前回の記事で、
「融解塩電解」(最近は「溶融塩電解」とも言うみたいですが)
と特別に名前がついている反応がありますよ~という話をしました。
皆さんは、
「どうして他の電気分解と区別して、
この電気分解だけ名前がついているんだろう?」
と疑問を持つことができましたか?
わたしは、教える側が
「この電気分解は他の電気分解と違って、
水溶液ではない状態で行われるので、
特に名前がついてるんです」
とキチンと言わなければいけないところだと思います。
残念なことに、
教科書には名前がついている理由までは説明されていません。
今回指摘したいのは、
どうしてこうなっているんだ?と疑問を感じて欲しい、ということ
自分で考えてみましたか?ということ
自分で工夫しよう、ということ
です。
教科書に書いてることをただ覚えて終わりではもったいないと思うのです。
確かに、理解できなくてもただ暗記して、
入試にパスしさえすればいいんだ、
と言うのも分かります。
やっぱりぶっちゃけ合格しさえすればいいもんね。
でも、せっかく勉強するんだから、得るものがあったほうがよくありませんか。
学校で習う勉強の内容自体はたいして役に立ちません。
でも、そこで自分で工夫するスキルを身につけると、
それは一生モンです。
どこでも役に立ちます。
例えば、わたしは物理で運動量保存を習ったとき、
これって、どう使えばいいかわからんな、
と思いました。
それでよく考えた結果
「系にはたらくすべての力を内力と外力に分ける
外力がすべて一方向を向いていれば
それに垂直な方法の運動量の和は保される」
というルールにたどり着きました。
(詳しくはこちら「運動量保存9割の人が理解していない超重要ポイント!!」)
それから、コンデンサーの電気容量の合成のところで
並列合成の公式
直列合成の公式
を暗記したあとに問題をやってみたところ
なんじゃこりゃ、さっぱり解き方わからんやん
となりました。
そこでなにが大切なのか考えてみると、
「設定」がわかってないとアカンねんな
と結論しました。
(詳しくはこちら「【コンデンサーの接続・合成】がチンプンカンプンという人に」)
分からないことは自分なりに考えてみる
そして、
自分のルールを見つける
というのが大切です。
そりゃあ勉強得意な人は、
自分のルールとか見つけられるけど
自分にはムリだよ~
という人がいるかもしれません。
でも、実はそんなに難しいことではないんですよ。
たぶん、小学校の時から先生に一方的に教えられるというスタイルが
染みついているせいで、苦手意識が生まれているだけだと思います。
自分ルールの見つけ方のコツを伝授します。
マネをしろ!
これに尽きます。
真似たら自分ルールじゃないやん!という声がしそうですが、
そんなことはありません。
マネでも立派な自分ルールです。
かの発明王エジソンも
発明は99%の模倣と1%のインスピレーションだ
と言ってます。
エジソンですら99パー真似ですよ。
それで、マネの仕方にもコツがあります。
①他人を真似る
②過去を真似る
①は教科書や先生から学ぶということですが、
②についてちょっと述べます。
皆さん、ケータイ持ってますね。スマホでも。
操作が分からないときどうしますか?
ほとんどの人が
とりあえずホームボタン押す
と答えるのではないでしょうか?
なぜホームボタンを押すと考えたのでしょう?
それはこれまでほとんどの場面でホームボタンを押してきたから、
今度もそうだろう、と思ったからですね。
これですよ!
以前こうだったんだから今度もこうだろう
勉強ってこれですよ!
前に習ったことを新しい単元でも、
たぶん同じだろうと使ってみる
それでOKだったらやっぱりそうか、で済み
ちがったら
なぜ違うんだろう?
どういう条件が変わったんだろう?
ここではどんなルールが通用するんだろう?
と考えるわけです。
こうやってどんどん自分ルールを広げていくのです。
わたしはこういうのが勉強だと思うんです。
あと、もう一つ
人のマネをするにしても、過去のマネをするにしても、
ほんの少し自分なりのアレンジを加えていく気持ちがあれば
自分ルール作成力がつきますよ。
教科書のルールをそのまま採用するのなら、
自分なりに解釈して自分ルールに落とし込めていないといけません。
「自分ルール」はわたしが一番言いたいことなので
ついリキんでしまって、
長くなりました。
皆さん、マネからはじめてみてください。