我が家の愛してやまないかわいい仔たち

 

ふたりを

無事神様のところに戻せたので

パパはママを連れてヨーロッパに出掛けてきますね

 

「ルナちゃんも付いていくよ」

「巴ちゃんも付いていくっ!」

「そうだね、もちろん♬

 家族みんなで行こうね」

 

 

番外編「ヨーロッパ1周旅行2023」は

その1:旅行企画

その2:旅行準備

その3:旅行記

の3部構成

 

大学生の卒業旅行的なノリで24日間の欧州旅に繰り出します!

 

ルナと巴御前を心にしまい、家族4人の旅です♪

 

今日は「その3:旅行記」7日目②シェーンブルン宮殿へ。

 

うちのおっきな猫は、

ハプスブルク家の歴史に詳しく、子供の頃からマリア・テレジアや皇妃エリザベート、

マリー・アントワネットの世界に触れたい、という想いがあることは日頃の会話から知っていた。

今日は遂にその日を迎える。

 

そんなことなので、

ハプスブルク家の生活感が今なお鮮明に残されているシェーンブルン宮殿に

何があってもうちのおっきな猫を連れて行かなくてはいけない。

 

シェーンブルン宮殿は事前予約制のツアースタイル(所要30分程度のツアー)を採用しているため、

8:30スタートに到着すべく、

ホテルから5km離れた宮殿に向けて7:15に出発する(青矢印)。

で、シェーンブルン宮殿観光後、ブラチスラヴァ@スロベニア共和国の日帰りのために、

ウィーン中央駅11時16分発に乗るため、ツアー終了予定の9時過ぎには移動を開始しないといけないスケジュール。

 

当初、日本出発前は、道順で怖いエリアは通らないように、ストリートビューで街の様子を確認し、

安全そうなルートを予定していたが、昨日ウィーンの街並みを歩くと、とても安全な雰囲気であることが判明したので、

最短ルートで向かうことにする。

 

ホテルを出発して、

まずはウィーン西駅沿いの道まで進む。

早朝は学校へ向かう学生が多い街並み。

そこを通過すると、

駅の線路沿いをひたすら2.5kmほど進む。

この線路沿いは汚い通りだったが、他は何ら問題なし。

 

左手方面を見ると

いよいよ、マリア・テレジアが愛したシェーンブルン宮殿の上にそびえるグロリエッテ(展望台)が見えてくる。

あと1.5km。

まだまだ距離はあるが、

建物の姿が目に入って来るだけで元気が出てくる。

ふたり、自然と足の運びに力が入る。

線路が上を通るトンネルを抜けると、

もうそこが宮殿前に到着するはずだ!

真正面にどーん、と見える。

凄い。

美しい。

 

「シェーンブルン」とは、「美しい泉」という意味。

17世紀初頭に皇帝マティアスが近くの森で澄んだ泉を発見したことでこの名を付けられた宮殿。

敷地内には、幾何学的にデザインされた庭園や温室などが点在し、

マリア・テレジアの時代に大改築が行われ、現在の姿に1749年に完成している。

目の前まで進む。

来た道を振り返る。

ここには徒歩で来る人はいないみたい。

宮殿は近くに駅やトラムなどがないため、多くはツアーバスで来るのだろう。

 

とにかく、この宮殿前の広大な広場を歩いて来たのは、俺たちしかいなかった。

時刻は8:20

やった間に合った。

広場前の通りを渡る。

宮殿の門の中へ。

ツアー列のエントランスへ入る前に手荷物検査をやっていて、

一定サイズの荷物の場合は預け荷物として渡すよう、ツアー客に指示が出る。

 

俺たちは小さなバッグなので、中身を確認後、そのまま通過OK

8:30開始のツアー列に並ぶ。

 

宮殿内は撮影禁止のため、写真は無いが
当時の生活がつぶさに残され、圧巻。
 

これまで、このように

主が不在の歴史遺産に何度も訪問してきたが、

この宮殿には感慨深いものがあった。

 

