ハイジの退屈日記 パリ・東京 -66ページ目

いやらしいオーガニック女

よく「あなたの人生を変えた本」みたいな特集が

雑誌などであるが

私の場合、そのような本の1冊に

有吉佐和子「複合汚染」がある。


複合汚染 (新潮文庫)/有吉 佐和子
¥820
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30代前半の頃に読んだが

これを読んでからというもの

私の生活は変わった。

無農薬無化学肥料のオーガニック食品志向になったし

さらに、合成界面活性剤を避けて

トイレタリーや化粧品なども、できる限り「自然もの」に変更した。


この志向は今なお、その後15年ほど変わっていないことになる。


当時は今ほどオーガニック食品など簡単に手に入らなかったな。

その頃入会した「大地を守る会 」が

ほぼ唯一の方法だったような記憶。


昨今では

健康や環境問題に強い関心をもつ人が増えて

オーガニック食品も2、3年前などと比べても

ぐん!と増えていると実感する。

普通のスーパーでもオルタナティブとして置いてますからね。


とても良いことなんだけど

気に障る事態も起きてきた。

それは「いやらしいオーガニック女」の急増。


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いや、正確に言うと

これは「いやらしいオーガニック女」が増えたというよりは

私の最も苦手とする

屈託のなさ過ぎる、羞恥心がない、自己主張の強いタイプの人々が

たまたま「オーガニック女」になってしまった、というだけなのかもしれない。


ちなみにこういうタイプの人は

「私のセレブ生活」「私はポジティブシンキングなんです」とか

自分で言っちゃうような

(あーこう書いてるだけで赤面する)

あまり否定された経験を持たず真っ直ぐに育ったと思われる

異様に自信に満ちた人々です。


こういう人々の特徴は

まず自分について、冗談でも否定的・謙遜的なことを言わない。


まあ、もしかしたら

この世の中をわたって「成功者」となるために

自己PRをしなければ負ける!と考える

案外に素直な人々なのかもしれませんし

ある意味、この時代が産み出した、日本人の「新種」かもしれません。


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とにかく

こういった人々が

「スーパーの肉なんて不味くて買えないわ~」とか

「コンビニのサンドイッチなんて食べられないわ~」とか

聞いてもないのに言うのは

私にはとても気分が悪いね。


もちろん、はっきりいって

私も同感です。

スーパーの肉、コンビニのサンドイッチやおむすびなどは

やはり安心できないという偏見がある。

できれば避けたいと思ってしまう。


でもさ~そういうこと堂々と言うのって

「恥ずかしい自己主張」だと思ってしまうんですけど。

世の中には

スーパーの肉、コンビニのサンドイッチを買わざるをえない人もいるんだし

もう少し空気を読もうよ。

聞かれてもないのにそういうこと言うの、

頭の弱さを露呈しているようで、傍で聞いてて恥ずかしいよ。



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(アントワープの鶏肉料理屋に吊るしてあった装飾)


ついでにエスカレートしていうと、

こういう人々は

ベジタリアンだったりして、

人が肉を食べていると、「まあ可愛いブタさんを食べちゃうのね」とか言う。


動物好きだったりして

海辺に死んだイルカが打ち上げられたりすると、涙を流したりする。

ウツボが打ち上げられても泣かないくせに。

ゴキブリは叩き潰すくせに。


「ボランティア活動」に従事していることを披瀝し

環境問題にも「熱心」で

「エコバックを持とうよ!」とか言う。


「わたし意識が高いんです」「私って心優しいんです」

などという自己主張を軸に

恐るべき屈託のなさと自信で

彼女の持てるあらゆるメディアで

実名と顔写真と共にバンバン発信する。


ああ、幸せなるかな、まっすぐな心の人々。



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有吉佐和子さんが「複合汚染」を書いた

1970年代後半には少なかったと思われる

こういう自己主張の強い人々が

環境にやさしい安全な食品などをアピールし続けるのは

彼らの健康にとっても環境にとっても良いことだと思いますが、


「謙譲の美徳」というものを

もう一度見直してもよいのでは。


私は国際化された競争社会においても

「謙譲」というのは日本人の最大の美点だと思いますし

自己主張にはもっとスマートなやり方があると思います。


まあね、ご自分が疲弊しない程度に

自己主張し続けてくれてもいいんですけどね。

世の中、いろんな種類の人がいて回っていくもんでしょうから。




ジャガイモへの疑惑

芋の美味しい季節です。

ジャガイモ、さつまいも、里芋、長芋、大和芋・・・

とイモ類は全て好きですが

やはり一番はジャガイモかな。


そのままオーブンで焼いても、煮てもいいけど

一番好きなのはフレンチフライ、

コロッケ、グラタン、ポテトサラダ、マッシュポテト、ポテトチップスも

どう料理してもジャガイモはいける!


しかし、今年に入ってから、ことさら中年太りを気にしている私としては

ずっと意識してジャガイモから遠ざかっている。

それが決定的になったのは

8月初めのトルコ旅行。


連日、欧米人観光客と地元トルコ人で賑わうビーチにいて

本当に驚きと共に思ったのは

みんな、なんでなんで!?こんなにも太ってるんだ!!

ということでした。


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ヒマなんで、ついつい観察してしまったが

欧米人(この際、ロシア人やトルコ人も含みます)というものは

20歳代にはいると

みーんな!

