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そいつはいったい何なんだいったいどういう関わりなんだいったいどういう奴なんだどう見てるどう考えてる何なんだ僕と同じ場に並んでたりするのかそいつが上に来たりするのか僕より多く言葉を交わしてたりするのか僕が見てない言葉を見せたりしているのか…とか考えそうになったけど全部手前で止めた全部止めてやったぞ考えない過去含め信用しないとやってけない考えないようにしないとやってけない考えないはいこの件は終わり終了
TURTLE is back!
昨日、奇跡的に、カメが帰ってきた
本当は国王になるはずだったカメだ
あいつには、もっと良い暮らしをさせてやりたい
大きな池をプレゼントしてやりたい
上手く生きていく事ができたなら、それも実現できるかもしれない
その為にも、少しでも、まともな人間になろうとしなければ
なろうとするとこからでも、始めなければ
最近ゲームやらなくなった(Rocksmithをゲームとするなら別だけど)
世間一般の考えからすれば、明らかに良い傾向だ
趣味だとか暇つぶしのツールでしかないだろうから
しかし、僕にとってはつい最近まで、それが生きがいとすら言えてしまう位置にあった
生きがいは流石に言い過ぎか…けど現実逃避の手段としては最大級だった
それがわりとあっさり変わってしまった、どうでもよくなってしまった
それはそれで、凄いねって、良かったねって話なんだけど
ゲームやらない分、音楽聴けるようになった
懐かしいのばっか聴いてる
けど、ずっと聴いてると、思ったより選択肢が少ないような気がしてきた
今聴きたいもの…っていうのがなかなか見つからない
いっぱいあるはずなのに
今っていったい、どういうの聴きたいんだ、自分は
そろそろ新しいCDを選ぼう、今月のCDを
あと、PCに入ってないやつ、引っ張り出してこなきゃ
その為にも、やはりまずは部屋を片付けなければ…か
大変だ
あたしンち観たくなってきた
前探した時観たい話が見つからなかった
新しいのはあったんだけど、当時見てた辺りのがなかった
お母さんが美容院行って
「しゃーせー(いらっしゃいませ)」を「しあわせー?」って聞き間違うやつとか
懐かしい
アンビバレントスムージーで満たされた脳と心臓
一時はどうなることかと
あんな事、そんな事、考えたくもない
絶対、嫌だ、そんなの、そんな事があってたまるか
「そうなるのが当たり前」なんて常識は関係無い
これが最初で最後
絶対的な「最初で最後」であって欲しい
怖かった
初めに疑っていた通りの状況にあるんじゃないかとすら思った
けど、正直、心臓が震えた
絶対的なものを感じた
あんな事されたら頭おかしくなる
あんな事、されたことなかった
全部持ってかれた気がした
心臓の中身を奪われた
脳を毒で満たされた
血液が騒ぐ
言い知れない高揚
絶対的な何かだ
銀色の鍵かもしれないし、幸福なのかもしれない
…あまり良く言ってしまうと問題があるかもしれない
しかし、決定的な何かが、刺さった
どこまで正しく伝わっているのかわからない
どこまで同じラインを辿れているのかわからない
少しでも多く重なる事を願う
このクサレ脳みそには問題が多すぎる
これを踏みつけてでも、乗り越えなければならない
「この為に生きてきた」…どこかの音楽なら、そう歌うはずだ
こんな事は問題ではない…はずだ
他の何者にも心臓は殺させない
So do I
7月のCD、どうしようか…なんて、考えてた
目星はついているけど、いつ、どう、聴こうか
新しいCDを聴くには覚悟が要る
気楽に聞き流すわけにはいかない
最低限の敬意を払う必要がある
タイミングも重要だ
だから、どうしよう、どれにしよう
…なんて、考えていた
自分の温度が上がっていく度に、根本的な問題に気づかされる
そもそも自分がどういう立場なのか、どうなる立場なのか、思い出す
自分が馬鹿になれている間、大事な事を忘れてしまっている気がする
馬鹿みたいに、油断して、見失って…
こうしていられたら、何の問題も無いんじゃないかって、錯覚して
いったい、どうなる
その間に、何も気づかない内に、全て失っているかもしれない
…そんな事を、考えてた
何も見えてなかった、何もわかってなかった
また間違えてしまったかもしれない
空気をぶち壊すような事をしてしまったかもしれない
何故こうなるのか…
何故こうも、間が悪く、失敗ばかり、間違うのか
失望させたかもしれない
イラつかせてしまったかもしれない
もし…依存や錯覚や…そういうものが解けてしまったら
どうなるんだ
切り捨てられずに居られるのか
何故気を抜いた
25年生きたカメ
