やっぱファンクは最高っす!と前回のP-FUNKを観ながらニンマリ・モードです。

全盛期(75~83年ぐらい?)のPはさらにどす黒く、ライブというよりもはや「ファンク教
信者の集会」みたいなんですが、まあ、あまりマニアックな方に傾かないようにと自粛。

で、本日は少し現代的(といってもう10年前ぐらいの映像ですが)なものをセレクトして
みました。

ミシェル・ンデゲオチェロ(これでいいのか?)女史でございます。

最高にグルーヴィーなベーシストであるのはもちろんのこと作曲家、そしてポリティカルな
メッセージを常に発信し続けていることでも有名なお方。今日の映像、よく見ると彼女の
ベースには「人種差別反対!」のステッカーが...

ああ、もういきなりベース上手すぎです。僕なんか、ごめんなさい、と言うしかない程の巧さ。
しかも後ろのメンバー凄腕ぞろいじゃないですか!このサポート(?)ベースのブリブリ感!
最高です。ドラムのオリバー・ジーン・レイク大先生、ダブル・スネアがクール&ホットです。
キーボードのにいちゃんも、ギターのお方も、みんなすげー。文句のつけようがないぐらい凄い。
目の前で観たら失禁ものの演奏ですな、こりゃ。

でもそれ以上に凄いのがモントルー・ジャズ・フェスの観客!


固まっています... 

少しは踊れよ! "Dance! Sucker!"


ミシェル女史も最初の間奏で「こんな座ったままのお客さんたちじゃナーヴァスになるわ」
みたいなこともおっしゃっていて、おもむろにステージから客席に降り、あおっています。





アフリカン・アメリカンな人たちのこのしなかやかな身のこなし。NBAのスタープレーヤー並みの
瞬発力!しかも泥臭いファンク感だけでなく、ジャジーなイディオムもさりげなく織り交ぜつつ、
ラップもぶちかますストリート感覚も忘れない、もはや無敵状態の面々です!

そういえば、Bootsy が以前、往年のスター・バスケット・プレーヤーの映像を使った NIKE の
CM音楽を手がけたことがありまして。このCM曲、最高にかっこいいです。

日本ではほんの一瞬の期間しか放映されなかったこのCM。私も「めちゃイケ」観てたら間のCMで
この映像が流れて狂喜乱舞したことがあります。

日本の土曜8時のお茶の間に P-FUNKサインをふりかざす ブーツィー...

シュールです。銀行のロビーにJBが流れるくらい。




しかもこの時期のNIKEのCM。なぜか、ファンクづいてまして、そうP-FUNK ALL STARS の面々を
前面に押し出したこんなCMも本国では流れたようです。




最高!バーニーのミニ・ムーグと思われるシンセの音色に、このズブズブなミドルテンポなファンク。

やっぱこれだな!間違いない!


まさに問答無用。メンバー何人いるんじゃい!の、このカオスな感じがサイコーです。

演奏内容・メンバー的にはかなりダメな時期ですけどね。(2002年のフジロック。ちなみに筆者
も現場に居合わせましたよ!前から3列目でP-FUNKサイン出しまくり!)この日は例によって予定時間
を大幅に上回る演奏で(彼らはいつもだらだら長いのです。修行の一環です。)、しまいには主催者から
電源切られて、ドラムの生音とジョージだけで"We want the funk!"を観客にご唱和させていました。
時刻は夜中の23時半、真夏の苗場のことでした。



テレビ用(WOWOW)に短く編集されているからお手ごろですね。

女性アーティストが続いたので今日はガッツリ系でした。
まうまう。しーくれ。しーくれ。毎日perfumeばかり聴いているおっさんです。

とはいえ、たまにはもっとヒューマンな肌触りの楽曲を聴きたくなるのも人情というもの。


で、そんな時はやはり aiko に限ります。「kiss hug」 あたりの最近の楽曲は
うーん、どーかなあ~って感じているのですが、それでも来月(?)出る新曲に
は期待したいところです。

今日の1曲は、もう6・7年前になってしまうんですね。「秋そばにいるよ」に収録
された「おやすみなさい」という曲。「夏服」「秋そばにいるよ」の頃のaikoがソング
ライターとしての頂点を極めちゃったのでは?と個人的に思うのですがどうでしょう?
あ~でも2年前の「横顔」「シアワセ」もよかったし、3年前の「キラキラ」も名曲だなあ。

やっぱ、この人天才だわ。

で、ひょんなことからバンドでコピーすることになったのですが、楽曲の素晴らしさ
もさることながら、それを支えるバックのミュージシャンたちの歌心あふれる
プレーにすっかり引き込まれてしまいましたよ。

この曲ではなんといっても狩野良昭大先生の古臭いペンタ・トニック満載の
オヤジ・ギター炸裂なところが素晴らしいのですよ。フレージング・音色共に
楽曲とのマッチングが完璧です!あとスティング宮本大先生のベース・ラインも
唄っていて弾いていて気持ちよいのです。

しかしこの曲泣けるなあ。



あ、あとこんな凄いコラボもみつけてしまいました。
「アンドロメダ」をアコースティックで歌う、aiko と 吉田美和!



で、二人の世界が違いすぎることに気がついた。aiko のキュートさというかはかなさって
吉田さんには出せないんですね。逆に aiko には吉田さんの black な感じが出せないんだろうし。
違うって素晴らしい!あいだみつをか!








