写真家ルッチーこと鶴岡です。



<プロフィール目次>
1.初めて撮った写真は…
2.植え付けられた苦手意識
3.台風一過の富士山が教えてくれたこと
4.見た目通りに撮れない!
5.クラシックカメラ収集癖
6.友人の結婚式の撮影
7.断った誘い
8.本音に気づかせてくれた人
9.「撮らせてください」



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プロフィール1.初めて撮った写真は…




小さい頃、うちではあまりカメラの出番がなかった。
母方のおじいさんがカメラが好きで集めてたらしいが、
おじいさんの家でそのような光景を見た覚えがない。




そんな中初めてカメラを触ったのは
家族で旅行で箱根に行ったときのこと。
確か小学生低学年くらいだったかな。
場所は箱根彫刻の森美術館。




初めて撮った写真、今でも覚えてる。
そりゃ子どもにとってもインパクトが強かったから。




一緒にいた両親に
「二人の写真を撮るよ」
と意気込んで両親からカメラを受け取って写してみた。
どんな写真になるんだろうと現像から上がるのが楽しみだった。




帰って数日後、現像から上がってきてプリントを見てみると、
ビックリした。
なぜか両親が写真の右端に。
そしてその写真の左端には彫刻の像が。




なんでこんな端に写ってるの!?




子どもながらにそう思ったし、
両親にも「あんた何これ」と笑いものにされた。
ちゃんと構えなかったからだ、
ちゃんと見てなかったからだ、
いろいろな不安が出てきて頭が混乱した。




今になって考えてみれば、
撮った場所を象徴する物(彫刻)をわざと入れて
どこで撮ったのかわかるようにしたかったのかも。
うん、今となればそう考えることもできる。




けど、子どもの自分はそんな風に思えず
もう写真なんてやだ、と思った。