写真家ルッチーこと鶴岡です。



<プロフィール目次>
1.初めて撮った写真は…
2.植え付けられた苦手意識
3.台風一過の富士山が教えてくれたこと
4.見た目通りに撮れない!
5.クラシックカメラ収集癖
6.友人の結婚式の撮影
7.断った誘い
8.本音に気づかせてくれた人
9.「撮らせてください」



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6.友人の結婚式の撮影






ある日のこと、学生時代の友人(女性)が
結婚すると連絡が来た。
そして「写真撮って」と頼まれた。
なにしろビックリだったし、
新婦に式のお写真を撮ってくれと頼まれれば
断らない理由はない。






このころ機材は初のオートの一眼レフに
ニコンF80sを選んで使っていた。
このカメラはフィルムのコマとコマの間に
絞りとシャッタースピードのデータを入れられるもの。
撮影データなんて気にすることもないし、
メモすることもないからこの機能に惚れて
買ったようなものだった。






式場は那須塩原だった。
一回だけ下見に行かせてもらってロケハン。
当日は早めに行って披露宴まで撮影していた。






この時結婚する友人は会場にカメラマンを
頼んでいなかったらしく、スタッフさんに進行を
教えてもらいながらの撮影だった。






新婦の晴れ姿に

「きれいだなあ」
「幸せそうだな」

と感じながら撮っていた。






後日できたプリントを見ても
感じたままの姿が写っていた。
撮って良かった、心からそう思った。






実はこの撮影の次の日の帰り際、
新婦から封筒を渡された。
中には現金が。






初めて写真を撮ってギャラをもらった。
お金を取るつもりがなかったから、
好きでやってるだけだったから、
返そうとしたが
それも押し返されて
そのまま有難く頂戴した。






この後の友人の結婚ラッシュが訪れるわけだが、
参加する式には必ずカメラを持って撮っていた。