多読音読で読める喜びを、続けることで英語力の土台を〜Sunny Kids Happy Mom -2ページ目

多読音読で読める喜びを、続けることで英語力の土台を〜Sunny Kids Happy Mom

子どもとの英語の絵本の音読,児童英語と1級取得の学習法。我が子の子育て等。

私のレッスンでも宿題は出しています。



その狙いはズバリ

今日習ったことへの達成感を味わわせるため

です。



ねらいを設けて,到達させるための宿題
というのはその次の目標になります。



小学校の教育課程が英語科などを教科扱いにしたため,

時数が非常にタイトになってきました。
クラブ活動や創意の時間を削っても

なかなか十分な学習時間が取れません。


国語科など,ある程度時間を必要とする教科は効率的に進めなければ,

学期内の内容を終了することも難しくなります。なので,学期最後は読み物教材にして柔軟に対応できるようにしている面もあります。


そのしわ寄せとして,宿題に非常に重きをおくことが多くなったと感じています。


習熟する時間がなかったからドリルというのはまだしも,この宿題は授業で取り扱った方が良いのではという内容の宿題を持ち帰ってくることもあります。


そもそも小学生の宿題は
その日の学習を振り返り,ここはできていたんだな,今日も勉強頑張った!と
子どもに達成感と満足感を与えるものであってほしいと思います。


そのためにはほとんどの子どもが手をつけられる内容であって欲しいと願っています。


「こんな勉強をしたんだな,自分も頑張ったな,明日も頑張ろう。」と思えるような宿題であってほしい。


「全然わからない」
「自分って勉強できないんだな」
というがっかりした気持ちを
1日の終わりに味わわせたくないなと思います。


そのくらい今の宿題の中には難しいものがあります。


多読音読を始めたばかりのお子さんには
本当に易しいHomeworkを出しています。

同じフレーズをなぞらせたり
単語を選択させたりするものです。


随分と味気ない宿題ですが💦
可愛いイラストとかつけられたらいいなと思いますね。

教員時代後半は,学校現場も英語導入に向けて大きな舵取りをしている時期でした。



退職するまでの15年ほどは私の担当も
国際理解教育→外国語活動と校務分掌も名称を変えながら英語科スタートに向けて流れていきました。



学校現場で担任が英語を指導すると言うのは
非常にハードルが高いんです。



IT教育導入の時とも似ていて,先生個人のスキル,好き嫌いに非常に左右されます。



そんな中でClassroom  Englishはどこの学校でも必須でした。


授業の流れに沿ってある程度の発問のパターンを作り
できるだけ授業内で使ってもらいます。



定年前のおじいちゃん先生でもです。



そこには授業内の指示をできるだけ英語で
という意図とは別に,
今まさに学ぼうとしている子どもの前で
担任も謙虚な学び手であり,
間違っても発話していこうとする姿勢が
子どもにも良い影響を与えると考えられたからなんです。



それは私も今でも大事なことだと考えています。



1コマの授業で,ワンフレーズでもいい,使ってほしいなと思います。


日本語で指示を出したほうが
子どもも担任も楽なんです。


ただそういう状況になると子どもも日本語で済ませようとしてしまいます。


レッスンも同じで日本語での指示は安心感はあるけれどもやはり英語の指示を心がけてほしいと思います。


子どもの性格や気質にもよるので,バランスは必要ですが…


私が前職時代心掛けていたのは,


Classroom  Englishは文字化して,指導者にも学び手にも見えるようにする


と言うことでした。



教室の掲示用にラミネーティングして,

掲示していったのを懐かしく思い出します。



授業中の英語の発問計画を全て書き出すということもしました。


今でも忘れない私が退職する2年前に,

若手教員の英語の研究授業のバックサポートさせてもらいましたが,英語は決して得意ではないのに,先生のチャレンジする姿が素晴らしかった。


子どもと一体となって学びあう姿,また現場をちょっとのぞいてみたい気もします。

昨日,打ち合わせで
非常に大切なことをご指摘いただいたので,シェアしたいと思います。


ひとことで言うと,子どもは文字よりその発達段階に応じた注視の仕方をします。
3歳ぐらいのお子さんなら形や造形より色に
それより大きなお子さんでも
自分の興味のある対象物に引き寄せられたり
大きなインパクトのある絵に引き寄せられたりします。



例えば CTPのLearn to Read
“Is It Alive?“

 



