最後の帰省になる予定




オト次郎くんが実家に着いたとき

まだ、アニ郎一家は到着していませんでした。


実家にカマ子と2人きり…

早めに同窓会の会場に向かってしまおう…

そう思ったオト次郎くんでしたが

ダイニングテーブルの上に数枚のメモを見つけたのです。


何気なく手に取ってみると…


カマ子の走り書きで


「お腹を痛めて産んだ」

「何かあった時の連絡」

「オト次郎は本当は仲良くしたい」

「着信拒否」


などの見覚えのある言葉がいくつか書いてあったのです。


そう!この転送メールです!




なんだよ、このメモ


オト次郎くんがカマ子に聞くと


な…なんでもない!

片付けるの忘れてただけ!!!


と焦って取り返しに来ました。


あのメール、お袋が姉貴にこれをFAXして作ってもらったのか?

それとも姉貴が勝手に書いたのか?


と問い詰めると


違う!


違うってなんだよ?

どっちだよ!?


か、母さんの気持ちを…アネ代が…

メール打つの大変だから…

アネ代に…モゴモゴ…


2人で共謀したんだな…

最低だな…




予想はしていましたが、もう少しアネ代主導で行われたことだと思っていました。

結構カマ子もノリノリだったのでしょうか…


オト次郎くんは一層幻滅していました。



そんなオト次郎くんに追い討ちをかけるようなものが

また、目に入ってしまうのでした。




【アネ代伝説】を挟んでから続きます