というのも、宮殿2階の部屋は、そこに主がいた当時の生活感を表現する展示になっており、

マリア・テレジアが住んでいた頃の部屋や、

フランツ・ヨーゼフの書斎だったり、彼が息を引き取ったベッドやデスマスクの展示のほか、

マリーアントワネットやエリザベートの化粧室など。

 

数年前までそこにハプスブルク家の主が生活していたところを

現代人が見物に足を踏み入れている、そんな奇妙な感覚になった。

とにかく、厳格な執務ルールや王室としての振る舞いを徹底した生活を送っていただけなのに、

激動の流れのなかで、暗殺などにより滅んでいくことになった運命。

 

こんな気持ちになるのは初めての経験。

 

それほど、このシェーンブルン宮殿の展示はリアリティがあり、

そこで生活していた王室の息吹を今なお伝えている空間だった。

 

ヨーゼフの肉声、エリザベートの愛用していた食器やドレス。

 

来てよかった。

ウィーンとはそういう空気に満ち溢れた特別な都市なのだろう。

だから未だに旧王室への敬意が払われ、

国民はスマートで紳士淑女な雰囲気を誇りに生活しているのだろうと感じた。

 

美しい街、ウィーン。

うちのおっきな猫は当然ながら凄くご満悦。

そりゃそうだよね。

俺でもこんなに感動したんだもん。

 

「来てよかったね!」

と話しながら、

あっという間に宮殿のツアーは終わり、

さあ、次はここから6kmほど歩いて、

ブラチスラヴァ行きの列車に乗るため、70分から90分ほど時間をかけて徒歩移動だ。

 

めちゃ今日も暑いけど、がんばって歩くぞ

(明日に続く)

 

【旅行行程:確定版】

(ラウンド1:東欧南下編)

1日目:羽田からヘルシンキへ(機内泊)

2日目:ヘルシンキ@フィンランド→フェリーでタリン@エストニア(タリン泊)

3日目:タリン観光(タリン泊)

4日目:タリンから航空機でプラハ@チェコ共和国(プラハ泊)

5日目:列車でドレスデン@ドイツ日帰り(プラハ泊)

6日目:列車でウィーン@オーストリア移動(ウィーン泊)

7日目:列車でブラチスラヴァ@スロバキア日帰り(ウィーン泊)

8日目:列車でブダペスト@ハンガリー日帰り(ウィーン泊)

(ラウンド2:湖水丘陵周遊編)

9日目:列車でザルツブルク@オーストリアで数時間観光後、ミュンヘン@ドイツ(ミュンヘン泊)

10日目:列車でインスブルック@オーストリア日帰り(ミュンヘン泊)

11日目:列車でプリーン・アム・キームゼー@ドイツ日帰り(ミュンヘン泊)

12日目:列車でチューリッヒ@スイス(チューリッヒ泊)

13日目:列車でユングフラウ・インターラーケン@スイス日帰り(チューリッヒ泊)

14日目:列車でコモ湖@イタリア経由でミラノ(ミラノ泊)

15日目:列車でピサ観光後、フィレンツェ@イタリア日帰り(ミラノ泊)

16日目:列車でヴェネチア@イタリア日帰り(ミラノ泊)

(ラウンド3:王宮散策編)

17日目:飛行機でミラノからブリュッセル@ベルギー(ブリュッセル泊)

18日目:列車でアントワープ@ベルギーからアムステルダム@オランダ経由で日帰り(ブリュッセル泊)

19日目:列車でブルージュ@ベルギー日帰り(ブリュッセル泊)

20日目:列車でブリュッセルからパリ@フランス、午後ヴェルサイユ宮殿日帰り(パリ泊)

21日目:パリ市内観光(パリ泊)

22日目:飛行機でパリからヘルシンキ(ヘルシンキ泊)

23日目:ヘルシンキ観光後、日本へ出発(機内泊)

24日目:関空@大阪乗継で羽田空港@東京(帰国)