旅の3日目はトラーパニから船で30分ほどのレヴァンツォ島とファヴィニャーナ島を周ります。ファヴィニャーナ島はリゾート感あふれる島で、レヴァンツォ島は地元の方が暮らしているのどかで静かな島という印象でした。上の写真はレヴァンツォ島での一枚。船が宙に浮いているかのように見えるほどの海の透明感が素晴らしい
透き通る海をがっつり堪能したかったのでまず朝9:40トラーパニ発の船に乗って最初の到着地ファヴィニャーナ島では下船せず、そのままレヴァンツォ島に向かいます。ほとんどの乗客がファヴィニャーナで降りていきました。
10:25頃 レヴァンツォ島到着。
山にへばりつくように並んだ可愛らしいおうちの間を縫って海辺に近づいていきますが、島の生活道路を通っていくので、最低限のマナーは守りたいものです。レヴァンツォ島で道ゆく人とすれちがいざまに「こんにちは」と挨拶すると何らかの返事をしてくれる率がほぼ100%なのに驚きました。海外に行くと、見慣れない旅行者(しかも東洋人)がウロウロしていると胡散臭い顔で見られたり、挨拶をしても何も言ってくれないことも時にはあります。温かく接してくれた島の人達が外国人観光客にがっかりして目も合わせてくれないようにならないよう、島民の日常生活を損なわない為にも、本当に大切な事だと思います。
島の人だけでなく猫ちゃんもずいぶん人懐っこかったな。
ずーっとついてくるんです、この子。のどかな入江には見晴らしの良さげなバールがありました。漁船の写真を撮らせてもらった船着場も漁師さん達がずっと作業されてるので、横にじーっと長時間居るのも悪いし。船着場近くでしばらくのんびり海を眺め、12:00の船でファヴィニャーナ島へ戻ります。
意外と(と言っては失礼ですが)トラーパニのバスも、船もちゃんと時間通りに来るんです。
いつもそうなのか、たまたまそうだったのか...それは数日間しかいなかった私にはわかりませんが、結構ちゃんとしているかんじ。
イタリアの交通機関は時刻表通りに運行しない先入観があったので、船の到着時刻に少し離れた場所にいたらピッタリの時間に来たので慌てて戻りました。
12:10頃 ファヴィニャーナ島到着
レヴァンツォ島と雰囲気が全然違います。リゾートホテルやバール、トラットリアがあり、スーツケースを持った観光客もたくさんいらっしゃいました。我々もバールで軽く腹ごしらえしたのちレンタサイクル屋さんに行って自転車を借り、目的地カーラ・ロッサまでまっしぐらにペダルこぎます。
自転車を借りた港からしばし舗装された道を進み、途中からこんな白い砂のような道を走ります。目的地のカーラ・ロッサまでは片道約30分。
本来自分の写真を使ってしかるべきところ、夫の写真を貼り付け。すまん、夫よ。
4月だから日差しが強くても風が冷たくて気持ち良く走れましたけど、真夏はキツいだろうなあ。実は春にシチリアを訪れるのは今回が初めてで、今までのシチリア旅はいつも8月。数年前アグリジェントに行きましたが、あまりの暑さに遺跡見物を放棄してひとりホテルに残り、そんでもって暑さに強い夫は日陰ひとつない遺跡に嬉々として出かけていきました。あの足取り軽い後ろ姿を見てるだけで疲れるわ。
今回は車も借りる予定なので「あの時行かなかったアグリジェントの神殿に行きたいんじゃが」と恐る恐る主張してみたら「あの時行かなかった君が悪い」とバッサリ却下。
やはり無理をしてでも行っておくべきだったかな。さりげなく次回「シチリア南部の旅」を提案して、しれっとアグリジェントを予定に組み込んでみよう。
カーラ・ロッサまでは適所に表示が出ているので迷うことなくいけます。
このあたりが目的地であろうかと思われるところで地元の人に道をたずねると案内してくれました。
自転車を降りた時点でこんな感じに、ほぼ眼下に海が見えかかっていたのですが、
崖の方へどんどん近づくと一面にブルーが広がります。そして風が強い。
どこまでも青い海と空が本当に眩しい絶景でした。
ひとしきり海と太陽を満喫し、自転車を返したのち16:45ファヴィニャーナ島発→トラーパニ行きの船で帰りました。
トラーパニのホテルのフロントやロビーにはエガディ諸島やその他の目的地をつなぐLIBERY linesの船の時刻表が置いてあると思うのですが、事前に分かると旅の予定が立てやすいですよね。我々も前もってLIBERTY linesのHPで調べて予定を組んでいたのでスムーズに1日が過ごせました。LIBERTY linesのHPは英語とイタリア語表示になっておりますので、言葉の問題がない方はコチラをご覧ください。
船のチケットは港で買えますが、朝は結構込み合っていて客さばきがゆっくりしているのと、お客さんひとりひとりが後ろをあまり気にせずゆっくりしているので、時間に余裕をもって行くことをおすすめします