こんにちは


この絞め殺しの木の記事を
一度書き上げ、
アップしようとしたら、
消えてしまった…
という…

絞め殺しの木の呪い?

そんなわけで、
更新が大変遅くなってしまいましたが

ジャカルタの今朝ソラ
2018年1月5日(金)
午前5:30頃(日本時間午前7:30頃)
です

雨がほとんど降らないジャカルタ、
雲の多い朝が続いています

午前11:30現在の気温は、31℃
予想最高気温は、28℃で
すでに予想を超えています

現在の体感気温は、35℃

今日のお天気は、雷雨だそうです



(The Weather Channelによる)
木々の生い茂る熱帯雨林の
インドネシア





みんながみんな大きく育つので
太陽の光をいかにたくさん取り込むかが
種の保存や繁栄にかかわり、
静かながら、太陽をめぐっての
熾烈な競争と言いましょうか、
驚くような生きていくための工夫が
あちこちで見られます

少しでも高いところで日を浴びようと
他の木の幹に育っているものや…

「コウモリラン」だと
教えてくださいました

ありがとうございます

ズームしてみると、まるで育ちすぎた
チンゲンサイのようですね

さらには、枝分かれしたところに
どっしりと根を張って
思いっきり広がって
育っているものも…

そして極め付けは
今日のお題の「絞め殺しの木」

本当の名前は、
ホウライショウ、または
モンステラ・デリシオサ、
というのだそうですが…。
蔦(つた)状のものは
空気中から水分を
取り込むことのできる根、
「気根」と呼ばれるもので、
絞め殺しの木はこの気根を
地上に向けてのばし、
幹と葉とは宿主である木を覆い尽くし、
最終的には宿主を
枯らしてしまうことから
この名があります

最初は、
宿主である他の木の幹に、
鳥や虫や何らかの理由によって
種が付着し芽が出ることから始まり

このように少しずつ、
宿主の幹の表面に
自分自身の葉や幹を茂らせ、
細長い気根を伸ばしていきます

同じく太陽の光を取り込んでいます

かなりジャングルっぽい雰囲気ですね。
よく見ると、
絞め殺しの木にまとわりつかれた
宿主の木の表面をかなり傷んでいて、
もうすでに宿主の木の上の方では
絞め殺しの木の大きな葉っぱに覆われて
自分自身の葉っぱは
陽を浴びることができなくなっていると
思われます
気の毒…


絞め殺しの木の葉っぱは
こんな感じで、
人間の顔よりも大きいのです

そして、今回、私はマゲランで、
インドネシアに来て初めて見たのですが
こちらが絞め殺しの木の
花か実のようで…

なんとも原始的な姿ですよね

最終的には、下の写真のように
絞め殺しの木が
宿主である元の木を覆い尽くしてしまい
宿主の木は枯れ、
絞め殺しの木だけが陽を浴びて
大きく育っていくのです

比較的、木の手入れがされている
都会のジャカルタでは、
絞め殺しの木は
さほど多くはない印象ですが、
本来は、巨大な食虫植物や、
死体の臭いで虫をおびき寄せる
スマトラオオコンニャクなど、
一見、静かに見える植物でさえ、
生きることや種の保存のためには、
手段を問わない、
弱肉強食の動物のような植物が
存在している熱帯雨林





今回ご紹介した絞め殺しの木も、
他の木から栄養を奪うような
「寄生植物」ではなく
「着生植物」と言われるもので、
一見、害はないように見えるのですが、
なんとなーく
一緒に暮らしているうちに、
相手を殺してしまい、
自分だけが生き残る、という…

あったらこわいような
本当のお話

「世界に一つだけの花」の歌詞に
「花屋の店先に並んだ
いろんな花を見ていた
ひとそれぞれ好みはあるけど
どれもみんなきれいだね
この中で誰が一番だなんて
争うこともしないで
バケツの中誇らしげに
しゃんと胸を張っている」
…っていう歌詞がありますが、
そんな呑気なことは言っていられない
生きるか死ぬか、みたいな
インドネシアの自然の厳しさを
つくづく感じます
生きるってことは戦いなんだわ…
のほほんと
日本で生きてきた私には
なんとも思い知らされる
インドネシアの自然でもあります
それではみなさま
すてきな金曜日の午後を
お過ごしくださいね
ありがとうございます

三角錐のように咲き、
その形が
仏塔(パゴダ)に似ていることから
その名があるそうです

かわいいですね
