写真家ルッチーこと鶴岡です。



<プロフィール目次>
1.初めて撮った写真は…
2.植え付けられた苦手意識
3.台風一過の富士山が教えてくれたこと
4.見た目通りに撮れない!
5.クラシックカメラ収集癖
6.友人の結婚式の撮影
7.断った誘い
8.本音に気づかせてくれた人
9.「撮らせてください」



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プロフィール2.植え付けられた苦手意識



小学生の頃、実技科目っていうのが苦手だった。
体育、図工、音楽、家庭科。
特に図工、その中でも絵は大の苦手。
工作は得意でしたが組み立てるところまでで
最後の飾り付けとかはやっぱり苦手。





おまけにルッチーの親族もみんな苦手だったらしく、
「うちの家系は芸術系はみんなダメ」って親戚一同口を揃えて言ってる。




絵を描くのがイヤで身体が不調になった時期があった。




小学四年生の時、図工で絵を描いていたときのこと。
そのころ決まって図工の授業がある土曜日に熱を出すようになった。
それまでも図工の授業がすごくイヤだったが
こんなことになったのは初めて。
もちろん体温計で測ってるから熱は確かにあった。
しかも一回だけじゃなくて同じことが数週続いた。




その前に絵を描くのが遅くて怒られた気もする。
(「気もする」ってことはそうなんだろうけど…)
周りの筆が進んでいる中、描けない自分がダメなヤツに思えた。
描けない、でも描かなきゃ。
そうやってどんどん描けない自分に×をつけてた。




もちろん休んだらその分作業は遅れるから
後で苦しくなるわけだった。
それをどう乗り越えたのかは覚えてないけど、
図工の時間が苦痛になった結果の発熱だったと思う。




図工はイヤ、
絵を描くのは嫌い、
芸術系がダメなのは血筋、




自分の絵がダメなのはもう変えようがない、
うまく描こうと努力したってどうせダメなんだ。
きれいに描かなきゃいけない、との狭間で拗ねてしまい、
図工の授業がさらに苦痛になった。




それ以来
「自分を表現する」
「自分を出す」
と言うことが苦手になった。
絵も苦手だが歌も苦手で、
歌のテストでクラス全員の前で歌うと笑われるという頃もあって
カラオケデビューしたのは大学に入ってからだった。