ヒマラヤほどの消しゴムひとつ
「ヒマラヤほどの消しゴムひとつ♪
たのしいことをたくさんしたい♪
ミサイルほどのペンを片手に♪
おもしろいことをたくさんしたい♪」
と宮崎あおいが歌っているテレビCM、
歌詞とヘタウマな(失礼)歌に魅かれて、なんとなく観ちゃいますね。
現在「歩く」篇、「野球」篇、「鉄棒」篇と放送中で、
こちらでメイキングも観れます。
ところでこれ、なんのCMかは分かり辛いですが(w)
「あした、
なに着て
生きていく?」
というこれも印象的なコピーから連想した通り
アパレルブランド「Earth music&ecology」のCMです。
本歌はTHE BLUE HEARTSの「1001のバイオリン」 作詞・作曲:真島昌利(1993年)です。
私は当時大学生で、
ブルーハーツをよく聞いていた高校時代のちょっと後にリリースされた曲でしたが、
印象的な出だしがよく耳に残っています。
その曲を宮崎あおいの可愛らしい声で歌われているのを聞くと、
それはそれで懐かしい様な新しい様な妙な郷愁が感じられるのです。
そういう感覚が、このブランドイメージとマッチしているのでしょう。
そういえばこのブログで、
大橋トリオの「贈る言葉」がスゴイと書かれていました。
本歌はもちろん1979年にリリースされた海援隊の歌ですが、
古さを感じさせず、武田鉄矢が歌うものとはまた別な物語を感じさせる歌になっています。
単に歌い手を変えて表面を変化させるのではなく、
元々あった物語を下敷きにして、また別な物語を生み出す、
歌のリフォームではなくリノベーションに魅力を感じるのですね。
デザインは新聞を救えるか?
twitterでホリエモンが、
情報メディアとしての新聞は最早必要ない
という主旨の発言をしていました。
確かにニュースとしての記事はネットで知らぬ間に入ってくるし、
社説に当たる部分は携帯サイトやnikkei.co.jpとか
各種専門家のメルマガで(記名された)情報が得られるし、
なにより嵩張らないし森林も無駄にしないし経済的だし
また技術としても既にあるソースを利用出来る訳で、
情報を単に届けるという意味での新聞の役割は、
そっくりウェブに移行しても何ら問題ないでしょう。
この記事によると、
2009年の日本の広告費は、5兆9222億円で前年より11.5%減。
調査を始めた1947年以降で最大の減少率となっています。
そんな社会情勢の中、インターネット広告は1.2%増の7069億円となり
前年より18.6%減った新聞広告の6739億円を初めて上回り、
実質テレビに次ぐ「第2の広告媒体」となりました。
では、新聞の存在意義とは今どこにあるのでしょうか?
それを語っているデザイナーがいます。
ポーランドのグラフィックデザイナー、ジャチェック・ウツコ。
彼は東ヨーロッパの新聞をリ・デザインすることで
数多くの賞を受賞するだけでなく、
購読数を最高で100%まで回復させました。
ジャチェック・ウツコが「TED」で行ったスピーチの動画がこちらです。
ジャチェック・ウツコは問う「デザインは新聞を救えるか?」
彼の主張は、
印刷物でもネットでも情報は等価ですが、
彼はポスターの様に紙面をリ・デザインし「作品」にしたてあげることで、
読者が情報を得る際の「体験」をデザインするのだと。まるで音楽を鑑賞するかの様に。
読者が新聞を購入する動機は、知識欲にあるのでしょう。
情報として何が書かれているか(what)が初めの新聞xウェブの議論の対象でしたが、
どのように情報を得るか(how)という視点をジャチェック・ウツコは提供したのです。
最後に彼はこういってスピーチを締めくくっています。
これらから得た私の一つ目の教訓は、
デザインとは商品を変えるだけでなく
ワークフローも変えられる
会社の全てを変えるられる
会社をひっくり返す事が出来る
あなた自身も変えてしまえる
二つ目の教訓はもっと重要です。
私のように貧しい国に住み、
小さな会社のつまらない部署で働きながら、
予算も何も無い所でも、
それでも「自分の仕事を最高レベル」に持って行くことが出来ます。
誰でも出来るんです。
必要なのは、閃きと、ビジョンと、決断力だけです。
そして、「ただ良い」だけでは足りないと覚えておくことだけです。
情報メディアとしての新聞は最早必要ない
という主旨の発言をしていました。
確かにニュースとしての記事はネットで知らぬ間に入ってくるし、
社説に当たる部分は携帯サイトやnikkei.co.jpとか
各種専門家のメルマガで(記名された)情報が得られるし、
なにより嵩張らないし森林も無駄にしないし経済的だし
また技術としても既にあるソースを利用出来る訳で、
情報を単に届けるという意味での新聞の役割は、
そっくりウェブに移行しても何ら問題ないでしょう。
この記事によると、
2009年の日本の広告費は、5兆9222億円で前年より11.5%減。
調査を始めた1947年以降で最大の減少率となっています。
そんな社会情勢の中、インターネット広告は1.2%増の7069億円となり
前年より18.6%減った新聞広告の6739億円を初めて上回り、
実質テレビに次ぐ「第2の広告媒体」となりました。
では、新聞の存在意義とは今どこにあるのでしょうか?
