多読音読で読める喜びを、続けることで英語力の土台を〜Sunny Kids Happy Mom

多読音読で読める喜びを、続けることで英語力の土台を〜Sunny Kids Happy Mom

子どもとの英語の絵本の音読,児童英語と1級取得の学習法。我が子の子育て等。

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こちらのこども園のレッスンも10年目に入りました。

3歳児から5歳児を30分(移動10分)の3コマで教えています。

3歳児のレッスン


目標
絵本や歌を通して,英語の音に慣れる
アルファベット大文字が読めるようになる
1ページ3語文程度の絵本を読む

① あいさつ,自己紹介
② 英語の歌(指遊び多め)
③ アルファベット大文字
④ 絵本音読with picture  walk
⑤ 終わりのあいさつ

4歳児のレッスン


  目標
  絵本や歌を通して,一緒に発話する
  アルファベット小文字が読めるようになる
  絵本の内容を理解する

① あいさつ,自己紹介
② 英語の歌
③ アルファベット小文字
④ 絵本音読 with  picture  walk and  small questions
⑤ 終わりのあいさつ
 

5歳児のレッスン

  目標
  絵本や歌を通して,1人で発話できる
  フォニックス単音について知る
  絵本の内容を理解し,単語のマッチングがで  きる

① あいさつ,自己紹介
② 英語のうた
③ 絵本 with  picture  walk  and  small questions
④ ページと音声のマッチング,センテンスと音声のマッチング,単語と音声のマッチング
⑤終わりのあいさつ
 
  • 曜日,日付,天気などは他のレッスンとだぶるためやりません
  • 走り回るようなゲームはしません
  • 自己紹介の内容,歌や絵本の選択は発達段階に沿って緩く設定しています。が、スパイラル状に積み上げられるよう学年を越えて反復するものもあります。

数年前からこのスタイルが定着してきました。
3年目に当たる5歳児さん(年長時クラス)の成長ぶりには目を見張るものがあります。

英語未習者,特に就学前から小学生にかけてのお子さんは暗誦しないようにしましょう。


理由はただひとつ


文字のマッチングが進まなくなるから


何度も何度も読ませて暗誦できるようになる。
それは,親にとっても子どもにとっても嬉しいことには違いありません。


が,文字と音声のマッチングをすすめ、読めるようになるのが目的なら,暗誦することで文字を読まなくなるのは避けましょう。


暗誦することは表現読みにつながる読みであり,読解力とも関係があります。無意味なことではありません。


また,中学生の教科書など暗誦することは一定の効果もあります。実際文章のパターンや文の構造を覚えていくのは大事なことでもあります。


未習者の多読音読。目的を明らかにして,目的に沿った読み方を心がけましょう。


一冊を何十回も読む必要もありません。(何十回も読むことで覚えてしまうということになります。)


カタカナで読み方を書くのも,文字そのものに着目しなくなるという同じような理由で好ましくありません。

 

昨日述べたSSS学習法は,基本は英語を学び始めた中1程度からの方が対象となる学習法です。



就学前のお子さんや,小学校低学年のお子さんが多読に取り組もうとすると,少し別な面からのアプローチが必要になります。

未習者の状況とは

  • アルファベットを学んでいない
  • 英語の文字や音に触れていない
  • そもそも日本の英語環境が豊かでない(カタカナ表記など外来語としての英語との接触はありますが)

この部分をクリアしながら
多読を進めていく必要があります。


上記の状況は日本語も同じと言えるのではと思われるかもしれませんが,


確かにBeby Classにいらっしゃるようなお子さんは
平仮名など日本語も未習,日本語の文字には触れていないかもしれませんが,日本語の言語環境は整っているわけで,普段から音や文字のシャワーは浴びているわけです。


多読音読では,文字のマッチングや声に出して読むことで上の問題をクリアしていこうとしています。


加えて,発達段階に応じて,アルファベットも習得していくことで,日本語を学ぶときと同じような条件に持っていこうと思っています。


レッスンの時だけだと日本語を学ぶときと違って圧倒的に時間は足りませんが。


その分長く続けることが大事になってきます。

松香フォニックスの松香先生が,「児童英語は10年」とおっしゃっていました。


日本語で全てが足りるため英語環境の乏しい日本での英語教育は細くてもいい、長く続けることが必要になってきます。

社会人になってから
本格的に英語の勉強を再開した私にとって
やはりSSS英語学習法における多読で積み上げた時間が
一番力になっていると感じます。



https://www.seg.co.jp/sss/



一言でいうと

非常に易しい本を
100万語単位で読む多読

です。

また



英語を英語のままで理解する
(できるだけ辞書を引かない)

7割〜9割の理解度で読む
(理解に支障がない程度の読めない単語は気にしない)

好みの本を読む
(興味のないものを無理して最後まで読まず,自分の嗜好に合った本を選ぶ)