同じ絵本でも1ページの情報量が多いと
なんのお話なのかわからなくなります。


これが英語圏のお子さんなら
英語の音声を通して
感覚的に内容を掴むことも可能でしょう。


上の絵本では
「季節の絵本」
「生き物の絵本」
と言った答えが返ってきました。

多読音読におけるポインティングでもそうです。

ある意味,絵や色に引きずられることを避けるために
文字に集中させようと指差し(ポインティング)をするわけですが,
今度は絵に着目できないというお子さんも出てきます。


文字を押さえながら一生懸命読むあまり,
絵本の絵が心に残らず
実際振り返っても中身がよく思い出せないと言うこともあるのです。




ここで非常に大事になってくるのが
読前のPicture  walkであり,
読後のSmall  questionsであるといえます。


ある程度中身を予想して
興味関心を惹きつけることで,
多読音読としての読みも
内容理解の読みも
達成しやすくなります。

Take a “picture walk“ Introduce  each book by looking at  and discussing  the pictures  before reading  the story.A preview such  as this helps  your child.

  1. Get a sense of what  the story  will be  about.
  2. Become familiar  with  and hear  the sound  of certain  vocabulary  words before  they appear  in print.
  3. Make predictions about what will  happen in the story  or how the  story end.


この文章に初めて出会ったとき、正直驚きました。

学校の現場では小学校国語科における一読総合法の『題名読み』ととてもよく似ており

(今の若い教員の方は一読総合法の名前すら知らないということも多いようですが)

子どもたちの興味関心を引き出す手立てとして、私などは国語だけでなく、社会や理科にも応用して使っていた方法です。



  • 多読音読のレッスンでもさし絵を見せて
    これはどんなお話かな?
    誰が載っているかな?学年が進んでいれば
    “What will the story be? “
    “Do you think what the  story will  be?“
    “What is the story?“
    “Do you think what the story is?“
    と聞くようにしています。
    子どもの興味を喚起することが目的なので、本を読もうとする前準備ができればOKなのですが、私たちが想像している以上に的を得た答えが聞けるものなのです。


  • 2は、ネイティブや英語圏のお子さんなら発音や音声に慣れ親しむことは可能かと思いますが、日本ではなかなかそういう環境を作れないので、重きを置いていません。ただ、その代わり初めてのお子さん、特にCTPで多読音読を進めようとされる方には範唱CDが素晴らしいので流し聴きしていただくようアドバイスしています。この段階でCDに合わせて自然と発話するお子さんも多いのです。


  • 3の次このお話がどうなるか、最後どんな結末になるのかの予想はよく取り入れています。
    漠然とした終わり方の場合は、子どもにこのお話の続きを作るとしたらどんなお話にする?と聞いたり、子ども自身の経験と結び付けさせてオープンエンドな終わり方にするのも子どもにとっては楽しいものです。

もう10年近く前に購入したワークブックについていたのですが、今でも非常に参考になるParent Guideがあります。


0歳児からの多読音読を目指すとき
とても参考になるかと。

Tip1から7までを一つずつ挙げていきたいと思います。

お子さんと多読音読を楽しむ際、思い出していただけると嬉しいです。



Remember  that  children do not have to know all their letters  and sounds before  you put  a book  in their hands.



子どもがその絵本を手に取るまで、全ての文字や発音を知っている必要はないのだということを思い出しましょう



教師としても、何かを指導し発信する立場としても、とても大事な観点です。


一見分かりきった内容ですが、いざ子ども(学び手)に接すると忘れてしまう大人も多いのです。


自分のレベルで相手を見てしまうとき、過大な要求にもつながり子どもの負担を増やしかねません。


よく保護者の方にお話しするのが、
「自分たち大人が全く知らない言語を多読音読していくのと同じ状況だと考えてください」ということ。
私であれば、例えばハングル語オンリーの絵本を範唱につけて音読するのと変わりないのです。
子どもにとっては大きなチャレンジ。
常に褒めて前に進んでいけるようにすることが大切です。

0歳からの多読音読をどうするかについてお話します。


「(日本では)無理です!」
と言いたいところですが…笑


それは何故かというと、

日本が島国で英語を話す必要性がないため、

圧倒的に英語に触れる環境が不足しています。

(他のアジア圏ではそうもいきませんね。

アニメやニュースも普通に英語で流れていたりします)