それを語っているデザイナーがいます。
ポーランドのグラフィックデザイナー、ジャチェック・ウツコ。
彼は東ヨーロッパの新聞をリ・デザインすることで
数多くの賞を受賞するだけでなく、
購読数を最高で100%まで回復させました。
ジャチェック・ウツコが「TED」で行ったスピーチの動画がこちらです。
ジャチェック・ウツコは問う「デザインは新聞を救えるか?」
彼の主張は、
印刷物でもネットでも情報は等価ですが、
彼はポスターの様に紙面をリ・デザインし「作品」にしたてあげることで、
読者が情報を得る際の「体験」をデザインするのだと。まるで音楽を鑑賞するかの様に。
読者が新聞を購入する動機は、知識欲にあるのでしょう。
情報として何が書かれているか(what)が初めの新聞xウェブの議論の対象でしたが、
どのように情報を得るか(how)という視点をジャチェック・ウツコは提供したのです。
最後に彼はこういってスピーチを締めくくっています。
これらから得た私の一つ目の教訓は、
デザインとは商品を変えるだけでなく
ワークフローも変えられる
会社の全てを変えるられる
会社をひっくり返す事が出来る
あなた自身も変えてしまえる
二つ目の教訓はもっと重要です。
私のように貧しい国に住み、
小さな会社のつまらない部署で働きながら、
予算も何も無い所でも、
それでも「自分の仕事を最高レベル」に持って行くことが出来ます。
誰でも出来るんです。
必要なのは、閃きと、ビジョンと、決断力だけです。
そして、「ただ良い」だけでは足りないと覚えておくことだけです。
Logorama
第82回アカデミー賞は、
ジェームズ・キャメロン監督の「アバター」と
キャスリン・ビグロー監督の「ハート・ロッカー」が
元夫婦対決ということで盛り上がったようですが、
地味に短編アニメーション部門でオスカーを取った
Nicolas Schmerkinの「Logorama」、面白いです。
ロゴで出来た街で登場人物達もみんなロゴという、
ロゴ好きにはたまらないアニメーションです。
いろんなロゴが出てくるのですが、
世界一古いキャラクターの一つとして有名な
ミシュランの「ビバンダム」君(マシュマロマンの様なキャラですね)が警官で、
凶悪な犯人役であるマクドナルドのドナルドを追跡するストーリー。
ドナルド・マクドナルドといえば、
「ハンバーグラー」や「ビッグマックポリス」とともに
私が小学生の頃にはよく店頭やCMで見かけました。
80年代までは、ドナルド達はマクドナルドランドに住んでいると設定されていましたが、
その後はファンタジーの世界ではなく、
「日常生活での子供たちとのふれあいを描く」方向へと
ドナルドの存在はシフトされたようです。
でもまぁ、このピエロはちょっと不気味ですよね(w)
追記<100318>
Los Angels Timesにインタビュー記事が載っています。
(ロゴを使用する許可を各企業から得たか?という質問に対して)
「もちろんもらってないです!
