このお城にはどこから入るんだろうと思って周りを一周したけど、何も書いていない。門があるけど閉まっていて、休みかなと思いながら門を押してみたら、なんと「SORRY,THIS IS PRIVATE・・なんとかかんとか」って書いてあって、要するに個人の城だったのだ!すごぉい。。。このお城もシヨン城みたいに湖のほとりに建っていて、最高のロケーション。建物や敷地はそれほど大きくないけど、でもお城だよ!?しかも結構古い時代の。どんな金持ちなんだろ。常に住んでいるみたいで、洗濯物を干している姿をちらっと見た。下世話にもどんな人なんだろ~って想像しちゃうよね(^ー^;)


まぁ考えたら大抵の場合、ヨーロッパのお城ってのは個人の所有物なんだろうけど。でも公開してることが多いやん?要するに金持ちが自分の住む家とは別に持っていて、普段は公開しますってことだよね。こんな風に自然に暮らしてるってのがすごいわ。さすがに内部は住みやすいように改装してるんかなぁ?いかん、金持ちの生活を想像するのって貧乏人の性かな(笑)yvoire4


そのお隣にキッチンガーデンというものがあって、ここは公開されていた。ここは、昔はお城の住人のための薬草を育てるところだったらしいけど、だんだん果実や野菜なんかを育てるようになって、今は庭として楽しむ要素も取り入れてるそうな。桃とかりんごとかいろいろなってて、すごくおいしそうだった!取れたての物を口にするってのも最高の贅沢だねぇ。羨ましすぎる!


ガイドブックに載っていなかったから、友達が教えてくれなかったら間違いなく知らずに終わってしまった。こんなところに来れてぴもーは幸せだぁ(^ー^*)てか自分がこんなに素直に楽しめるってことにもびっくり!意外にもぴもーは花や美しいものをめでる豊かな心を持ってたみたい(笑)