というのが基本的な考え方になっています。


100万語というと,ちょっと気の遠くなるような数字ですが,好きな本を大量に,辞書も引かずに読むのなら読み進めることができるものです。


私も児童書やショートストーリーを中心に
40万語を超えるあたりから
「あれ?英語に抵抗がなくなってる」と
思える体験をしてきました。


まさに楽しんで学習する典型であり,
おすすめもしたいのですが,
レッスンで使用する場合,いくつか課題もあると感じました。


それは


中学英語1年程度の英語力が必要であり,


英語の全く未習なお子さんや日本語の発話もままならないBabyには少し難しいのかなとも思えること。


例えば大人の方でも,
どんどんレベルを上げていこうとする傾向があり,
それが挫折の元になってしまっていること。



レッスンとして進めていく際に,
本についての知識だけでなく
多読を進めていく際のサポーターとしての役割が非常に大切なのではないかと思っています。

ちなみに多読の一つの見える化として
次のような記録手帳もあります。

多読記録手帳


 

Baby  Classに限らず,レッスン中落ち着かず多動行為を繰り返すお子さんはいらっしゃいます。

指導する側としてはそういうケースもたくさんあるので大丈夫なのですが,付き添っているお母さま方が不安になったり,殊更子どもに強く注意したりする場面も多々目にするので,そういった状況はいつか落ち着くのだということをお知らせしたいです。

発達に遅れのあるお子さんもそういう傾向があるので,いくつか対処法を考えてみたいと思います。

多動行為に出る原因はとして

  1. その場面,人に慣れていない
  2. 自分の居場所が分からない,実感できない
  3. 興味や好奇心が勝り,突発的な行動に出てしまう

といったことが挙げられると思います。

裏を返すと

  • その場面,時間,環境に慣れる
  • その子の持ち味が生かされる
  • 興味や好奇心をレッスンの内容自体に引きつけて,参加を促す

ということになるかと思います。

先日のベビーレッスンでも
手渡したアルファベットのカードを離さないといったことが見られました。

一度手渡されたものをなかなか返してくれない

これもよくあることです。

解決策として,

  • カードを手渡す順序を変える
  • 小さな指遊びや歌をはさむ
  • 代替品を与えるか,交換条件として代わりの活動をさせる

などがあります。
代替品とは,私もよく使うのですが,
例えばアルファベットカードを渡してもらう代わりに
タブレットのアルファベットカードを指でスライドしてもらうということをやっていました。

一回めのBaby  Classを終えて,
そういったお子さんたちの様々な行動や
親御さんの制止に対して
落ち着いて対応されているところが素晴らしいなと思いました。

同じように子どもを制止したり,
注意を重ねるのは
あまり良い方法ではありません。

少しずつこちらの対応を変えながら
うまくできたら大袈裟なぐらいに褒めることが
コツなのです。

良い行動への良いリアクションは
幼い子どもでもわかります。

こうすれば
親は
先生は
喜んでくれるのだな

その積み重ねが大切なのです。

次のlikeの品詞はなんでしょう?


① Her eyes are very like yours.

② She swims like I do.

③ I mean,like,you should  go.

 

①が前置詞

②が接続詞

③が副詞

になります。(Geiusより)


③は口語で使われるので,ネットなどで検索しても取り扱われていないことが多いです。



①の前置詞は,代名詞や名詞を伴うことが多く,
What  did it taste like?
のように使われることもあります。


②の接続詞は主語動詞を伴う文章の前にも使われることがあります。中学生で習うlook likeもそうですね。


likeが動詞であるかないかは,一文の中に動詞が他にあるかないかで判断しても良いのですが,②の場合は判断しづらいので,動詞で文を区切るということもできなくてはいけません。




likeは形容詞ではないのかと考える方もいらっしゃるかもしれませんが,形容詞はalikeになります。


このことからもわかるように
できるところからスタートして,
中学生でも品詞を理解していくということは,非常に重要です。


ここを飛ばしてしまうと,
動詞を重ねてしまったり,文中でのcloud、cloudyの使い方を混同したりと,なかなか力が安定しないということも出てきます。

かれこれ個人レッスンも6年を過ぎようかというお子さん
今準一級の準備をしています。


体感として準1級と2級,また準1級と1級の差は
今までの英検受験とは比べものにならないぐらい
大きな開きがあると思っています。


また英作文に比重がかかってくるのも大きな特徴で,
内容を見る限り,難関大学の2次試験を見ている感じです。
文章の構築力など,高い母国語力も必要になります。
あと,長文問題が多岐の分野に渡るので,自分の得意分野だと効率的に解けるというのもあります。
(例)緩歩動物

ちなみに生物地質学,歴史,民俗学などはよく出ます。



高校生になったため,受験期間は限られてきます。



なので,受験時期を設定し,語彙,長文,リスニングの3領域をメインで最初は進めていくことにします。(話すは時間の関係から最初のフリートークぐらいになっています)

  1. 時間配分を意識させる
  2. 長文を読んで主文を見つける
  3. 設問を意識しながら正解部分を見つける
  4. リスニングオンリーで内容を掴む
  5. 正確に発音させる

