【シロい人の映画blog】素足で歩こうよ、靴なんて履いてないでさ。 -3ページ目

カンガルー・ジャック

★★☆☆☆

主人公の義理の父はマフィア。親友の男はダメ男。
主人公と親友の失敗で、マフィアの金の損失に激怒。
もう死んでほしいから、オーストラリアで暗殺することに。
主人公たちは、殺しの依頼としての金を、知らずに持って行く。
だが、オーストラリアのカンガルーにお金をもって行かれる。
それを取り返そうと奮闘する話。


ギャグが地味ですが、あんなもん?
また、展開もまとまりないなぁ。

物語のオチも定番。

それくらいしか言うことないですね。

悪魔を憐れむ歌

★★★★☆

身体に触れるだけで乗り移れる悪魔アザゼル。悪魔が起こした殺人事件を追う刑事の話。
ナレーションの意味が最後に分かる衝撃は、鳥肌ものでした。

悪魔と主人公の刑事とのやりとりも、実に良い。
悪魔が実際いるのか、妄想なのか、暗中模索の心理も伝わるし。

人の知らないうちに悪魔は入り込んで人を堕落させようとしている、という教条的な場所へ締め括りをもっていく。

こういう作品は好きですね。

BROTHER

★★★★☆


北野武監督主演作品。

落ちぶれたヤクザがアメリカへやってきて、マフィア相手に奮闘する話。


まぁ、結局ヤクザの主人公は、最後で死んじゃうんだけどさ、契りを交わした兄弟愛ってやつを見せたかったんだよ。
一度日本で死に損なったもんだから、最後に死に花を咲かせてやろうとする生き方が描きたかったんだ。

なーんて、北野監督は言いそうです。

北野ブルーなんて言われる、青の使い方が非常に綺麗でした。

また、主人公がほとんど喋らない。それが違和感として残らないのもグッド。


僕は、HANABI、菊次郎の夏が好きですね。

めがね

★★★★☆


“大切なのは、焦らないこと。焦らなければ、そのうちきっと―――。”


監督の映画哲学とセンスが息づく作品。

映像ひとつひとつが絵になる。


萩上直子監督作品は、監督独自の感性で、“映像という作品はなにか”を突き詰めた空気を感じます。


小道具も風景も常にオシャレ。

素敵なナチュラル系の雑誌を広げているようです。

そして、こんな場所でこんな人達とこんな生活がしたい。

そう思わせてくれる。


今までで、3作品みました。
そのどれもが、優しい魅力に満ち溢れています。


もたいまさこさんなど、主に女優たちの演技や人柄が滲み出て、映画の色を決めていく。
それが実に映像と空気感とマッチしている。

空気も編み上げているような赤いマフラーのように。


そっとやさしい作品です。

悪霊喰い

★★★☆☆


洋題はTHE ORDER。

キリストのオカルト話。

罪人の罪を喰らい、神の摂理とはズレた場所で天国への道を示してやる男を追う話。
途中から展開が変わり、主人公がそいつの後継者となるシナリオが見えてくる。


まず、私は好きです。
罪悪を喰らうシーンがとても印象的でクール。
勿体ないのは、ストーリーの平坦さ。

続きを作る前提です。
キャラクターたちも、それに合わせた配置をしていますし、ドラマとかに凄くしてほしい。

二人の男女の幼い兄弟の説明もゼロですし。


続きの気になる映画ですね。
あってほしい。

G.I.ジョー

★★☆☆☆


SF作品。

予想以下だった。

新宿駅にポスターがいっぱい貼ってあったなぁ。

特殊な武器と超人的ななんちゃって日本人役の韓国俳優。

CG頑張ってる。

アメコミ映画化ブームに乗っかってたんだろう。

2作目空気ぷんぷんしてますが、さて、ありますかな?

雷桜

★★☆☆☆


役者の表情の変化が見れないときが多い映画。

BGMミスマッチ映画。

二人を共演させたかっただけの映画。


折れたクシは、別々で二人持てばいいのに。

殺陣、もっと頑張ればいいのに。

最後、もう少し捻って殺せばいいのに。


絆が深まる決定的シーンが観たかった。

二人の役者の魅力を映すベストアングル観たかった。

桜や鷹のリアルなCG観たかった。


テンポ悪いです。
画面から目を逸らしても、勿体ない感じがしなかった。


岡田将生も蒼井優も、演技や存在そのものも大好きな役者さんです。

そして、年配の役者さん二人の演技も冴えてました。

NHK交響楽団 Bプログラム サントリーホール

ベートーヴェン/交響曲 第8番 ヘ長調 作品 93

ベートーヴェン/序曲「レオノーレ」 第5番 ハ長調 作品67

陰日向に咲く

泣きました。
終盤の、手紙のシーンはぐっと来るものがあります。

内容は、かなりありえない話の連発なのですが、役者の良さと、ツボをつく展開に乗せられました。


人生には、陰も日向もあるよね、そんな物語です。

グルーの月泥棒

★★☆☆☆


でっかいことしよーぜ!
泥棒らしくデカいもん盗む!
新人のライバルにピラミッド盗まれたから、俺は月だ!


テンポが今ひとつな3Dアニメーション。
バナナから生まれたマスコットキャラクター。子供受けしやすいように子供キャラ。面白いがおちゃめでクレイジーな博士や泥棒。
ライバルもそうだね。

何が“そう”なのか。

面白いと言われる要素を満遍なく配し、及第点作品になるはずだったんだろう。

そして、成功している…と思う。

では何故、星二つなのか。
テンポが今ひとつなことは挙げました。
そしてなにより、僕はこんなアニメーションは飽きた。
発想や着眼点は、悪くない。
しかし、脚色は通常運転。つまり、どこにでもありがちな面白い作品になっているからだ。

それが観たいならどうぞ。


東京国際映画祭で上映。
監督がバナナマン(笑)たちを引き連れてやってきた。
なるほど、外部の人間が持ち込んだ作品なのか。

監督さん、より向上し、一皮剥けた作品を目指してください。