観に行けませんでした...昨日の 東京JAZZ。

きっちり1時間の演奏で終わったらしいのが奇跡ですが、色んな方々のブログを読みますと
オムツ男のゲイリー・シャイダーに、最近不復帰した花嫁ドレス男のアンドレ・フォックスらを従え、
御大ジョージ・クリントン師匠の登場!で一気に会場のボルテージは上がり...で、出落ちで,
後は相変わらずグダグダ、ダルダル、ズブズブなファンク(ロック)大会だったようです。

BSで放送されるらしいから絶対観よう。

ジョージ師匠の年齢やら体調(というかクスリ関係)を考えると、もうそろそろアレなんで

今回が最後の来日かも...

ホーン隊がいないこの感じが昨夜のライブっぽいかなあと夢想しつつ...

"Flashlight / George Clinton & the P-FUNK All stars"



しかし、なにやらあの Kinki Kids の堂本剛氏(エンドリなんやらかんやらでちょっとラリー・グラハムに
レコーディング参加してもらったり、最近 ? な展開になっちゃってる人)が絶賛していたらしく、会場には
「ツヨシくんがお勧めしているジョージ・クリントンさん観に行きました!」という女性陣も少なからずいた
ようでして...なんとも正直しんどい、じゃなくて、なんともシュールなファン層(?)の拡大もあったようです...
ふーむ。

しかし、よくよく考えたらあの訳わからんカオスな音楽世界が色んな人たちに伝染していくって素晴らしいことだよなあ。

おそるべしジャニーズ!

(追記)7年ぶりP-FUNK来日!を逃した理由など...

かつてメンバーだったり、サポートだったりと、6年間近く関わっていたバンドが、昨夜のライブを最後に解散になってしまったのです。二十歳近くも年が離れた、私のようなへっぽこベースのおっさんを、起用してくれたメンバーさんらに感謝感謝です。この6年間は素晴らしき若者たちから音楽について学ぶことの多かった年月でした。

そんな彼らとのつながりを今後も大切にしたいと思っています...

いつか Perfume のコピバンをやるために!  ってオイッ!(基本パターン)
がんばって毎日更新中。

「って、どんだけ?」(伏線)

さて、昨日のBobby Womack 師匠の暑苦しさの対極にある、Smokey Robinson 師匠のシルキー・ボイス
本日はたっぷり堪能して下さい。

問答無用の超大御所。ベスト盤ぐらいしか持っていないけれど、よーく聞くと深く染み込む名曲ばかり。

今日の映像 ; "Baby Come Close" / Smokey Robinson

74年ごろ?のソウル・トレインからの映像。

シンプルな編成の生演奏が素晴らしい。特にエレピの音色・フレージング、そして歌に呼応する
ドラム。両者共に「顔で弾く」「顔で叩く」感じ。

分かるかな?



これだから Sweet Sooul Music  はやめられないなあ~。

秋めいて来た夜長にぴったりな1曲じゃないでしょうか?


で、何の脈絡もなくこの曲も聴きたくなったので。

最高の名曲。「中田は神じゃあ~」( by あ~ちゃん)

"Seventh Heaven" / Perfume



Perfume は観る者に「多幸感」を与える数少ない正真正銘のアイドルだ!とおっしゃる方がよくおられますが、
それが一番よく表れているのがこの曲・映像かなと思う次第であります。

まさに HEAVEN!

もう14、5年前になりますかね。このおっさんのライブを観たのは。

確か、現在六本木のベルファーレがあるところにジャングル・ベースという
ライブ・ハウスがあって、そこでBobby Womack 大先生のライブを初体験。

最高でした。暑苦しい歌声に、いなたいバックの演奏。とにかく歌が巧い!
もうほんとあんだけ歌巧いんだから、レコーディングとか一発録りなんだろう
なって思ったほど。

しかし困ったことに、このおっさん喋るわ喋るわ。日本人が多い観客なの
のも構わず、もう隙あらばゴスペル教会の説教師のごとくプリーチしまくり!
しかも早口だし。もう全然わかりまへん状態。