今の段階では特に上の視点で
取り組むようにしています。

使っている教材は以下です。

  • 英検準1級過去問
  • 英検準1級文単
  • CNN  English  Express



【英検準1級過去問】
やはりなんと言っても過去問ありきですね。英作文に30分配分し,残りを長文各6分,長文空所各6分,語彙問題各1分と設定して解いています。



【英検準1級文単】
リスニングと長文の2方向から強化できると考えました。長文のジャンルも幅広く,自然,医療,ビジネスなど様々な領域を取り扱っているのは良いのですが,実際の過去問長文と比べると内容が薄いものがあります。

ここでは
まずリスニングで大意を掴む
音読
語彙のチェック
音読
と進めていましたが,少し定着度が悪かったので,

実際に私が発問し,長文を読んでその答えを探していくというスタイルに切り替えています。
実際の過去問に即し,何についての話なのか
あと中心になる文章を見つけるような問いを心がけています。(私も脳みそ使います)




【CNN  English  Express】
今のところ,長時間通学の合間に本人に聞いてもらうようにしているだけですが,東大に進んだお子さんにも使ってもらったように,月刊誌としては優れた教材だと思っています。

まず,リスニングのスピードが2段階になっていて(正確には3段階)シャドウイングがやりやすい。
内容が多岐にわたる
動画ニュースが活用できる
というのがあると思います。

皆さんもよくご存知だと思うのですが,
英語教材は視覚的な素材があると音声だけで学ぶより,格段に理解は高まります。(なので,初心者であればテレビの英語語学講座が良いのです。)

最初はリスニングで自分の理解度を試し,動画素材で確認し,シャドウイングで音声をチェックする
この繰り返しが大きな力になっていきます。

尚,語彙について言わせてもらうと英検準1級より易しいです。ただそれを補ってもあまりあるほど,リスニング教材としては優れています

その他,今後の進み方次第で使用を考えているのが



1100 Words You Need to  Know


1級レベルの単語学習用ですが,
長文(中文?)の内容が素晴らしい。
長い文章ではないので,コツコツ読み進めるのに適しています。

4年ほど前から英検準会場として
希望者には英検学習会も実施しています。


予想はしていましたが,
英検を実施することになってから
レッスン生は急カーブを描いて増えています。


小学生のうちに慣れ親しんでいるレッスンの先生のもと緊張感を減らして受験できる
というのは確かにメリットだと思います。


ただ,英検受験がヒートアップしていく
側面もあり,
指導者としては悩ましいところです。

長くレッスンに通い,
多読音読を積み重ねてきたお子さんは良いのです。


英検受験が目的で
最高学年になってから慌てて入会し
すぐ受験しようとしても
うまくいくわけではありません。


今まで幾つかの例も見てきましたが
かろうじて英語嫌いは免れても
モチベーションが大きく下がってしまうことが多いのです。


加熱する英検受験志向に

少し水をさすために
こちらのレッスンでは
一定の基準をお示ししています。


それは

ORT“Oxford  Reading  Tree“のStage3読了,
又は
Stage3が自力で読めることです。



英検4級,5級は
自力で英文が読めるなら
十分に合格できるレベルです。

(プラスアルファとして

本人の元々持っている語彙力に左右されます。)


私としても
子どもたちが長年頑張ってきた

一つの目に見える結果として,

小学生時代に4級5級程度は

チャレンジさせたいと思います。


ただ,小学生は受かる前提で受験させたいと考えています。

一気に英語嫌いになる可能性があるからです。


一年に一級ずつで構わないと思いますし、

我が子もそういうスタイルで受験させてきました。


中学高校なら連続受験もありかと思います。
モチベーションや学校英語、

学校英語科という日常的な英語環境という強力なバックグラウンドがあるからです。


基本最初の受験は

親御さんの意向であることが多いので

とりあえずStage3の本文をお子さんに読ませてみてくださいとお願いしています。



8割程度自力で読めて,意味がつかめればOKです。

Don’t worry if your child doesn’t read each word perfectly the first time. There will be many chances to develop accuracy as your child reads the book again and again.


最初お子さんがパーフェクトに読めなくても心配しないようにしましょう。

何度も読んでいるうちに精度は上がります。

 

よく子どもの発音がいまいちで、

と質問されることがあります。


小学生はたどたどしい読みが続きます。

それを否定しないことが大切です。



むしろ一語一語指差ししながら読んでいるから
そうなっていると、丁寧に取り組んでいると
評価するようにしています。



特に
1年生でカタカナを習うと
英単語がカタカナ読みに引きずられる
ということがあります。

外来語をカタカナに置き換える感覚です。


ただ、それが不思議なことに

中学校へ上がる頃から
自分なりにリンキングを意識したり、
スムーズな読みを心がけるようになります。


子どもは読めるから上手にかっこよく読める
に気持ちが移行していきます。


そういう変化を見るのも
指導者としては嬉しいものです。