引き算の美学



余分なものを整理すると生活の潤いがなくなるような気もするが、それらに囲まれて狭く暮らすより、何もない空間を持つ方がもっと潤いがあると思う。「私たちは余分なものを持ちすぎてかえって心が貧しくなっているのかもしれないな」と感じている。


これは以前読書録にも書いた、池内了先生の『我が家の新築奮闘記』に書かれていた一節。ぴもーはこの考え方、好きだ。好きだというか、ほんとに同感。


ぴもー自身が、ものに囲まれた生活をしている。これって豊かなようでいて何か違う。ものがあればあるほど物欲は高まる。自分の物欲にぞっとするときがある


ものが少ないということは美しい。飾りが少ないということは美しい。きらびやかな宮殿よりも、お寺の一室の方がずっと美しい。ものがほとんどない場所にそっとおいてある一輪差しの花なんて本当に美しい。


でもそれを生活の中で実践するのはなかなか難しい。あったら便利、かわいい!と思ったものはすぐに買ってしまう。買えてしまう。今あるもので満足する、いいものをじっくり厳選するということは本当に難しい。


もちろん現代日本に生きているのだから、便利さを排除し、少ない時間を割いてものを選ぶなどということは実質無理。だけど少しでもそういった態度を持っていたい。身軽でいたい。ものの多さにあっぷあっぷしていたくない。


バイトをやめた。時間にゆとりができた。でも収入はへった。これから買いものは控えよう。少しずつ余分なものを減らしていこう。もちろん捨てるのではなく譲るか売るかして。もったいないという精神ももちろん大事です。

欲少足知。。。