異物排除
じゅうたん、ソファーの下のあれこれ、カーテン、ペットシーツ、かじり木のささくれ、換毛期の毛、などなど
異物を飲みこまないようにフォローする事がとても大切です
布や化学繊維は、ガードをする。
換毛期はこまめにグルーミングをする。
やわらかいかじし木は与えない!
割り箸のようなやわらかいかじり木はささくれが胃腸にささって潰瘍や膿瘍になる症例が多いそうです。だから与えない。
何度も何度もうっ滞を繰り返し天国に旅立った原因を知るために解剖した飼い主さまから、かじり木が原因だったと報告を受けたこともあります。驚いて獣医師に確認をする私に「良くあることですよ。異物の中ではかじり木の破片とペットシーツがやっかい。売らないでくれたら一番です。」という返事が返ってきてショックを受けた過去があります。実際に手術をしたうさぎさんの胃壁や腸壁に魚の骨のようなかじり木の破片が突き刺さっている症例写真も見せてもらいました。
楽しくかじれるかじり木づくりに協力したこともあったpet's-club。
けれど、1度や2度どころの症例ではない事を知って、pet's-clubでは5年以上前から「かじり木反対卒業運動」を始めました。
やわらかい木で出来たかじり木、ハウス、すのこ。
全て販売をやめました。
野生のうさぎさんは、食糧不足になる秋~冬には落ち葉や木の皮をたくさん食べます。固い木の皮を上手に食べる姿は「かじかじフェンス」などで目にした飼い主さんも多いのではないでしょうか。細い枝を食べる時には、芯が固いので良く噛みます。
でも、やわらかい木で出来たかじり木やハウスは、破片を落とす子もいれば、飲み込んでしまう子もたくさんいます。
ストレス解消には別の物で対処してあげてもらえたらと思います。
ペットシーツ
体調不良の時に運悪く飲み込んでしまうと、胃腸の水分を吸収してしまい、閉塞の原因になる事があるそうです。だから、うさぎさんがひっぱりださないように、十分に注意して使って下さい。pet's-clubでは、イタズラ防止のためにトイレにはウッドペレットのみ。トレーにはペットシーツの四隅を内側に折りたたんで、浮き上がらないように丁寧に敷いて使っています。出来る予防をしてあげて下さい。
S字フック・輪ゴム・ケイタイのシリコンカバーなど
ケージにS字フックをひっかけていてトラブルになったケースをご紹介します。商品によって、S字フックの先端にゴムキャップがついているものがあります。そのゴムキャップを飲みこんでしまい、腸にすっぽりはまってしまったうさぎさんがいました。そのうさちゃんは幸い胃の出口付近だったため、腸を傷付けずに取り出すことが出来て一命を取り留めました。ゴムやシリコン素材は腸にすっぽりとはまって閉塞を起こす危険が大きい異物です。ケージの上や横に物を置いたり、ひっかけたりするとき、危険がないように工夫してお世話しやすく安全な環境を作ってあげて下さい。
段ボール・雑誌
本来食べるべきでない雑誌や段ボール。
イタズラを笑って見ている飼い主さんはいませんか?
一度覚えたイタズラは繰り返し行動をしてしまいます。
塵も積もれば・・・胃腸に大きな負担になります。
プラスチック
暮らしの中から排除しにくいプラスチック。
食器、トイレ、牧草入れ。
カジカジが止まらず、かけていませんか?
・ホルモンストレス
・遊びが足りない
・おもちゃが足りない
イライラの原因を見つけてあげると共に、陶器の商品に変えたり、同じものでも新品に交換することで、かじりにくく、破片を飲みこむリスクは減らすことが出来ます。表面がザラザラしてきたり、かけている場合には、うさちゃんとの生活を振り返ると共に買い替えてあげて下さい。
異物誤飲を考える時。
うさちゃんとの生活そのものを考える必要があります。
ケージに閉じ込めないで下さいね。
たくさん走って、たくさんジャンプするのはとても大切なこと。
安心安全な環境で楽しめる工夫をしてあげて下さい。