人生初マウンテンバイクでジャングルを走る
こんにちは*昨年暮れより、寝坊したいので土日は睡眠確保・体力温存のため早起き必須の今朝ソラをお休みし、一般記事をあげています年末の中部ジャワ・マゲランへの旅行では、滞在先のメサスティラからウンブル寺院(Candi Umbul)までサイクリングツアーに参加することにしましたサイクリング、と聞いて、てっきり、日本の感覚で、メサスティラ周辺を観光しながら時折、休憩しつつ、のんびり自転車をこぐものと思っていたのですが…実際は、バナナとヤシの木が生い茂るジャングルの中のデコボコ道や、ローカルの村や川に落っこちそうな田んぼのあぜ道をマウンテンバイクで走る…という、かなりハードな体育会系ツアーだったのですしかも、クリスマスの日の早朝、ジャングルの中の体育会系サイクリングツアーに参加するようなのは私たち親子だけ…ちなみにこちらが天然バナナの木ですバナナの下の方の、大型ドングリのような巨大たけのこの里みたいな?赤紫色のがバナナの花の部分で、こんなふうにしてバナナは実っているのですね〜ジャカルタで旅行を決める際にサイクリングツアーを申し込んだ時はジャカルタで来る日も来る日も渋滞の中、自動車でしか移動手段がない生活ゆえ、わー、久しぶりに自転車に乗れるとワクワクしていたのですが。メサスティラに着いた日に、翌日のサイクリングツアーについてレセプションの人から「サイクリングの往路は自転車で 復路は車でいいですか?」と聞かれ…「いえいえ、せっかくですし 帰りも自転車で戻りますよー」と答えたのですが、「絶対に疲れますから 帰りは車がいいです」と、頑として言われ…。「じゃあ、そうします…」と勧められるままに答えたのですが、後で、この時、勧められたワケがすんなりと納得できる展開となりますさらには、「ウンブル寺院に天然の温泉が 湧いてるのですが、入りますか?」と聞かれ…えっ?温泉?そんなこと、ジャカルタの旅行代理店ではきいてなかったよなぁ〜?…インドネシアは日本と同じで火山が多く、ところどころ温泉もあるのですとりあえず、子どもは水着を持たせてはいたもののなにせ出発前日に発熱してぶっ倒れていた私は、今回はプールはお休みだな、と思っていたので、水着は持参せずだし…返答に困っていたら、「まぁ、入る入らないは 現地で決めていいですよ」とのことだったので、当日は子どもの水着だけ持参で出発することに…メサスティラからウンブル寺院まではGoogleマップによると約7.6km、レセプションの人からは自転車で片道1時間半ほどだと聞いていましたこちらがウンブル寺院(画像はお借りしました)メサスティラのゲート付近で、なぜか強烈なドリアンの匂いがするヘルメットをかぶりここに来て、用意されているのがママチャリではなく、いまだかつて乗ったことのないマウンテンバイクであることに初めて気づき…さらには、たしか最後にママチャリに乗ったのは日本を発つ前のそれこそ約3年前と思い出して、私、ヤバイかも…と初めて気づくという。そして、予想どおり、走り出して1分ほどで、まだメサスティラの平坦な敷地内にも関わらず…私、コケました予想外の展開に、ガイドのお兄さん、血相変えて、自分の自転車ほっぽり出して駆け寄ってきて、「大丈夫ですか」ときちんと怪我した膝の手当てをしてくれましたが…内心、絶対に、 このイブ(奥さん) この先、ゴールまで たどり着けるんだろうか…?と疑心暗鬼だったはずなぜならば、その先は、うっそうと木が生い茂るジャングルだったのです〜先が見えない…かろうじて茶色の土が見えるところはバイクが走ったあとですが、そこさえも石がゴロゴロしていてまっすぐに走れず…途中、第一村人発見状態で、たまに、大きな荷物を頭にのっけた人や、ジャングルの中でガサゴソする農作業中の人に出会ったりするもののほぼ、無人…「スラマッパギ〜」と標準語のインドネシア語で挨拶しますが、現地の方の言葉は同じインドネシアでも方言なのでよくわかりませんこれはメサスティラのヴィラの一つですが、マゲランの村の家々はどこもこんな感じで、おもちゃの家みたいほとんどが淡いパステルカラーでとてもかわいいのです軒先では、もみがらを干していたり、洗濯物を干していたり、地元の子どもたちが「どこいくのー?」