唄ものの生演奏が聞きたい。

Perfume に唯一不満があるとすればそこです。
まあ、あの踊りも楽曲の重要な一部なので両方を望むのは酷かと思いますが。

ちなみに Perfume、つねに口パク(lip-synching) と思われている方が多いようですが、実は
歌っています。ただ地声とエフェクト処理された歌声を含む出音の割合がおそらく2:8、
もしくは1:9なのでほとんど歌っているように聞こえないだけです。

「だけです」って苦しい擁護ですね...

証拠に「マカロニ」などのバラード系の映像を見てください。
音程が微妙にぶれています...地声がかぶさり微妙なズレが生じているだけなんです!
下手ってこと?... いいーんです、生の歌声はみんなそんなもんです。


さて、今日の映像は 90年代まであった Night Music というアメリカの音楽番組からのもの。
主役は トッド・ラングレン様です。

彼はいわゆるシンガーソングライターという枠を超えちゃっている人なので一口で説明するのが
難しいというか、正直、自分もそんなに詳しくないのですが、ホール&オーツとならび、いわゆる
ブルーアイド・ソウル(ブラック・ミュージックへの憧れ満載の白人音楽)をルーツとしている
のです。

で、今日のこの曲、もう主旋律とコーラスのからみがほとんどコンテンポラリー・ゴスペル
みたいになっていて、一言で言うと暑苦しくて最高です!

バックはおなじみのマイケル・ブレッカーにハイラム・ブロック、そしてオマー・ハキムさん
など凄腕ぞろい!いやあ(故)ハイラム・ブロックさん、こういう唄モノでのペンタ一発の
ギターソロ熱くて最高!コーラスも素敵だし。そしてオマー大先生のしなやかの腕の振り!
3:39 付近の映像最高!あんな風にこの曲のリズムを体感しているんですね...まさに
ファンキー!まさにブラックネス

こんな素敵な唄モノのバックで演奏できるって幸せだろうなあ~、とこの映像を観る度に思って
しまうのです。

「 can't stop running / Todd Rundgren 」
can't st


ここで、単独妄想夢芝居

 生バンドをバックに「歌う」Perfume のライブ。「踊り」のクオリティーを下げないために
「コーラス」といいう名のサポート・ボーカルを3名ぐらいはべらかしている。テクノ感を
失わないためにクリックに合わせてなおかつクリック以上の演奏をする佐野康夫大先生が
ドラム(オレンジ・○○○ジのツアーなんかやめちまえ!)。その他凄腕のスタジオ・
ミュージシャンをそろえての GAME! EDGE! Elecrto World! のハードロック攻撃だああ...


来週の代々木体育館のライブ、そんなことになっているわけないですね。。。


ヒット・エンド・ラーン(確実に古い)






また、ブログを放置してしまった。今日から再開します!果たして読者はいるのか?

まずは言い訳を。(誰に対しての?)

年度末、ただでさえ色々バタバタしているのに家の引越しまでしてしまったのです。
いわゆる「終の棲家」って奴を購入です。ローン地獄です。

さらに、柴犬を飼うことになり「糞尿のお世話」地獄が新たに追加されました。

「新しい場所でうまくやっていけるかな?」( One room disco / Perfume )

「すでに限界です。」


さて、世の中には 家、home がタイトルに付く楽曲ってたくさんありますね。
ぱっと思いつくだけでも、「 Home at last / Steely Dan 」とか...
え~と。意外とないか。

で、今日の絢香のこの曲。僕は彼女の熱心な聞き手ではないのですが(それでも「三日月」はJ-POP
史上に残る名曲だと思います)、去年TVドラマ、「絶対彼氏」のエンディングで流れて来たこの曲には
やられました...

すいません、歌じゃなくて、ドラミングにです。

このグルーヴィーなハイハットの刻み、絶妙なまでにポケットに収まるスネアの位置、Bメロのさび直前
唄メロに呼応したハイハットのオープン&クローズなど、多彩なフィル・インの嵐をこういうJ-POPで
惜しげもなく叩きまくるお方と言えば...

