トイレが臭い訳
「トイレが臭いのはね
はねたりすると
そこから雑菌が出てきて
くさくなるんだよ」
学校からの帰り道
荒川の土手の備え付けのトイレからでてきた彼女が
そう言った
一緒に通っていた学校が爆発してもう2週間になった
あの爆発で校舎はすっかり吹き飛び
100人以上の死傷者がでた
当然通う高校がなくなり
僕は違う学校に行く羽目に
そこは彼女の転校先だった
僕は彼女の家のそばにアパートを借りていた
同じ方向に帰るから
別れるまでの距離が延び
帰り道で一緒にいる時間が長くなった
いままで話せなかった話も
たくさん話せるようになった
彼女はいろんなことを知っていた
さっきのトイレの話もそうだ
孫悟空が何で強いのとか
シティハンターでいうところのもっこりとはなんだとか
ミッキーマウスの中に入っている人がどうやって選ばれるのか
とかいろいろ教えてくれた
そんないろんなことを知っている彼女だったけど
ただ一つ知らないことがある
それを今日僕は彼女に教えようと心に決めていた
あと5分もすれば僕のアパートが見えてくる
でもその途中に絶景のポイントがある
そこで僕は彼女に教えるんだと心に決めていた
ポイントに到着した
僕は足を止める
彼女も併せて足を止めた・・・
そして
どうしたの?
って感じで僕の方を見た
「いつもいろいろ教えてくれてありがとね
今日は
僕がゆいちゃんにいいこと教えてあげるね」
「え、
何々?」
キラキラした顔で僕の方を見るゆいちゃん
ドキドキしていた
「ゆいちゃんは知らなかったと思うけど
ぼくはね
ゆいちゃんのことが
ゆいちゃんのことが」
その時だった
目の前にボールが飛び出してきた
そのあとには
ボールを追いかける子供が!
迫りくるトラック
僕は飛び出していた
子供を突き飛ばし車からよけさせた
でも
僕は間に合わなかった・・・
ドーン!!
吹き飛ぶピーすけ
世界がスローモーションのようになっていた
僕は続きの言葉をつづけた
「ぼーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
くーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゆーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ちーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
んーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
最後まで伝えられなかった
そっと僕に近づいてくるゆいちゃん
涙を浮かべていた
もうしゃべってはダメ
そう言っていた
それでも伝えようとする僕
「いいの
ちゃんと伝わったよ
ピーすけの言いたいこと
わかったから」
僕はそこで意識をなくした
意識をなくして良かったのだと思う
なぜなら
ゆいちゃんは手帳に
「人間はトラックにはねられると
5mくらい飛ぶ」
って書いていたから・・・
はねたりすると
そこから雑菌が出てきて
くさくなるんだよ」
学校からの帰り道
荒川の土手の備え付けのトイレからでてきた彼女が
そう言った
一緒に通っていた学校が爆発してもう2週間になった
あの爆発で校舎はすっかり吹き飛び
100人以上の死傷者がでた
当然通う高校がなくなり
僕は違う学校に行く羽目に
そこは彼女の転校先だった
僕は彼女の家のそばにアパートを借りていた
同じ方向に帰るから
別れるまでの距離が延び
帰り道で一緒にいる時間が長くなった
いままで話せなかった話も
たくさん話せるようになった
彼女はいろんなことを知っていた
さっきのトイレの話もそうだ
孫悟空が何で強いのとか
シティハンターでいうところのもっこりとはなんだとか
ミッキーマウスの中に入っている人がどうやって選ばれるのか
とかいろいろ教えてくれた
そんないろんなことを知っている彼女だったけど
ただ一つ知らないことがある
それを今日僕は彼女に教えようと心に決めていた
あと5分もすれば僕のアパートが見えてくる
でもその途中に絶景のポイントがある
そこで僕は彼女に教えるんだと心に決めていた
ポイントに到着した
僕は足を止める
彼女も併せて足を止めた・・・
そして
どうしたの?
って感じで僕の方を見た
「いつもいろいろ教えてくれてありがとね
今日は
僕がゆいちゃんにいいこと教えてあげるね」
「え、
何々?」
キラキラした顔で僕の方を見るゆいちゃん
ドキドキしていた
「ゆいちゃんは知らなかったと思うけど
ぼくはね
ゆいちゃんのことが
ゆいちゃんのことが」
その時だった
目の前にボールが飛び出してきた
そのあとには
ボールを追いかける子供が!
迫りくるトラック
僕は飛び出していた
子供を突き飛ばし車からよけさせた
でも
僕は間に合わなかった・・・
ドーン!!
吹き飛ぶピーすけ
世界がスローモーションのようになっていた
僕は続きの言葉をつづけた
「ぼーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
くーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゆーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ちーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
んーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
最後まで伝えられなかった
そっと僕に近づいてくるゆいちゃん
涙を浮かべていた
もうしゃべってはダメ
そう言っていた
それでも伝えようとする僕
「いいの
ちゃんと伝わったよ
ピーすけの言いたいこと
わかったから」
僕はそこで意識をなくした
意識をなくして良かったのだと思う
なぜなら
ゆいちゃんは手帳に
「人間はトラックにはねられると
5mくらい飛ぶ」
って書いていたから・・・

