キュンと来るんでしょ
愛読書の「りぼん」読んでたら
女の子がドキッとするしぐさが書いてあった
これをやるとキュンとするらしい
セクシーが売りの僕
さっそくやってみることに
愛車のランボルギーニカウンタックで彼女を迎えに行く
昔お天気おねーさんも経験したことがある
愛子ちゃんは今日も清楚で素敵だった・・・
僕の運転テクニックに酔いしれる愛子ちゃん・・・
色白の彼女が青い顔になっている
緊張しているのかな?
目的地にはもうすぐだよ
予約をしていたインド料理店
カレー屋ココ壱番についた
ここからが見せ場である
バックギアに入れ
すっと助手席に手を回すピーすけ
そのままくるっと後ろを振り向く
さっそうとバックを始める
どう?
僕、様になってる?
ぐっと来るんでしょ
キュンとするんでしょ?
愛子ちゃんはうるんだ目で僕を見ている
さすが「りぼん」のリサーチは完ぺきだ
ブオーン
ブオーン・・・
どれくらいたったろうか
すでにバックし始めて5分は経過している
正確には、バックしては前に出してを
何十回も繰り返しているのだ
いつもはバックモニターを見ているせいか
なかなかうまくバックできない
右に行こうとすると左に行くし
左に行こうとすると左に行く
そんなこんなを永遠と続けている
愛子ちゃんは備え付けのエチケット袋を
取り出して口にあてていた・・・
ああ!
「りぼん」め!
お前のおかげで愛子ちゃんが苦しんでるじゃないか!
だが、このままではいつまでたっても停められない
どうする
どうするピーすけ!
ピーすけは少し頭を前向きに戻した
バックモニターがどうにか見える位置だ
愛子ちゃんに悟られてはいけない
眼を目いっぱい横にずらす・・・
むぐぐうぐぐ
やっとこ画面を見る
自信を持ってバックを始めるピーすけ
初めからそうしておけばよかったのだ
ギューンとアクセルを踏みこむ
どう!?
見て見てぇー
自分に酔いしれるピーすけ
愛車のランボルギーニは
思いの通り動き出す
車はバックをしているが
僕の心はまっすぐ愛子ちゃんに向かって進んでいる
ああ
愛子ちゃん!
そのエチケット袋
僕がちゃんと始末しておくね!!
女の子がドキッとするしぐさが書いてあった
これをやるとキュンとするらしい
セクシーが売りの僕
さっそくやってみることに
愛車のランボルギーニカウンタックで彼女を迎えに行く
昔お天気おねーさんも経験したことがある
愛子ちゃんは今日も清楚で素敵だった・・・
僕の運転テクニックに酔いしれる愛子ちゃん・・・
色白の彼女が青い顔になっている
緊張しているのかな?
目的地にはもうすぐだよ
予約をしていたインド料理店
カレー屋ココ壱番についた
ここからが見せ場である
バックギアに入れ
すっと助手席に手を回すピーすけ
そのままくるっと後ろを振り向く
さっそうとバックを始める
どう?
僕、様になってる?
ぐっと来るんでしょ
キュンとするんでしょ?
愛子ちゃんはうるんだ目で僕を見ている
さすが「りぼん」のリサーチは完ぺきだ
ブオーン
ブオーン・・・
どれくらいたったろうか
すでにバックし始めて5分は経過している
正確には、バックしては前に出してを
何十回も繰り返しているのだ
いつもはバックモニターを見ているせいか
なかなかうまくバックできない
右に行こうとすると左に行くし
左に行こうとすると左に行く
そんなこんなを永遠と続けている
愛子ちゃんは備え付けのエチケット袋を
取り出して口にあてていた・・・
ああ!
「りぼん」め!
お前のおかげで愛子ちゃんが苦しんでるじゃないか!
だが、このままではいつまでたっても停められない
どうする
どうするピーすけ!
ピーすけは少し頭を前向きに戻した
バックモニターがどうにか見える位置だ
愛子ちゃんに悟られてはいけない
眼を目いっぱい横にずらす・・・
むぐぐうぐぐ
やっとこ画面を見る
自信を持ってバックを始めるピーすけ
初めからそうしておけばよかったのだ
ギューンとアクセルを踏みこむ
どう!?
見て見てぇー
自分に酔いしれるピーすけ
愛車のランボルギーニは
思いの通り動き出す
車はバックをしているが
僕の心はまっすぐ愛子ちゃんに向かって進んでいる
ああ
愛子ちゃん!
そのエチケット袋
僕がちゃんと始末しておくね!!
赤い彗星
今日ね
コンビニ行ったらさ
シャア専用アイスが売ってた・・・
どうしようか悩んだけど
僕
シャアじゃないからあきらめたんだ・・・
やっぱり赤色だった・・・
どんな味がするんだろ?
3倍あまいの?
坊やの僕にはわからないよ・・
でもさ
大量に置いてあったけど
あんなにシャアがいるのかな?
シャアシャアいってるけど
みんなシャア知ってる?