もし延々と許可を待ってたら、この映画を作るのは不可能だったと思います。
この作品は僕たちの時代について語っており、
僕たちの時代のグラフィック言語を使っているんです。
この映画はある意味時間的制約のある作品です。
というのも20~30年以内にはどのロゴもリデザインされて、
この映像も時代遅れなものになってしまうからです。
なので、我々H5は自分たちにこう言い聞かせたんです。
『この映画は商業的なものではなく、
表現の自由を描くことが目的なので、
許可は得なくていいんだ!』と。」
ジェームズ・キャメロン監督の「アバター」と
キャスリン・ビグロー監督の「ハート・ロッカー」が
元夫婦対決ということで盛り上がったようですが、
地味に短編アニメーション部門でオスカーを取った
Nicolas Schmerkinの「Logorama」、面白いです。
ロゴで出来た街で登場人物達もみんなロゴという、
ロゴ好きにはたまらないアニメーションです。
いろんなロゴが出てくるのですが、
世界一古いキャラクターの一つとして有名な
ミシュランの「ビバンダム」君(マシュマロマンの様なキャラですね)が警官で、
凶悪な犯人役であるマクドナルドのドナルドを追跡するストーリー。
ドナルド・マクドナルドといえば、
「ハンバーグラー」や「ビッグマックポリス」とともに
私が小学生の頃にはよく店頭やCMで見かけました。
80年代までは、ドナルド達はマクドナルドランドに住んでいると設定されていましたが、
その後はファンタジーの世界ではなく、
「日常生活での子供たちとのふれあいを描く」方向へと
ドナルドの存在はシフトされたようです。
でもまぁ、このピエロはちょっと不気味ですよね(w)
追記<100318>
Los Angels Timesにインタビュー記事が載っています。
(ロゴを使用する許可を各企業から得たか?という質問に対して)
「もちろんもらってないです!
もし延々と許可を待ってたら、この映画を作るのは不可能だったと思います。
この作品は僕たちの時代について語っており、
僕たちの時代のグラフィック言語を使っているんです。
この映画はある意味時間的制約のある作品です。
というのも20~30年以内にはどのロゴもリデザインされて、
この映像も時代遅れなものになってしまうからです。
なので、我々H5は自分たちにこう言い聞かせたんです。
『この映画は商業的なものではなく、
表現の自由を描くことが目的なので、
許可は得なくていいんだ!』と。」
小さなお店こそデザイン次第
先日、物販店舗を計画中のクライアントと
お店候補物件の内見に行ってきました。
物件が決まってから空間デザインの依頼を頂くことが多いのですが、
クライアントが物件を決める前に内見に同行を頼まれることもままあります。
当該物件の良い点と悪い点を建築のプロの目から見て、
建物の状態のチェックや改修範囲の予測、空間の可能性を判断し、
クライアントの想定する事業との適合性を判断する訳です。
出店をお考えの方がいらっしゃいましたら、
「今こんな計画を考えているんだけど、ちょっと見てよ」と
お気軽にお声をおかけ下さい(w)
もちろん住宅やマンションでも結構ですよ。
さて今回は、世田谷線という超ローカル路線の駅近物件。
住宅地の中で開けた道に面し、両側はオシャレなレストランとケーキ屋さん。
古いアルミサッシに少しやけたビニールクロスの内装ですが、
店舗の形は正方形に近く、間口開口も大きいので扱いやすい物件ともいえます。
ネックなのは、5坪という狭さ。
最初に聞いていた物販の事業形態では無理なサイズだと考えていたのですが、
その後状況の変化があり、事務局兼ショールーム的な業務形態となるとのこと。
それであれば、間口いっぱいに開口部が開いている今物件は小振りながら方向性は適している。
内見後、そんな意見を言い合いながら、近所のカフェでクライアントとブレスト。
ところで、これまで私が手掛けた物件で一番小さい店舗は、約7坪でした。
大宮にある花屋「hana 8x8」です。
「お客様にとって花束の花を選ぶ行為を大切な経験にしたい」
というクライアントの明確な意志とセンスが光るお店です。
また、仮設空間ですが展示会のブースも基本は一コマ3mx3m=9m2ですので、
2コマのブースが約5坪になります。
3年前にデザインした積水化学工業のブース「paroi forest」がそのサイズでした。
そういえば、現在インテリアデザイン進行中のバーも5坪の広さです。
奇遇にも一致。
それらを思い起こしながら思うことは、
小さなお店ほど、余裕のスペースが必要だということです。
なぜならば、
・狭い場所に大量のものが溢れた空間は見るからに居心地が悪いため、入店しずらいこと。