また、日本人の内向性によるところも大きく

(外国でも日本語で通そうとする傾向など)

積極的に英語を使おうとすることが少ないんですね。(もちろんそうでない方もたくさんいらっしゃいます。)


ただ0歳児からの早期英語学習のニーズは大きいのです。私自身、保育園でも0歳から指導していました。


これが英語圏に住んでいる日本人なら、外での英語の触れ方や家庭内での言語のバランスを取ることで、あっという間に習得していくものだと思います。


英語環境の乏しい日本で同じことをやろうとすると、子どもさんにとって(もちろん親御さんにとっても)負担とストレスの半端ない状況になることでしょう。


子どもの豊かな発達を考えたとき、それはできるだけ避けて欲しい。

英語教室を主宰していながら、そんなことを考えます。



ただ繰り返しになりますが、
0歳からの英語のニーズは非常に大きいんです。
私から見ると目の飛び出るような光学の教材も数多く出されています。


使えるのか、
使いこなせるのか、
親子の負担はどうなのか、
0歳からの一方通行な視聴覚教材はありなのか、
乳幼児を抱えるお母さま方の気持ちが痛いほどイメージできる…



それならば
親子で英語に触れ合うことを中心に据えた
かつ多読音読も入れた英語レッスンを組んでみよう。



それがBaby Class開講のきっかけでした。

 



就学前のお子さんの指導や、子ども園での指導の際、

CTPやORTではカリキュラムを組むことは難しいので、他の多読音読用の絵本を使うこともあります。

主にSCOLASTIC社のSight Word Readersを使うことが多いのですが、

その時選択の視点になっているものは次の3点です。


① 1ページが3語文程度であること


繰り返しを多用したり、韻を踏んだりしていて読みやすいこと


子どもの発達段階から見て、内容的に難しくないこと


①は、音読で子どもがリピートする場合、3語文以上の文章はリピートしにくいというのがあります。


もちろん長ければ区切り方を工夫すれば良いのですが、学びはじめの子どもの文字への注視を高めるためにも短めの文章で構成されている絵本をえらぶようにしています。



②繰り返しを多用している絵本をできるだけ選ぶ。
繰り返しがあるだけで、初級の子どもたちの音読のしやすさはぐんと上がります。

指差し(pointing)をしっかり意識させながら、繰り返しの部分も含めて音読させると、すぐ読めるようになります。



③子どもの発達段階から見ての難易度は意識するようにしています。

例えば、3歳児のクラスなら形より色、数字は3までなど。


文化的にも経験のないことをイメージできるのは小学校中学年ぐらいから高学年(抽象的思考の始まる)からと考えています。


例えばCTPのPilgrim Children Had Many Choresなど、日本に馴染みのない内容は、
高学年になるとイメージの共有ができるようになります。


ORTとCTPをいくつかの観点で比較してみましょう


系統性


明らかにORTの方が優れていると思います。


語数も段階的に増えていきますし、6冊1セットの中でターゲットワードが何度も繰り返し出てくるので、子どもも理解しやすいです。

Gradeが細分化されていて、本の冊数自体も多いので、読んだ本を見える化しておくと子どもの達成感も上がり、うれしそうです。


CTPも緩やかにレベルが上がっていきますが系統性より多様性を追求しているように見えます。


レベル


ORTのレベルはStage1〜9まで232冊(付加的にStage11〜13まで)


CTPのレベルはLevel1〜3(それぞれ48冊)まで144冊。レベルは上がっていっても全体的に易しい傾向です。


多聴としての聴きやすさ


どちらも範唱CDがついています。


はっきり言って多聴に向いているのはCTP絵本だと思います。3回読みの上、チャンツが入っていてリズミカルなため読みやすいです。

流し聞きにも良いので、学びはじめは範唱CDと多読音読を併用すると良いと思います。


絵本としての読みやすさ


実際ORTの方が同じ登場人物、ストーリー性では読みやすいと思います。

ただしStage4あたりから難易度が上がります。(一冊あたり100語程度になっていきます。)