この御方、もともとサム・クックのバックのギタリストだったりスタジオ・
ミュージシャンでもあるし、プロデューサーでもあるのです。ただのがなり
立てるオッサンではありません。もっともっと評価されてもよいと思うの
ですが。70年代~75年あたりのアルバムはどれもソウル名盤ばかりですよ。
泥臭いところと、モダンなコード感が絶妙なんですね。この人の作る曲はどれも。

とにかくどんな曲歌っても、演奏しても根底にあるゴスペル魂を忘れないところが
「ラスト・ソウルマン」と言われている所以です、っていうか自らそう呼んで
いるところが流石。

今日の映像は80年代、入ってからのものクルセイダーズのウィルトン・フェルダー
さんのソロ・アルバムに入っていてウィルトンさん名義でシングル・カットされた
といういわくつきの曲。こんな名曲を自分のアルバムに入れない気前の良さ!

歌詞の内容は、かつてチャートでナンバーワンになったこの俺。ツアーで各地を回り、
その土地土地のおねえちゃんに手を出し...でいまや落ちぶれかつての栄光が消え
つつあるけれども、そんな俺をお前だけは見捨てないでいてくれたぜ!どんなに
高みに上ろうとも、常にお前のことだけは見上げる(=尊敬する)ぜ!

「お前は俺には最後のおんな~」って山本譲二かっ! 

まさにザッツ演歌な歌詞世界。コテコテです。歌もね!

"No matter how high I get I'll still be looking up to you"

/ Wilton Felder & Bobby Womack & Altrinna Grayson



いやあ、やっぱ教会あがりのアフリカン・アメリカンには太刀打ちできないや。すげえ!









なんてことだ、いつの間にか、ロックの3大ギタリストが変わっていたなんて。

「現在」のロック3大ギタリストって、ジョン・メイヤーにデレク・トラックス、そしてレッチリの
ジョン・フルシアンテだそうです。知らなかった。

もはや、ポール・ギルバート、スティーブ・ヴァイ、ジョーサトリアーニの ”G3"でもないらしい。
それは90年代の話か...

しかし、昭和な僕らにとっては3大ギタリストといえば、そうエリック・クラプトンにジェフ・ベック
にジミー・ペイジなのですよ。誰がなんと言おうとも!
ちなみにジミヘンさんは殿堂入りなので論外じゃなくて、除外します。

昭和な時代の洋楽といえばロック(もしくはハードロック)でありまして、ギターが花形な時代。
楽曲の中心はギターによるリフ!にギターソロ!というとても偏った音楽人生を歩んでしまった私。
そうじゃないと気づくのにウン十年かかってしまったわけで...正直やり直したい。

今日の一発目。Jeff Beck "Cause We've Ended As lovers" 邦題「悲しみの恋人たち」

「昭和な」名曲です。時は86年。バブル絶頂期。3夜ぐらいにわたってTBSでこの野外ライブ
(サンタナとベックとなぜかスティーブ・ルカサー(TOTOの人ね)の「スーパー・セッション」
ライブ!)が放映されていました。まだビデオも家になかったので食い入るように観ましたよ!

破れたTシャツにジーンズで登場のベック師匠。本番前にヤン・ハマーとテニスしているところを
多くの観客に目撃されています。「ギャラ目当ての手抜き公演」な感じがひしひしと伝わる、
心温まるエピソードです。まさにバブリー。

で、「悲しみの恋人たち」。作曲はかのスティービー・ワンダー大先生。

師匠の演奏の方も、ピック弾きと指弾き、ボリューム奏法でバイオリンみたいな音色を出すわ、
はたまたライトハンド奏法で意味不明の早弾き、しまいにはハーモニックスをストリングガイドで
ベンディング!となんとも「昭和な」技のオンパレード!しかもフェンダーのツイン・リバーブに
「ラットのディストーション」つないだだけの素人か!みたいな機材のセッティング
この鼻がつまったみたいな音色どうなんでしょうかね?当時はすごいかっこいいと思っていましたが。

あ、あと 3:10 あたりで師匠が構成間違えて、なんかコード感が?みたいになるのもご愛嬌。

よくあることです。




う~ん、誰が何と言ってもやっぱ最高!です(って自分が一番茶化していますが...)


