突然ですが、なんのために歌のふりつけってあるんでしょうか?

歌詞の意味や楽曲のイメージをより正確に伝えるため?

他の曲との差別化を図るためにも、視覚的印象をあとあとまで聞き手に残すため?

MTVが出たときに(80年代前半)ヴィデオ・クリップを紹介する番組がやたら
ありましたねえ。今では信じられませんがオール洋楽のPV番組が金曜や土曜の
夜中3時間ぐらいぶっつけでテレ朝とかで放送されていました。

なんかその頃から、音楽=その曲のPV という洗脳が当たり前のものになってしまって
純粋に音楽そのものを楽しむこと、たとえば目をつむってその曲を聴きながらいろんな情景
を想像してみるなんてことを僕らはだんだんとしなくなってきたように思います。

マイケル・ジャクソンの「スリラー」をあの映像なしで思い浮かべることはもはや
困難であることからも分かるように、いったん楽曲=映像の一個のイメージが
聞き手に固定されてしまうと、逆にその映像なしでの楽曲単体の魅力って、果たして
どうなのよ?って思うことってありませんか?

「スリラー」をなんの振り付けもなしでカバー演奏している生バンド、って面白いのかなあ?

と書いてみましたが、逆にありかもと思ったりもします。


「あると思います」(古い)


で、ブラック・ミュージック界ではもともと楽曲+振り付けが、それこそビッグバンドのジャズ
のころ当たり前にあったわけで、ジャクソン5しかり今日ご紹介するテンプテーションズしかり
「歌と踊り」の宝庫なわけです。

Temptations / Papa was a rolling stone




この時代にありがちな口パクのスタジオ映像でなく生演奏なので熱いっす!

しかし、このマイクスタンド。見事に枝別れしております。のちにあのSPEEDが My Graduation(?)
で使用していましたね。

「テンプテーションズ、パクってんじゃねえよ!」と軽い怒りを覚えたのは私だけ?

「どーでもいーですよー」(死語)


そして口パクといえばこの Perfume をおいて他にいませんね!(自虐的)

中田ヤスタカ大先生と共にまさに「神」としか言えない振り付け師、Mikiko先生によるこの曲の
ダンス。面白い+カッコいい+かわいい、でまあとにかく凄いです。歌詞の内容ともちゃんと
連動しているし。この曲の映像、もっといっぱい良いのがありますが(サマソニとかの凄い盛り
あがってる奴とか)、今回は歌詞がテロップで出るNHK「トップランナー」出演時のものを
ご紹介します。

Perfume / Electro World




しかし、この楽曲を聞いてこの振り付けを創造できるって凄いなあ。無から有形のものを生み
出すまさに「神」でしょう! Mikiko 先生の音楽解釈力に脱帽!でございます。








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