あけましておめでとうございます。ここを放置してはや2ヶ月近く。

2,3の読者の方すいませんでした。今年もよろしくです。

08年は Perfume イヤーだったわけですが(いきなりの断定だ)、
彼女たちの成功から改めて確認したこと。それは、現在チャートを席巻して

いる以外にも、この世の中にまだまだ日の目を浴びていない素晴らしい

音楽家や音楽・作品がある、というごくごく当たり前な事実です。

「売れている音楽」は多くの場合「売れるようにたっぷり宣伝やら何やら

仕掛けをいっぱいしてもらった音楽」なわけで、良いもの=売れているもの
とは限りませんよね。事実、年末のカウントダウン番組を観ても08年の

上位50曲は3分の2近く(?)は○○ニーズ系のタレントばかりでしたね。

真剣に音楽と向き合っている人たちの制作意欲をへこませるような状況が
J-POPシーンにはあるわけで...そんな中で自分の音世界を信じて

やっていくのは大変なことなんだろうなあと思うのです。


Perfume のことを知れば知るほど、よくもまあこれだけ素晴らしい作品群

(曲のメロ・歌詞・アレンジ・音色、さらには振り付け、PV、そして本人たちの
キュートさももちろん含む)が
2年近くも、一般には知れ渡っていな

かったという事実に改めて驚きを感じずにはいられません。ほんと、

木村カエラがたまたま気に入って自分のラジオ番組でオンエアーしたのを

NHKのディレクターがたまたま聞いていなかったら、あの「ポリリズム」を使った

エコCMも存在しなかったわけですしね


中田ヤスタカ氏の才能についてはもはや言うまでもないですが、どこかの

インタビューで読んだのですが、本人としては一部の音楽マニアだけを熱狂

させるようなものではなく、シーンのど真ん中で年代・性別を超えてアピールする

ものを作りたかったということらしいです。そしてそれを実現させているのだから

素晴らしいです。


しかし、今日ご紹介するこの曲「コンピューター・シティ」にいたっては06年

ですよ発表が。彼女たちの存在をまったくチェックできていなかった自分が

なんとも歯がゆいです。


http://jp.youtube.com/watch?v=t3piahLeGlI


マイ Perfume  ベスト5 ~ YouTube で観ましょう!

1. Computer City        (すべてにおいて完璧。ミラクルな1曲。)
2. Electro World         ( 同上。言うことなし!)

3. Edge               ( この毒気は凄い!ロック!)
4. Baby Cruisin' Love      ( 色んなアレンジにも耐えうるであろう美メロ!)

5. Pefect Star Perfect Style ( このサビメロ!シアワセになれる1曲。 )
5. ポリリズム            ( 基本中の基本ですが。 )


さて、以前このブログで紹介した石野田奈津代さんが2月にユニバーサル・

レコードから再メジャーデヴューするそうです。年末の鶴瓶師匠の生番組に

も出演していましたね。彼女の今年に注目・応援したいです!


http://jp.youtube.com/watch?v=dMF9GHy5DtE


 前回も書きましたが秋になるとなんか物思いに耽ってしまうものです。


 音楽的にもファンキーなものよりも、もっとこうなんというか、内省的なもの

思わず手が伸びてしまいます。ソウル系なら心に染み入るバラードとか。

 今回はそんなわけでまさに「ジェームズ・ブラウン的価値観ゼロ」

視点から、秋の夜長にピッタリな1曲をご紹介したいと思います。


 スザンヌ・ヴェガというN.Y.を代表するフォーク・シンガー、一番売れ

ていたが80年代後半なので、一定以上の年齢の方なら「あ、あの味の素

AGFのCMで流れていた人ね」というどうでも良いトリビアを共有してくれること

でしょう。


 僕が彼女の音楽に夢中になったのは「二ール・ヤング期」(18~26歳)と

ほぼ重なります。デヴュー・アルバム「スザンヌ・ヴェガ」が出たとき、

当時、うるさ型なライターが多かった「ロッキン・オン」誌上で異例とも

言えるほどの大絶賛ぶりだったので(というかジャケ写に惹かれて

…)思わず買ってしまいました。歌声の素晴らしさ(人によっては「唄」と言える

ほどのものじゃないという意見もありますが)、そしてなんとも奥深い歌詞

世界にすっかりやられてしまいました。


 残念ながらこのデヴュー・アルバムを超えるものはご本人も未だに創り

出せていないようですが、でも2枚目のアルバム「孤独」も相当に良いです。

2度目の来日(90年ごろかな?)は思わず3日連続で東京厚生年金

会館でのライブに行ってしまいました。ライブで拝見した彼女は、

か弱いイメージとはむしろ真逆な、タフでシニカルな自立した女性という

感じで素晴らしかったです。


 今日のこの曲、"Small Blue Thing " 歌詞とメロディー、さらに歌声、

バックの控えめながら効果的なアレンジメントが光る、彼女の代表曲です。


歌詞を読んでから聴いてみてくださいね。(訳詞がお粗末ですいませんが)



Today I am               今日の私は
a small blue thing         
小さな青いもの

Like a marble             ビー玉

or an eye               もしくは目の玉のような


With my knees             ひざに

against my mouth           ぴったりとくっついた口もと

I am                   私は

perfectly round            完璧な球体

I am watching you          あなたをじっと見ている


I am cold against your skin     あなたの肌に触れるとひんやり冷たく

You are perfectly reflected     あなたの姿をすべて映し出している

I am lost inside your pocket     あなたのポケットの中で迷子になり

I am lost against your fingers    あなたの指に触れられ消えてしまう


I am falling down the stairs     私は階段を転がり落ち

I am skipping on the sidewalk      歩道の上で跳ね返る

I am thrown against the sky     空にむけて投げられれば

I am raining down in pieces     ぱらぱらと雨のように降り落ちる

I am scattering like light       私は光のように散っていく

Scattering like light ...         光のように散っていく



詩人だなあ~。


Suzanne Vega "Small Blue Thing"


http://jp.youtube.com/watch?v=PBFG372HsW8