勝又じゃないよ
シャア少佐って10回言える?
僕言えないの・・・
コンビニ行ったらさ
シャア専用アイスが売ってた・・・
どうしようか悩んだけど
僕
シャアじゃないからあきらめたんだ・・・
やっぱり赤色だった・・・
どんな味がするんだろ?
3倍あまいの?
坊やの僕にはわからないよ・・
でもさ
大量に置いてあったけど
あんなにシャアがいるのかな?
シャアシャアいってるけど
みんなシャア知ってる?
勝又じゃないよ
シャア少佐って10回言える?
僕言えないの・・・
トイレが臭い訳
「トイレが臭いのはね
はねたりすると
そこから雑菌が出てきて
くさくなるんだよ」
学校からの帰り道
荒川の土手の備え付けのトイレからでてきた彼女が
そう言った
一緒に通っていた学校が爆発してもう2週間になった
あの爆発で校舎はすっかり吹き飛び
100人以上の死傷者がでた
当然通う高校がなくなり
僕は違う学校に行く羽目に
そこは彼女の転校先だった
僕は彼女の家のそばにアパートを借りていた
同じ方向に帰るから
別れるまでの距離が延び
帰り道で一緒にいる時間が長くなった
いままで話せなかった話も
たくさん話せるようになった
彼女はいろんなことを知っていた
さっきのトイレの話もそうだ
孫悟空が何で強いのとか
シティハンターでいうところのもっこりとはなんだとか
ミッキーマウスの中に入っている人がどうやって選ばれるのか
とかいろいろ教えてくれた
そんないろんなことを知っている彼女だったけど
ただ一つ知らないことがある
それを今日僕は彼女に教えようと心に決めていた
あと5分もすれば僕のアパートが見えてくる
でもその途中に絶景のポイントがある
そこで僕は彼女に教えるんだと心に決めていた
ポイントに到着した
僕は足を止める
彼女も併せて足を止めた・・・
そして
どうしたの?
って感じで僕の方を見た
「いつもいろいろ教えてくれてありがとね
今日は
僕がゆいちゃんにいいこと教えてあげるね」
「え、
何々?」
キラキラした顔で僕の方を見るゆいちゃん
ドキドキしていた
「ゆいちゃんは知らなかったと思うけど
ぼくはね
ゆいちゃんのことが
ゆいちゃんのことが」
その時だった
目の前にボールが飛び出してきた
そのあとには
ボールを追いかける子供が!
迫りくるトラック
僕は飛び出していた
子供を突き飛ばし車からよけさせた
でも
僕は間に合わなかった・・・
ドーン!!
吹き飛ぶピーすけ
世界がスローモーションのようになっていた
僕は続きの言葉をつづけた
「ぼーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
くーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゆーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ちーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
んーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
最後まで伝えられなかった
そっと僕に近づいてくるゆいちゃん
涙を浮かべていた
もうしゃべってはダメ
そう言っていた
それでも伝えようとする僕
「いいの
ちゃんと伝わったよ
ピーすけの言いたいこと
わかったから」
僕はそこで意識をなくした
意識をなくして良かったのだと思う
なぜなら
ゆいちゃんは手帳に
「人間はトラックにはねられると
5mくらい飛ぶ」
って書いていたから・・・
はねたりすると
そこから雑菌が出てきて
くさくなるんだよ」
学校からの帰り道
荒川の土手の備え付けのトイレからでてきた彼女が
そう言った
一緒に通っていた学校が爆発してもう2週間になった
あの爆発で校舎はすっかり吹き飛び
100人以上の死傷者がでた
当然通う高校がなくなり
僕は違う学校に行く羽目に
そこは彼女の転校先だった
僕は彼女の家のそばにアパートを借りていた
同じ方向に帰るから
別れるまでの距離が延び
帰り道で一緒にいる時間が長くなった
いままで話せなかった話も
たくさん話せるようになった
彼女はいろんなことを知っていた
さっきのトイレの話もそうだ
孫悟空が何で強いのとか
シティハンターでいうところのもっこりとはなんだとか
ミッキーマウスの中に入っている人がどうやって選ばれるのか
とかいろいろ教えてくれた
そんないろんなことを知っている彼女だったけど
ただ一つ知らないことがある
それを今日僕は彼女に教えようと心に決めていた
あと5分もすれば僕のアパートが見えてくる
でもその途中に絶景のポイントがある
そこで僕は彼女に教えるんだと心に決めていた
ポイントに到着した
僕は足を止める
彼女も併せて足を止めた・・・
そして
どうしたの?
って感じで僕の方を見た
「いつもいろいろ教えてくれてありがとね
今日は
僕がゆいちゃんにいいこと教えてあげるね」
「え、
何々?」
キラキラした顔で僕の方を見るゆいちゃん
ドキドキしていた
「ゆいちゃんは知らなかったと思うけど
ぼくはね
ゆいちゃんのことが
ゆいちゃんのことが」
その時だった
目の前にボールが飛び出してきた
そのあとには
ボールを追いかける子供が!