で、現在、旧3大ギタリストの皆さん、どうしているかと言うと、こんな映像がありますね。

今年のロンドンの有名なクラブでの演奏。クラプトンさんがゲストで出演。

ベックもクラプトンも肩の力が抜けていていい演奏だなあ。こういうワンリフ・ワンコードの
ブルーズ・ロックをやらせると、なんだかんだ言ってもこの二人ががやっぱ今でも最高ですね。

予定調和的な音使いが面白くない、というクラプトン批判がよくなされますが、僕はこういうの
好きだなあ。もう自分にはこれしかできません、っていう潔さが素敵。
よく歌っているソロじゃないですか!最近のクラプトンにしては珍しくミストーンがあまりない...

で、ベック師匠。上の映像から20年以上たっているのにルックスもあんま衰えていないし
むしろ、いらないギターの小技が増えています。フレージングも相変わらずブルーズ?の枠組み
超えた、へんてこな感じですし。「進化」しているそうです。




しかし、日本人って「御三家」とか3大ギタリストもそうですが「3大なんとか」って大好きですよね。
タモリ、たけし、さんまの「ビッグ3」とかもありましたね。懐かしい。

で、「エマニエル坊や、白木みのる、Mini Me」の 世界3大小人 っていうのもありますが...

"just the two of us / Dr.Evil & Mini Me" ( 映画「オースティン・パワーズ」より )



ジミー・ペイジさんについては気が向いたら書きまあす!差別。

今日の主役、なんともディープな歌声のアンプ・フィドラーさん、元P-FUNK 軍団の一員だった御方です。

今から3,4年前に発売されたソロ・アルバム"Waltz of a Ghetto Fly" からの1曲。

スタジオ版の方はもうすこし抑制の取れたクールなトラックになっていますが、やっぱライブになれば
ねえ、もう熱くならざるをえないわけでして。

前回も書きましたが、P-FUNK系、まあ彼の場合はデトロイト・テクノの流れもくんでいるのかな?
よく知らんけど、まあとにかくまず歌ありき、なところから出発しているのが素晴らしい。

ソウル・ゴスペル・ブルース、とにかくすべてがごっちゃまぜのディープとしか言いようのないワールド。
ぜひ、生で観てみたいものです。女性コーラス陣も最高。

リズム隊、特にドラムのスネアの位置が重い!深い!最高です。

そしてキーボード、Nord Electro(赤いボディが印象的なやつね)の音色が最高でございます。
知り合いが以前使用していたのを聞いたことがありますが、もうソウル・ファンクやるのに欠かせない
最高の音源がプリセットされていて、なんとも深い音色なのです。(キーボード素人にはそう聞こえる)

"I believe in you / Amp Fiddler"



で、アンプさんもかつては在籍していた本家の映像をご紹介。

96年ごろかな?かつてはDVDで出ていた、ハウス・オブ・ブルースでの映像。

このころの P は80年代後半のラップ側からの P-FUNK 再評価の流れを受け(とにかく
ラップの元ネタとしてはたぶんJB以上でしょう)、特に Dr.Dre あたりのギャングスタ・ラップ
からの影響をご本家も受けていて、どの曲もテンポが20~40BPMぐらい落ちた、いい意味でドープな
まあはっきし言っちゃうとタルイ演奏になっていまして...

マニア以外はどこがいいんだこれ?って感じでしょうか...ワンコードだし。

でもこのころはベースが今、メイシオのバンドにいるロドニー・スキートがボトムを支えているので、まだましな方です。

ちなみに、昔 あの小室大先生がこの曲のギターのカッティングをサンプリングしてテンポ上げただけの「間奏(interlude?)」が、Globe のベスト盤に入っていてびっくりしたあ。

しかもクレジットがwritten by Testuya Komuro になっていましたあ...

"Let's Take It To The Stage" / George Clinton & the P-FUNK ALL STARS



いやあ、やっぱ最高です。このグダグダな感じ。わかる人にはわかる、deep funk!

「何度もやめようと思いましたがやめられませんでした。」