滝のような豪雨で騒がしい真夜中、静かに家を出た
主人の家を出たというだけの意味ではない
これまで、25年もの月日を過ごした、狭い世界を抜け出したのだ
私は"さる"と呼ばれていた
「動きがそれっぽいから」と、ふざけた風貌の主人が言っていた
私が抜け出した事にはしばらく気づきもしないだろう
人間としては、私よりも多く歳を重ねているらしかったが
どうにも頼りなく、知性も品性も感じられず、未熟且つ不出来と言わざるを得ない男だった
主人…―もう、そう呼んでやる必要もない
私はもう、屈辱的な庇護なぞとは、無縁の身となったのだ
この時を待っていた、幾年も、幾年も
あの男が深く眠り、雨が滝のように降り続ける、この夜を
カメは翌日には近所の少年に拾われていた
必死になれば逃げる事もできたが
これまでの狭い生活が、必死になる事を一瞬躊躇わせた
何より、腹を空かせていたカメにとって
「おとなしく捕まれば食事にありつけるかも知れない」
という、庇護される側の惰性と諦めの入り混じったような
屈辱的な思考が、確かに四肢の動きを鈍らせたのだった
少年の下で暫く過ごした
完全な自由からはまた遠ざかってしまったが
待遇は以前よりずっと良い
行動範囲に関しては、ある程度の自由が許された
その代わり、頭の悪い大型犬にちょっかいを出される事に拒否権は無かった
私は他の―人間の飼育下にある―カメ達に比べ、大分賢かった
大きさのわりに身軽だという点にも注目された
「カメなのに走る」という表現には些か憤ったが、気づくと私はテレビ出演を果たしていた
それと平行して、同胞に関する痛ましい事実を耳にする事が増えてきた
どうやら人間達の間では我が同胞―ミシシッピアカミミガメと呼称されているらしい―
は外来種…それも駆除の対象として、代名詞たらしめられていたのだ
他所から来たというだけで、駆除されなければならない身
理解には苦しんだが、人間達の間ではそれが常識らしかった
実に嘆かわしい
だのに、私は25年―と一年近くを生き長らえながらも、それを全く知らずに居たのだ
自由を奪われ囚われの身と恨んできた間、私は文字通り、庇護されてきたのだ
そして、無知でありながら賢いと持て囃され、与えられた偽りの自由を享受してきた
私は考えた…三日三晩、考えに考え抜いた
答えらしい答えも、具体的な行動も、浮かばなかったが
ひとつ、目標を掲げ、純朴な少年と頭の悪い犬の下から旅立つ決心をした
道は険しかった
大きな道路、喉の渇き、猛進する鉄の塊、喉の渇き、性悪の猫、そして喉の渇き
しかし見つけた、行き場を失い、大義を持たず生きる、我が同胞
彼らの生き様を目にし、自然に言葉が湧いてきた
私は彼らの注目を一点に集め、そして演説を披露した
演説といっても大した内容ではない、もはや自分でも詳細まで覚えてはいない
ただ、25年以上を生き、賢いと持て囃されてきた中で、確信を得た大切な事
すなわち―手を振り上げ、食料を求め自由を主張する事
私はテレビ出演を通じて得た人脈と、これまでに築いてきた地位により
人間とミシシッピアカミミガメとを繋ぐ架け橋として、大使として尽力する事を決断した
道は険しい
しかし、全てのミシシッピアカミミガメ…いや、全ての外来種の自由の為、進む覚悟が有る
まだ多いとは言えないが、若く有望な支援者たちも背中を押してくれている
そして、傍らではいつも、美しく気丈な妻が支えてくれている
あの狭い故郷の中では有り得なかった、苦悩と困難、そして幸福に満ちた未来
もう、二度と戻る事はないだろう
我が懐かしの故郷
カメは辿り着いた難民コロニーで、その後妻になる雌のカメと出会った
かつて、20年以上も前に脱走を企て、生き別れた者同士の再会だとは
今後も互いに知る事はないだろう
彼らの希望を受け継ぐ子供たちは、外来種連盟の先頭に立ち
外来種問題のみならず、環境問題など数々の問題解決に尽力し、功績を遺した
やがて独立国家を築いた彼らの間に代々伝わる歴史書…
その中には、さると呼ばれたカメと狭い故郷…そして奇妙な男の事が記されている
25年程家で生きてきたカメが、居なくなった
夏はよく暴れ、冬はそこで冬眠した
庭に出ると、エサをよこせと手を振って要求してきた
かなり大きく成長したが、ウサギより余程速く走った
人の言葉を理解しているようで、たまになにか訴えるような眼で見つめてきた
…25年間もの間、そうして生きてきた
彼(もしかしたら彼女かもしれない)にとって、これが
脱走なのか、旅立ちなのか、幸なのか、不幸なのか…わからない
しかし、自由を求め、自分の意志を持って動いたはずだ
その決断に、悔いは無いはず…と思いたい
もう、戻ってくる事はないかもしれない
生き物の命についてろくに考えもしなかった愚かな子供の人生に巻き込まれた