迫りくるトラック
僕は飛び出していた
子供を突き飛ばし車からよけさせた
でも
僕は間に合わなかった・・・
ドーン!!
吹き飛ぶピーすけ
世界がスローモーションのようになっていた
僕は続きの言葉をつづけた
「ぼーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
くーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゆーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ちーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
んーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
最後まで伝えられなかった
そっと僕に近づいてくるゆいちゃん
涙を浮かべていた
もうしゃべってはダメ
そう言っていた
それでも伝えようとする僕
「いいの
ちゃんと伝わったよ
ピーすけの言いたいこと
わかったから」
僕はそこで意識をなくした
意識をなくして良かったのだと思う
なぜなら
ゆいちゃんは手帳に
「人間はトラックにはねられると
5mくらい飛ぶ」
って書いていたから・・・
夕日が赤い訳
「夕日が赤いのはね
たくさんの光の中で
赤が一番遠くまで届くからなんだよ」
夕日で真っ赤に染まった顔の彼女は
僕に向かってそう言った
二人で自転車を押して
荒川の土手までやってきた
いつもは学校のみんなに見つからないように
バラバラに帰っていた
僕の方が部活で遅いから
彼女はそれを見越して自転車を押す
僕は部活が終わるとダッシュで自転車をこいで
彼女に追い付く
変える方向が分かれ道となる橋までの時間が
僕たちのデートの時間だった
5分の時もあったし
1分も話せない時もあった
でも
それだけでも二人はわかりあえていた
でもそれが今日で終わる
彼女が明日転校してしまう
だから今日は一緒に学校を出た
ホントはいつも通り部活に出るはずだったけど
みんなが
行けよ
って後押ししてくれた
いつもは厳しいラグビー部の顧問も
グランドで不発弾が見つかったからとか行って
部活を休みにしてくれた
みんなには内緒にしてたのに
ばればれだった・・
学校を出て1時間
僕たちは自転車を押していたけど
会話という会話はほとんどしていなかった
いつもの分かれ道が見えてきた
日もだいぶ傾いてきた
その時彼女が言ったのがさっきの夕日の話だった
僕の顔も夕日に照らされていた・・・
きっと赤く染まっているだろう
でもそれだけじゃなかった
次の言葉をずっといいたくて
顔が真っ赤にしていたんだ
「ゆいちゃん
ぼ
僕ね
今までずっと言えなかったけど
僕、ゆいちゃんのことが・・・」
その時だった
何かが光った
そして
ドカーーーーーン!!
学校の方向からものすごい音が聞こえた
音の後にはものすごい爆風が
見ると学校の方向には
キノコ雲が・・・
「ま、まさか」
そう、そのまさかだった
嘘だと思っていた不発弾は本物だったのだ
もうもうと上がる煙を見上げる僕たち
僕は学校がなくなってしまったことよりも
告白ができなかったことにショックを受けていた
たくさんの光の中で
赤が一番遠くまで届くからなんだよ」
夕日で真っ赤に染まった顔の彼女は
僕に向かってそう言った
二人で自転車を押して
荒川の土手までやってきた
いつもは学校のみんなに見つからないように
バラバラに帰っていた
僕の方が部活で遅いから
彼女はそれを見越して自転車を押す
僕は部活が終わるとダッシュで自転車をこいで
彼女に追い付く
変える方向が分かれ道となる橋までの時間が
僕たちのデートの時間だった
5分の時もあったし
1分も話せない時もあった
でも
それだけでも二人はわかりあえていた
でもそれが今日で終わる
彼女が明日転校してしまう
だから今日は一緒に学校を出た
ホントはいつも通り部活に出るはずだったけど
みんなが
行けよ
って後押ししてくれた
いつもは厳しいラグビー部の顧問も
グランドで不発弾が見つかったからとか行って
部活を休みにしてくれた
みんなには内緒にしてたのに
ばればれだった・・
学校を出て1時間
僕たちは自転車を押していたけど
会話という会話はほとんどしていなかった
いつもの分かれ道が見えてきた
日もだいぶ傾いてきた
その時彼女が言ったのがさっきの夕日の話だった
僕の顔も夕日に照らされていた・・・
きっと赤く染まっているだろう
でもそれだけじゃなかった
次の言葉をずっといいたくて
顔が真っ赤にしていたんだ
「ゆいちゃん
ぼ
僕ね
今までずっと言えなかったけど
僕、ゆいちゃんのことが・・・」
その時だった
何かが光った
そして
ドカーーーーーン!!
学校の方向からものすごい音が聞こえた
音の後にはものすごい爆風が
見ると学校の方向には
キノコ雲が・・・
「ま、まさか」
そう、そのまさかだった
嘘だと思っていた不発弾は本物だったのだ
もうもうと上がる煙を見上げる僕たち
僕は学校がなくなってしまったことよりも
告白ができなかったことにショックを受けていた