そして、なんと言っても全体を貫くこのファンキーさといえば...

佐野康夫大先生に違いない!

そんな確信のもとに色々検索し(ネット上のその手のマニアの方たちの間でも、あの曲のドラムは誰?
という書き込みがちょっとありました。同志よ!)、確証を得て、CDシングルを購入しました。
クレジットのところに大先生の名前を見て感動。もちろん歌なしヴァージョンのみをi-podに入れて
愛聴しまくりです。

いやあ、一人のドラマーのプレイが楽曲全体のレベルを更に高めている好例とも言えるでしょう。

是非、ドラムだけ聴いてください。(邪道) 3:08 あたりの暴れぶりがそそります!

「 おかえり / 絢香 」



イントロの入りからかっこよすぎる!


で、「家」つながり、そして佐野康夫大先生つがなりでもう1曲。

うーん、大先生はこういうバラード系のバックも最高です。暖かいスネアの音色。
主張しすぎないけれど決して地味にならない効果的なフィルイン。

「うちへかえろー」の前後から泣けるこの曲。まさに超名曲


「 Home sweet home / Yuki 」 PV無い方がイメージが広がりますね...(失礼)




 この曲が収録されている "JOY" はなかなかの名盤です。タイトル曲が曲・歌詞・PVともに完璧!
思えばこのころからちょっとピコピコな感じが気になっていたなあ~。

 今のPerfume熱の原点もここにあったのかも。
もう大丈夫でしょう。

さっき Japan Count Down を観ていたら、彼女の再デヴュー曲「春空」がシングルチャートの
20位に入っていました。

おめでとう!そしてもう大丈夫でしょう。やっぱ、あなたは本物です。

彼女が高校の卒業式目前に大メジャー会社からデヴューアルバムを出してからはや10年が
経ちました。この間、たった2年で契約を打ち切られたり、バンドを組んだけど...の
時期があったりだったり。2006年、赤坂のもう名前も忘れてしまったライブハウスに
彼女のライブを久々に見に行きました。ちょっぴり大人になった彼女の力強い歌声がそこには
ありました。2007年、アルバム「わたしのうた」の発表に合わせての下北のライブに行きました。
「オリオン」は今でも名曲だと思います。(もう一回なんかの形でシングルカットされないかなあ)
そして2008年のフジテレビ「はぴふる」での特集。確実に何かが変わりつつはじめていました。

「春空」の完成された良さもいいけど、彼女にはこんな荒削りな弾き語りの方が似合うかなあ。





この曲(アルバム「わたしのうた」バージョンはとても素敵なアレンジです)の中で彼女が歌って
いるように、音楽の力ってすごいですね。あの時の思い出をすべて「ライブ中継」して今ここに
よみがえらせてくれます。

うん、確かに僕らはあの日、ヘタクソな演奏にのせて体育館にいるみんなで歌っていたんだ。
舞台上の主役のあなたは所狭しとステージ上を飛び跳ねていました。たとえばこんな歌を歌いながら。



あなたの後ろで当時から超高校生級の演奏を聞かせていたこんな彼も本物です。

立山師匠、2:50あたりからアホアホ・パワーが炸裂していて最高です。



あなたと彼に出会えたこと。僕は幸せ者です。
彼らの成功を日々願ってやみません。






突然ですが、なんのために歌のふりつけってあるんでしょうか?

歌詞の意味や楽曲のイメージをより正確に伝えるため?

他の曲との差別化を図るためにも、視覚的印象をあとあとまで聞き手に残すため?