ご家庭で取り組まれる時、この辺りでスランプに陥るというお話をお聞きすることがあります。


CTPはリズムの良さが読みの楽しさにつながっていると感じます。

難易度も抑えられているので、絵本自体をスキップして別のシリーズの絵本と差し替えて読んでもほとんど問題がありません。


子どもに実際に使用する場合


私のレッスンでお話しすると、アルファベットも未習、全く英語が初めてのお子さんや未就学のお子さんはCTPからスタートします。


ある程度英語のもつリズムに慣れ、文字と音声のマッチングができるようになった段階(大体1年半〜2年)でORTをスタートさせます。


大体4年〜5年でORTのStage3を目指し、Stage3をクリアすると英検にもチャレンジできるかなというくらいの読みの力はついています。


グループレッスンでの最終レベルはORT Stage3読了です。が、早い時期から継続して通ってくださったところはStage4も読了しています。

またまた昨日のお問い合わせから。

2級の2次試験、面接対策についてでした。
個人レッスンをご希望だったのですが、
個人レッスンが手一杯な感じになってきてるので
アドバイスさせていただきました。
独学でも十分対策をすれば、これほど受験しやすいことはなく、個人レッスンを受けるまでもないのです。


まず、英検の2次試験は1級を除き
8
割程度は受かる感覚です。
試験側の心情として、筆記でできていたことを確認する感じであるように思います。

落とすための試験ではないこと
それを頭に入れて、当日まで粛々と準備をしておきましょう。


準備としては


入室から退室までの流れを知る


過去問の試験カードをできるだけ数多くあたり、本文がスラスラと読めるようにしておく


No.1は文章のどの部分を使って答えるのか考える習慣をつける


No.2は叙述のパターンを自分で作っておく


No.3は結論、理由、その例といった3文の組み合わせで答えられるようにしておく


No.4YesでもNoでも、2文程度で自分の考えを述べられるようにする。1文目は簡潔に、2文目は例または深掘りした文で表現



1 退室までの流れは、準2級までの流れと一緒です。自己表現に関する言い回しを自分の中で持っておくと、試験官とのフリートークに役立ちます。
小学生用の自己表現ワークですが、十分な内容だと思います。

『英語で自己表現ワーク』



2 リンキングを意識して話すことも大事ですが、明瞭に読めているかどうかを見られるので、しっかりはっきり発音したほうが良いと思います。



3 今までの英検の面接からレベルが上がって、一文そのまま抜き出し、代名詞を使って答えるというパターンではありません。問題文の内容を入れながら質問を聞き、どの文とどの文を組み合わせて解答するか考えましょう。ByBecauseを使う場合が多いです。スムーズに言えるようになるために最初は言うべきことを文章にして、模範解答と照らし合わせる、その繰り返しが必要になります。



4 答える文章のパターンを作っておきましょう。言い出しは指定されているので従うことと、叙述問題なので事実を答えること。吹き出しに書いてある会話や時間の流れは文中で使うこと。とはいえ、吹き出しに思ったことが描いてある場合はそれも文章化します。だいたい、一つのカードに2文ずつ書きます。



5  I agree.  I disagree.でスタートしますが、どちらの答え方が自分なりに(英語で)述べやすいか瞬時に判断しましょう。自分の考えとともに、一般的に言われていることを文章化しても良いです。

6 こちらもYesが良いのかNoが良いのか、自分の答えやすさで判断します。No.3と似ていますが、I  thinkI hopeI'm worriedなど使えると良いでしょう。



ネイティブではないので、まずは自分の意見がしっかり文章にできるということを目標に何度も書いて模範解答と照らし合わせることを繰り返しながら、あと710日間ほどだと思いますが準備していきましょう。


真面目にコツコツ勉強してこられたお子さんに多いのですが、

単語の書き取りでローマ字に引きずられてしまう

ということがあります。

 

nutrition→nutorition×、nutricion×

 

blossom→bulossom×

 

affect→affecto×

 

特に母音のo,uに多いと感じています。

 

多読音読で大量にインプットすることで
少しずつ改善されていくのですが、
一方一生懸命学んできたお子さんが
長く引きずる傾向にあると思います。

 

フォニックスをきっちり学んでいけばいいのですが、

時間が非常にかかる上に、例外も多く、

単調になりがちなので、

レッスンでは絵本で出てきた単語について

取り扱う程度にしています。

 

こういう間違いを繰り返す場合は
似た綴りの単語をいくつか提示して
共通したスペルの型に気づかせるというのも一つの方法です。

 

最近は何度も書くことを嫌がるお子さんも増えてきました。

類似点を見つけながら分類していくなど、
子どもたちが主体的に取り組む方法を探ることが

大切だと思います。