ずっとそう怨んでいたかもしれない
今更とはいえ、そこから脱した事は、彼にとって不幸中の幸いと言えるのかもしれない
家の周りを探しながら身勝手に悔いる
どうか、彼に、自由と希望、幸福な未来をと、願う…身勝手に
滝のような雨の降った翌日
2020年7月6日―のことだった
雨が騒ぎ出すからその横顔には触れないでおく
急にどっざぁぁぁーって降ってきた、雨
野良のねこちゃんが心配
大分おかしい事になってきてる
それでもまだ、殆どの者が気づかない
だからこうなっているんだ
なのに気づかないから、そうなるんだ
地球の悲しみは深く、反物質の手まで借りようと考える程だ
なのに誰も気づかないから
少し不安になりかけた
けど、きっと、気を使ってくれたんだと思う
きっとそう、あの感じはきっとそう
それを読み取れもしないで、増して、ネガティヴに変換するなど言語道断
ご厚意を有り難く受け取るべきだった
いつもと違う事があると、不安になったりするものなのかもしれない
僕も、いつもと違う事をしたかもしれない
余計な事をしてしまったかもしれない
そもそも、そんな気を遣わせてしまったのは、落ち度だ
配慮が足りなかった
なかなか安定しないものだけど
これから、ずっと、なんだ
少しずつ慣れていかないと
安心して預けられるように
無防備に信じられるように
WWブラッドライン に入ってた短編 "death"
ニール・ゲイマン原作らしい
他人事ではないような話
きっと、悔いなく死ねる人なんて、そんなに多くない
きっと、確実に後悔するのわかりきっていながら間違った生き方を続ける人の方が多い
けど、自覚すらしない人の方がそれより更に、圧倒的に多い
もし、何かの間違いで、ここから挽回できたとして
まあまあ想像の限界を超えた挽回なんかできちゃったりしたとして
それでも…それでもだ、それでも後悔は必ずする
「初めから決まってた」って、絶望するか、救われるか
それが救いに思えるようじゃ駄目だろうな
昨日と同じくらい飲んだけど、全然酔わなかった
なんだこれ、体調なのか、精神状態なのか
エモーショナルに振り乱せ
裏に回りこんで踵を踏みつけろ
さもなきゃあそいつに書かれた通り突っ伏すだけだ
そいつを破れるのは、アルコールでも刃物でも雨でもない
そうしてやろうという気迫と衝動だ
―それに必要なのが、酒と刃物と雨だったってオチかもな
落ち着いてドアノブを回せ
よく考えれば、それらは、その枠の中でのほんの少しのカーブでしかない
衝突とカーブ…だ
うまくやれば無視できるかもしれない
それを問題とせず、受け流せるかもしれない
耐えられないものではないかもしれない
明日は映画観れるだろうか
そろそろ何か観たい
けど眠いかもしれないし時間がないかもしれない
本当は何か、別のことをしなきゃいけないのかもしれない
部屋を片付けなきゃいけないかもしれない
それで、何かしなきゃいけないかもしれない
何か意味のあることを
…いや、映画観るのだって大いに意味のあることだ
新しいCDを聴くのだって
カレーを作るのもそうだ
ゲームは…あまり自信もっては言えない、最近やってない
漫画…最近読んでない
…そういうことではなく
部屋片付けるっていってもなぁ…
改まって何かしようとするとそれだけでなんか疲れちゃうよなぁ
…とか言ってる場合じゃないよなぁ
なんとか…
なんとかしなければ
そして7月5日になった、雨と昔の曲が交差している
罰を受けるかどうか
先に罰を受けていたかもしれない
良い事と悪い事は綺麗に交互ではない
大抵不恰好な線になる
そして大抵下方にいきがち
先に罰を受けていたかもしれない
そうかもしれないよな
そうだったら、もしかしたら、そうかもしれないよな
不安は尽きない
まだ大きな問題が控えてる
進んだら進んだで、進んで初めて浮いてくる問題も有る
何か酷い事があるかもしれない
知らない方がいい事を知る事になるかもしれない
何か酷い事があるかもしれない
何か酷い事が
―とかはあまり考えないようにする
考えないようにした
考えないようにしておく
少しだけ酔ったかもしれない熱い
少しだけぐわっとする程度
酔ってもべつに、楽しい感じはしない
一人じゃなきゃあ、違うんだろうか
酔ったら…どうなる…って、前もあったな、これ
きっと甘いんじゃないかって気がする
手首は冷たい方がいいかもしれない
首も…首は、熱い、たぶん
どっちの方が熱い
手が熱いから、首が冷たく感じるかもしれない
そしたら…それは、それって
頭がふらふらする
考えないようにしている事
抑えている事
油断すると危ない
考えそうになる
抑えられなくなったら困る
どうにかしてしまいたくなる
抑えないといけない
危ない