と、めずらしそうに自転車についてきますローカルの人たちの暮らしをこんなにそばで見られるのはなかなかないことなので、このあたりはツアーテレビ番組のようなほんわかな気分に…しっかし、普段週2〜3回室内で運動する程度の私朝とはいえ、すでに体感気温は30℃をとっくに超えているであろう暑いこの地ではまったく体力がついていかず…これは修行なんだわと気合を入れて自分に言い聞かせ、必死で坂を上り、下るものの、たびたび自転車を降り、押しながらのろのろと歩く始末…スマホをいじりながらのお兄さんに待たれているの図普段からインドネシアの暑さの中、走り回っている子どもはまったく平気な様子で、初めてのマウンテンバイクでもスイスイとガイドさんについて走っていき、余裕の様子ジャングルを抜けるとこんな川と田んぼの間の細いあぜ道を走ることになり…柵がないので簡単に落ちます↑こちらは細い木で魚を突いて獲り、ビクの中に入れる…という、トラディショナルスタイルの漁をしているおじさんなぜか頭にはヘルメット深さはさほどなさそうなものの、生活排水が平気で流れ込んでいるこの水質こそが、落ちたら最後、私たち日本人には絶対アカン感じですでもその魚を食べている人たちは全然、大丈夫という…ここでコケたら落ちるかも…という危険を予測すると、ますます走れなくなり、自転車を押して歩く始末さらに待たれる…けれども、こんな開けたところに出てからは、私もスイスイ走れたりなんかしてようやくサイクリング気分を満喫ガイドのお兄さんも、ほっこのあたりは整備されているようですそして広がる稲穂がたわわに実ったインドネシアの棚田の田園風景…向こうには火山も…ジャワ島はお米どころあぜ道の木がヤシの木である以外は日本の田舎の風景によく似ています実っている稲の一粒一粒は日本の稲に比べると、やはり細長い印象でしたそして、見事、ゴールのウンブル寺院に着いた頃には出発からすでに2時間が経過私が途中、歩いてしまったため、はるかに時間オーバーです寺院ではお水とフルーツ詰め合わせがついてきますツアー料金に入っているのでしょう。「温泉に入ってきたらいいよー」と勧められるものの…どうやら入浴しているのは現地の村の人々だけのようで…(画像はお借りしました)寺院が見学できるのかと思ったら、寺院は2006年の大地震で倒壊してしまい、この温泉だけが存在しているとのことで、調べてみると現在はインドネシア観光省の管轄のようですさらには、Segarnya Pemandian Air Hangat Candi Umbul Magelang, Cuma Bayar Rp 3 Ribu, Berendam Sepuasnya!…とのことで、一人Rp3000、日本円で約25円ほどで入浴でき、これは観光地というよりはほぼ現地の人々の憩いの場、日本でいうところの銭湯?のような存在女性はヒジャブを被ったままだったりここに西欧風水着で入るのはなかなかハードルが高い…(画像はお借りしました)マゲランのこの温泉あたりはまだまだ観光客も少ないためか、歩いているだけで、地元の人たちから終始、めずらしそうにガン見され続けてしまったため、写真を撮るのもはばかられましたさらには、以前、うちの子どもがローカルのプールに入ってアメーバ赤痢になった経験から、水質管理がよくわからないプールはとりあえずやめることにしていて、なまぬるいであろう、この温泉も日本と同じ感覚で入っては絶対にいけないだろうと、インドネシアへ来てからの動物的勘、みたいなものでやめることにして、予定通りメサスティラまでは車で戻りました一応、病み上がりだったし、温泉の水質管理、きちんとしてたら入りたいけど成分もわからないし…車の運転手はなんと先ほどのガイドのお兄さんさらにはこのお兄さん、メサスティラでは普通に従業員としてそのへんで働いていたりして、のちのち、コケた私は「イブ、大丈夫でしたかー?」と会うたびに聞かれました母親の私がコケたり自転車に乗れずで、ブツブツ言っていた子どもも、なかなかジャカルタでは味わえないエキサイティングなサイクリングツアーそのものには大満足だったようで…できることなら都会から来た初心者には距離を半分くらいにして、ゆっくりとジャングルを走ったり、村の人たちの暮らしにふれたり、伝統的漁法を見学したり…そんなのがよいかなぁと思いました機会があれば、今度は頑張って自転車で走るぞっありがとうございます道端にゴロンと落ちてたドリアンの実