春節快楽
今日は春節(旧正月)のおおみそかである。
大連は、大変正月らしい雰囲気である。
私の住む開発区の店はほぼ開いていない。
開いていたとしても、お客がいない。
信じられないくらい閑散としている。
(生鮮食品があんまりないから?)
普段のように開いていて、お客もいるのは
マクドナルドとケンタッキーぐらいである。
そして、この花火と爆竹。
毎年のことではあるが、うるさい。
中国の正月らしいが、うるさい。
空襲がきたんじゃないかと思うくらいである。
朝の6時ごろから始まって、夜中になってもずーっとである。
それどころか、この時間になって、調子がでてきているようだ。
うちは1階で、しかも窓の前が絶好の爆竹場所になっているらしい。
お願い、勘弁して・・・と頼みたいくらいになっている。
あしたからしばらく九州に行く。
朝6時の出発。
こんな中で寝れるのか・・・。
夫はこんな中でも熟睡(爆睡)。
どこでも寝れるのが彼の特技。
こういうところは尊敬する。
祝春節快楽。
オーブンの交換
なにも、こんな中国の年の瀬にわざわざ・・・
とも思ったが、オーブンを買った。
「大連 気まぐれDIARY」 marorottiさんの影響が大きい。
そして、彼女の3台目 と同じく、みごとにはずれのオーブンだった。
時間がたっても全然焼けない。
「どあ~・・・・私のところにも来たか・・・」、そう思った。
これは早急に交換しなくてはならない。
「電気がついているのに温度が低くて焼けない」
marorottiさんは、これを説明するのに食パンを持参して、
不良品と展示品で焼いて証明した。
なるほど、いい方法である。
私は、さらに上をいこう!と、180度、200度、250度で
試した食パン(もちろん全然焼けていない)を作った。
もちろん、店内で焼く用の食パンも用意した。
そして、いざマイカル開発区店3階へ!
私「これ、不良品だから換えて。」
店員「え、昨日買ったのに、もう壊れたの?」
私「壊れたんじゃない。もともと不良品だったんだ。」
そして、すでに焼いてあったパン(↑写真)を見せる。
店員「・・・・機械が壊れてるんじゃなくて、あなたの思い通りに
なってないだけじゃない・・・?」
私「そうじゃない。全然焼けない不良品だ。
新しいのもってこい。それでこのパンを焼いてみせる。」
13分後、新しいのがやってきた。
それで店内で焼いてみせようと持ってきた食パンを焼き、
みごと交換OK。
marorottiさまさまである。
それにしても、この騒動で出てきた店員は5~6人。
その中の4~5人は珍しそうに見ているだけ。
クレームをつけに来た客を質量でねじふせようというのか。
確かに、圧倒され、負けそうになる。
羨望
私のまわりには、中国を楽しんでいる人が多い。
先日、室内マーケット(中国語の所謂“商場”)の
ツアーに連れて行ってもらったが、
その連れて行ってくれた友達の、
知っていること知っていること。すごいものである。
昔ながらの室内マーケットは、雑然としていて、
同じようなものがいろんな店で売られている。
そんな玉石混合(「石」の方が多そうだが)、
大量の混沌とした雑貨や食料品の中から、
彼女はぴかぴかの「玉」を探しあてるのである。
中国不自由なんのその。
それを楽しんでいる。
そう。
本当に、生活自体を楽しむのが上手なのだ。
正直、うらやましく思った。
私はどうだろう?と考えた。
確かに私は言葉はできる。
が、彼女のようには、
積極的に中国に入りこんでいない。
故意に距離をあけているというか。
どうしてだろう?
以前、あんなに中国が好きだったのに。
平気で露天で豚肉や野菜を買っていたのに。
そして、それが楽しかったのに。
驚きもなく、発見もなく、
楽しみも上手に見つけられないようにしてしまったのは、
きっと、自分の狭い心なんだなあ、と
ちょっと反省した。
好物
私の好物に「春餅」というものがある。
中華風クレープである。
小麦を薄く延ばしたクレープに、いろんな「菜(ツァイ)」、
つまり料理をのせて、巻いて食べる。
私の中で「菜(ツァイ)」の代表は「京醤肉絲」。
千切りの葱の上に、細く切った豚肉をちょっと甘い味噌で
炒めてのせたものだ。
THE・中華だが、なかなかおいしい。
これをクレープにのせ、くるくる巻いて、口に入れる。
クレープのモチっとした食感と、
京醤肉絲のちょっと濃い目の味がベストマッチである。
もうひとつ、中華料理で巻いてあるものがある。
おなじみ「春巻」だ。
どちらも“春”の字がついている。
この“春”の字、“巻く”という意味かな?と思っていたが、
辞書で調べるとそうではなく、
立春の頃によく作って食べたから、そういうのだと書いてあった。
料理の名前ひとつにも、奥が深いものである。
チョコレート
私は無類のチョコレート好きである。
甘いものは大体好きだが、どれかを選べと言われたら、
断然チョコレートである。
「チャーリーとチョコレート工場」という映画があったが、
あの世界に入れるものなら入りたいくらいである。
薄い板状のチョコレートは、
よく冷やしてカリカリ食べるのがおいしい、とか、
オレンジピールの入っているのはこの紅茶によくあう、とか、
考えるともう、買わずにはいられない。
麻薬のようなものである。
今日は、ガトーショコラの作り方を習ってきた。
どっしりと重いガトーショコラで、そのへんのものとは、
一味もふた味も違う。
こんなものの作り方を知ってしまい、
自分で作れるようになったら、
体重が危険なことになる(今でもレッドゾーンだが)。
しかし、こういう危機や罪悪感を感じながら食べるのが、
またいいのだ。
チョコレート万歳である。
大奥
「大奥」を見た。
春日局が出てくる1章から、3章まで、全部だ。
去年はこの第3章「華の乱」がブレイクしたようである。
単純に、おもしろいドラマだった。
なんといっても、人の欲が浮き彫りになっているところがよい。
表向き、みな涼しい顔をして暮らしているが、
裏では大小いろんな陰謀や画策があって、跳梁跋扈の世界である。
この世を凝縮したのが“大奥”。
そういう感じである。
今に100%満足している人間はいない。
何かを手に入れたら、また次を。
普通の顔をしながら、いつもいつも、ないものねだりなのである。
人の幸せをうらやみ、自分も、と思う。
私は、そういう心は皆にあると思う。
なくなったら、山の頂上の寺に住む仏門の人だ。
あるからこそ、おもしろく、死ぬまで生きる力になる。
蛇足だが、第3章の終わりの歌、
「東京事変・修羅場」なかなか私好みでよい。
あけましておめでとうございます。
自分の家以外のところに泊まる、というのは、
楽しいものである。
壁にヒビが入ってきた、とか、掃除をしないと・・・とか、
そんなことを考えなくてもいいのである。
非日常を簡単に味わえる場所だ。
今回の年越しは大連に新しくオープンしたばかりの
ケンピンスキーホテルに泊まってみた。
北京の同ホテルには何度か泊まったことがあり、
良い印象だったので、大連もそうだろうと嬉々として行った。
どちらかといえばモダンなつくりである。
サービスもなかなか悪くない。
ブレックファストも私好みだ。
他のホテルに比べて宿泊の欧米人の数がとても多いように感じる。
ますます非日常度UPである。
しかし、5つ星はまだあげられない。
できたばかり、という弱み。
設備にちょっと難があったり、まだ皆がオタオタしてる感じがした。
すべてがまだしっくりしていない、というか。
基本的には好きなホテルである。
愛情をこめて、応援したいものだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いつも読んでいただいている皆様。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。