・空間に余裕がないほど置く商品は選別しなければならなくなるため、
一つ一つの商品を際立たせる様に配置する必要があること。
・お店のこだわりを理解してもらうために店員とお客様とのコミュニケーションが重要となること。
これは「paroi forest」をプレゼンした時にキーワードとした下記の4点とも通じます。
A.一瞬で目を惹き付ける「鮮やかさ」
B.必要な情報のみを的確に伝えられる「簡潔さ」
C.係員との「コミュニケーション」のしやすさ
D.後日改めて思い出す印象の「強烈さ」
商品等を売る行為の前に、店側/客側両者のコミュニケーションを育む雰囲気をつくること。
それが、小さなお店ならではの「心地よさ」につながります。
だからこそ、小さなお店ほど空間デザインの役割がかかせぬ要素になるのです。
お店候補物件の内見に行ってきました。
物件が決まってから空間デザインの依頼を頂くことが多いのですが、
クライアントが物件を決める前に内見に同行を頼まれることもままあります。
当該物件の良い点と悪い点を建築のプロの目から見て、
建物の状態のチェックや改修範囲の予測、空間の可能性を判断し、
クライアントの想定する事業との適合性を判断する訳です。
出店をお考えの方がいらっしゃいましたら、
「今こんな計画を考えているんだけど、ちょっと見てよ」と
お気軽にお声をおかけ下さい(w)
もちろん住宅やマンションでも結構ですよ。
さて今回は、世田谷線という超ローカル路線の駅近物件。
住宅地の中で開けた道に面し、両側はオシャレなレストランとケーキ屋さん。
古いアルミサッシに少しやけたビニールクロスの内装ですが、
店舗の形は正方形に近く、間口開口も大きいので扱いやすい物件ともいえます。
ネックなのは、5坪という狭さ。
最初に聞いていた物販の事業形態では無理なサイズだと考えていたのですが、
その後状況の変化があり、事務局兼ショールーム的な業務形態となるとのこと。
それであれば、間口いっぱいに開口部が開いている今物件は小振りながら方向性は適している。
内見後、そんな意見を言い合いながら、近所のカフェでクライアントとブレスト。
ところで、これまで私が手掛けた物件で一番小さい店舗は、約7坪でした。
大宮にある花屋「hana 8x8」です。
「お客様にとって花束の花を選ぶ行為を大切な経験にしたい」
というクライアントの明確な意志とセンスが光るお店です。
また、仮設空間ですが展示会のブースも基本は一コマ3mx3m=9m2ですので、
2コマのブースが約5坪になります。
3年前にデザインした積水化学工業のブース「paroi forest」がそのサイズでした。
そういえば、現在インテリアデザイン進行中のバーも5坪の広さです。
奇遇にも一致。
それらを思い起こしながら思うことは、
小さなお店ほど、余裕のスペースが必要だということです。
なぜならば、
・狭い場所に大量のものが溢れた空間は見るからに居心地が悪いため、入店しずらいこと。
・空間に余裕がないほど置く商品は選別しなければならなくなるため、
一つ一つの商品を際立たせる様に配置する必要があること。
・お店のこだわりを理解してもらうために店員とお客様とのコミュニケーションが重要となること。
これは「paroi forest」をプレゼンした時にキーワードとした下記の4点とも通じます。
A.一瞬で目を惹き付ける「鮮やかさ」
B.必要な情報のみを的確に伝えられる「簡潔さ」
C.係員との「コミュニケーション」のしやすさ
D.後日改めて思い出す印象の「強烈さ」
商品等を売る行為の前に、店側/客側両者のコミュニケーションを育む雰囲気をつくること。
それが、小さなお店ならではの「心地よさ」につながります。
だからこそ、小さなお店ほど空間デザインの役割がかかせぬ要素になるのです。
ソフトバンクxグリコ@ホワイトデー
みんな大好きソフトバンクの白戸家CM、
現在、「父の優しさ」編が公開中ですね。
お父さんとお兄さんがボウリング場で語らうCMです。
「親孝行」編から「実家」編へと話がつながっていたのに
「父の優しさ」編が唐突だなと思っていましたが、
ホワイトデー用の特別編だったようです。
ソフトバンクとグリコがホワイトデー用に特別コラボとして、
「ホワイトコラボキャンペーン」を行っています。
ソフトバンクでは、お父さんホワイトチョコをプレゼント中。
グリコではセブンイレブン限定商品として、
「ソフトバンクのお父さんチョコレート」他、
限定パッケージのポッキーなども出しています。
一応書いておきますが、ちなみに私はソフトバンクともグリコとも
全く関係ありません(w)
(携帯キャリアはソフトバンクですが)