ひざ下は細くても、胴回りがタプタプで、三重腹なんてごく普通、

そしてお尻がドカーンと牛のようにデカイ。

日本人のMサイズ、みたいな人は皆無でした。

いた!と思えば、それは明らかなティーンエージャー。

しかし下腹部のポコリがすでに数年後の肥満を予感させる。


私がいた幾つかのビーチがたまたまそういう人の集まりだったのか、というと

そんな偶然はないと思う。

やはり、あれは中流欧米人の平均的実態と考えてよいのではないか。


欧米人の女性にとって

水着というものはビキニ・セパレーツ型が主流であり

体型を隠そう、などという、いじけた根性ないし羞恥心は全くないようで

皆さん堂々と、惜しげもなく、

そのブヨンブヨンの身体を天下に晒しており

いやービックリするほど、みなさんが肥えておられました。


その原因は何だろうかね、と夫ペーターに問うたら

やはりジャガイモではなかろうか、との答え。

もちろん推測に過ぎませんが。


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肉類の脂も大きな原因か、と思うけど、

欧米人が共通してよく食べるのってジャガイモではなかろうか。

糖質の炭水化物なだけに

脂と一緒に摂取した時のカロリーはかなりのはず。


まあ肥満度はアメリカ人ほどではないかもしれないが。


原因と結果があれほど明らかな事象も珍しい。

幼児の頃からの炭酸飲料とファストフード、砂糖と脂の大量摂取。

うそーーーっ!!という程のデカい一人前のプレート。



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上の写真の美しいビーチが

どこのビーチであったか一瞬忘れそうになった時

手前に写り込んでしまったカップルをみると思い出す、

そうだ、これはアメリカ人、ここはアメリカ、ハワイ・オアフ島・・・。

左側にみえる2名のスレンダーな女性は、もちろん米人ではなく日本人。


高校生の時にアメリカに1年ホームステイしていた際

ホストマザーであった方がオムレツを作った時のことが忘れられない。


自分、私、1歳、3歳、5歳の子供、合計5人のために

オムレツを作るといって、卵10コを使い

バター大さじ3杯使い

挙句の果てに、自分は卵アレルギーだから食べない、と言い放った。

卵は人間ひとりあたり2コ、という原則にあくまで従い、

ちょっと考えてみる、とか「調整」などという作業をしない大らかさ。

ちなみに彼女は高校の家庭科の先生で、お料理上手でしたが・・・。



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いやね、

ホントにジャガイモは美味しくて大好きなんですよ。

でも、今年、あのトルコのビーチで目にした

一様にタプタプに太った人々の姿は衝撃的でした。


あの原因がジャガイモだと考えると

ついついジャガイモを避けてしまうんだね。


お米の方がカロリーは高いそうだけど

欧米人は圧倒的に米よりジャガイモだしー。

ジャガイモに対する濡れ衣かもしれないけど

疑惑は晴れず。


ノスタルジックな香港 (2): 海辺にて

前回 の続きですが

我ら夫婦の香港への旅は

実は街中よりも、海辺で過ごした時間が多いものでした。


あの町の喧騒の中にいると

確かに頭の中が段々と音で一杯になってきて

狂躁状態になって

うるせ~!!と叫びだしたくなってくる。


夫ペーターは香港での仕事は終わっており

さっさと町を抜け出したい、ということだったので

私も同意、日中は街中の観光を放棄して

3日連続、異なるビーチへ繰り出したのでした。



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1日目は香港島の南にあるスタンレー海岸

2日目は香港島からフェリーで50分西南のランタオ島

3日目は同じくフェリーで30分南のラマ島


連日、最高気温28度ほど。

日向はもっと温度が高いでしょうか。

結構、海に入っている人もいました。

つかの間の「最後の夏」ですね。


ほんとうに、どういうわけか

どの海岸にも

来たことがあるような

「懐かしさ」を感じたのが不思議。

街中とは全く違う

のんびりと鄙びた空気が漂ってました。


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やはり

東アジアの国々ってのは

文化のルーツが同じなんだなあ、と

今更ながら感じました。

それとも、この懐かしさの正体は

DNAに残る記憶なのかも?


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海派と山派といますが

我ら夫婦は確実に海派。

海と太陽があるところが

幸せを感じる、リラックスできる場所です。



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上の写真は

私が不遜にも「ゴダール映画風」と名づけた

お気に入り。


この「スタンリー海岸」は

平日のせいか人が少なくて、穏やかなビーチでした。


海水浴客はなぜかフランス人ばかりでフランス語が飛び交っており

海の向こうには香港のビル群が眺められ

そして、出来過ぎた撮影現場のように

黄色い南国の花が海岸に散っており

シュールでした。



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上の写真の海岸はラマ島。

天気の良い日曜日だったこともあって

かなりの人出でした。

地元の中国人のファミリーが多く

雰囲気も「洗練の対極」、要は庶民的、

しかし、やはりどこか懐かしさを感じる。


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ここは江ノ島か、千葉か、って感じ。

海の向こうに見えるのは発電所。


しばらく海岸にビール片手にぼーっと座っていて

気づいたことがあった。

中国人のお母さんは

赤ちゃんを抱っこしてあやす時にハミングするのかも?

3人ほどそういうお母さんを見ました。


そういえば

ハミングなんて最近とんとしてないよなあ、と

自分を振り返り。

ハミングする時って、穏やかで満ち足りた気分の時かもしれないな、

という気がしました。



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赤ちゃんを中心に集まって

楽しそうに過ごしていた家族。

幸せそうにみえました。


香港人の常か(?)相当賑やかではあったけど

こちらの気分も和んできたので

いい空気感でした。


大都会の物凄い喧騒に住んでいても

たまには自然の中で

ほっと一息つきたい、という気持ちは

やはり万国共通かも。



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一観光客である私からみると

香港は、ノスタルジックで

都会なのに素朴な魅力のある町でした。



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海で過ごした時間と引き換えに

町中の美味しい店で思う存分食べられなかったのが心残り。

夫ペーターは、あれでまだ食べてないって言うかー!?

というが。


また食べにくるね~。