MTVが出たときに(80年代前半)ヴィデオ・クリップを紹介する番組がやたら
ありましたねえ。今では信じられませんがオール洋楽のPV番組が金曜や土曜の
夜中3時間ぐらいぶっつけでテレ朝とかで放送されていました。

なんかその頃から、音楽=その曲のPV という洗脳が当たり前のものになってしまって
純粋に音楽そのものを楽しむこと、たとえば目をつむってその曲を聴きながらいろんな情景
を想像してみるなんてことを僕らはだんだんとしなくなってきたように思います。

マイケル・ジャクソンの「スリラー」をあの映像なしで思い浮かべることはもはや
困難であることからも分かるように、いったん楽曲=映像の一個のイメージが
聞き手に固定されてしまうと、逆にその映像なしでの楽曲単体の魅力って、果たして
どうなのよ?って思うことってありませんか?

「スリラー」をなんの振り付けもなしでカバー演奏している生バンド、って面白いのかなあ?

と書いてみましたが、逆にありかもと思ったりもします。


「あると思います」(古い)


で、ブラック・ミュージック界ではもともと楽曲+振り付けが、それこそビッグバンドのジャズ
のころ当たり前にあったわけで、ジャクソン5しかり今日ご紹介するテンプテーションズしかり
「歌と踊り」の宝庫なわけです。

Temptations / Papa was a rolling stone




この時代にありがちな口パクのスタジオ映像でなく生演奏なので熱いっす!

しかし、このマイクスタンド。見事に枝別れしております。のちにあのSPEEDが My Graduation(?)
で使用していましたね。

「テンプテーションズ、パクってんじゃねえよ!」と軽い怒りを覚えたのは私だけ?

「どーでもいーですよー」(死語)


そして口パクといえばこの Perfume をおいて他にいませんね!(自虐的)

中田ヤスタカ大先生と共にまさに「神」としか言えない振り付け師、Mikiko先生によるこの曲の
ダンス。面白い+カッコいい+かわいい、でまあとにかく凄いです。歌詞の内容ともちゃんと
連動しているし。この曲の映像、もっといっぱい良いのがありますが(サマソニとかの凄い盛り
あがってる奴とか)、今回は歌詞がテロップで出るNHK「トップランナー」出演時のものを
ご紹介します。

Perfume / Electro World




しかし、この楽曲を聞いてこの振り付けを創造できるって凄いなあ。無から有形のものを生み
出すまさに「神」でしょう! Mikiko 先生の音楽解釈力に脱帽!でございます。








p
先日とあるニュースを観ていたら、来週に行われるオバマ新大統領の就任式(?)でアレサさまが
歌う!との情報が入ってきました!

正直、今のアレサ(66歳?)さまはいろんな意味でビッグ(というかラージ)になっちゃってます。
今日の映像のような姿は見る影もなくなってしまい、さらにその歌声も、高音がかなり出なくなって
しまっているようです。それでもソウル・ミュージック・ファンにとってこのニュースはは感慨深い
ものがありますね。

キング牧師がまだ存命中だったころ、丁度アトランティック・レコードに移籍して一連のヒット曲
を飛ばしていたうら若きアレサさま。彼女の父上も有名な牧師でしたから、もしかしたら家族ぐるみ
の親交もあったことでしょう。

しかし、そんなキング牧師も暗殺されてしまい、公民権運動の衰退と共にアフリカン・アメリカンたち
の夢や希望を歌い上げていたソウルも徐々に輝きを失っていき...あれから40年以上が経って
しまいました。

オバマ氏の登場によって再び「ソウル」復権か!と期待したいところです。





去年、アムロちゃんがこれももとネタにした、カヴァーというかリミックス(?)を発表しCMなどで
よくかかっていましたね。

個人的には生演奏なので後ろの面々が気になりますね。ギターはコーネル・デュプリー師匠っぽい?
ドラムもバーナード・パーディーかなあ?

きになる。きになる。

ここで、大先生の教則ビデオから全ソウル・ファンが夢中になったおバカシーンをご紹介!

「2枚のハイハットシンバルの間に空気が入るとご機嫌なサウンドになるのを発見したんだ!」

 "WOW!"

"Oh,Yes!"

"I like it very much!"




最高です。まさに愛すべきばかちん。混じりけ無しの uncut funk!