ハイジの退屈日記 パリ・東京 -4ページ目

考えるな、踊ろう!

緊急事態宣言下などといっても

東京の街中においては

全くそれを感じさせぬ人出だし、

家の外では酒が飲めないくらいで

それ意外の娯楽や文化施設は営業しており

買い物にはなんらの支障もないし

生活に不自由を感じるというのではないが

 

そうはいっても、やはり

世の中にどうしようもなく漂う閉塞感、

先の見えない不安感はハンパない。

 

そして、私自身の生活にも

このパンデミックの負の影響が。

私の勤め先もモロに、経済活動への打撃受け、

大リストラが発表され、ただいま進行中。

50代後半に入ったところで

仕事を失う可能性が出てきた。

 

 

在宅勤務サイコー!などと

能天気に1年半の仕事生活を送っていたが

パンデミックは色々な角度から

ジワジワと攻撃をしかけており

ハッと気が付いたら、やられた。

 

色々と複雑で、状況は不透明。

いつまで収入があるのか、

雇われ続けることができるのか

先行きは全く不安定となった。

 

 

とはいえ、今までの人生を振り返ってみれば、

幸運であったことは間違いない。

なんだか知らないけど、

結局は悪いようにはなってない。

この「なんだか幸運」というのは

私の人生の基本設定のようなものではないか、

とさえ思っている。

 

夫ペーター(30余年パリ在住日本人)と

この夏、彼の郷里の新潟で

一緒に散歩をしている時、

私がいろいろとグズグズと言ってたら

「考えるな、踊ろう!」と

道の真ん中で、盆踊りチックな踊りを始めた。

 

この夫と一緒にいると

時にイラっとすることもあるが

やっぱり私の人生の幸運のひとつ、

かけがえのない伴侶だな、と思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

ワクチンと異文化コミュニケーション

日本においても、ようやく

コロナワクチン接種に弾みがついてきたようだ。

 

私は特にワクチン信奉者ではなく、

インフルエンザのワクチンも昔、一度だけ

気まぐれで受けたことがあるだけだが、

こと、新型コロナワクチンについては、

一日も早く受けたいと思っている。

理由は、早く海外に行けるようになるかも、

という、それ以上でも以下でもない。

 

実は、1か月ほど前に、

職場でワクチン接種を受ける機会があった。

勤め先の特殊な事情で、希望する従業員には

ワクチンを接種するというお達しが出た。

今の職域接種が始まる前だったから

それだけ特殊ともいえるし、特権的ともいえる。

 

結果的に、接種率がどうだったかというと、

外国人社員はほぼ全員受けたのでは。

日本人は見聞きした範囲で推測すると7割くらい?

私もかなり迷ったのだが、結局、辞退した。

理由は、アストラゼネカ(以下AZ)だったから。

辞退した日本人の理由はほぼこれだったらしい。

 

 

 

 

この社員へのワクチン接種について

社長が、社内に発表メールを出すことになった。

ちなみに社長はイギリス人である。

日本に赴任して1年半のこの社長は

様々な社員向けお達しを出す前には、

その内容について私の意見を聞いてくる。

(それに応えるのが私の仕事の一つである)

 

で、社員へのワクチン接種の朗報につき、

彼がしたためた文の初稿というのが、

「皆さんにアストラゼネカ接種を提供できることになり、私は本当に嬉しい」

というものだった。

 

私はその文を見た瞬間、苦笑したし、

日本人ならほぼ同様の反応かと予想する。

現に、この話しを5人の日本人の知人にしたが、

AZだという点で、全員もれなく失笑。

 

で、私が社長に対してどう応えたかというと、

AZの受け止めには、色々な意見があるので

この一文においては、AZとは言わず、

ただのワクチンって言ったら?または

「私は本当に嬉しい」とは別の文にしたら?

とメールを返したら、すぐさま電話があった。

 

 

 

なぜだ?!ということであった。

何が問題なのか全くピンとこないらしい。

 

彼いわく、ワクチンの種類は明確にすべし!と。

それは、まさしく仰るとおりだが、

「AZで本当にうれしい」とも聞こえないように

言い方変えた方がいいんじゃない?というのは

彼には全く理解できないようだった。

 

社長がAZ接種の提供(自分も受けられるし)を

本当に喜んでいるという素直な気持ちは伝わるが、

一応、社長のメッセージが失笑などされず

適切に伝わるようにするという私の仕事的には

スルーせずに、指摘すべしと思ったのだが。

 

が、私としても驚いたのは

いかに社長がイギリス人であろうと

AZの世間一般的な評判を知らないはずはなく、

そこを受け手がどうとらえるか抜け落ちてる点。

まあー、イギリスが誇るワクチンですしね、と

若干、余計なことを言ったところ、

これはイギリスの誇りの問題ではない!

本当に喜ばしいニュースである!と

全くかみ合わない。

 

ま、そうっすね。

この程度のことであれば大したことではなく、

自分がおせっかいオバサンにも思えてきて、

にこやかに笑いながら(ビデオ電話でした)、

言葉の選び方なんですかねえーとか言って

なんやかんや最終的には、「本当にうれしい」の

「本当に」を削除することで落ち着いた。

 

 

 

結局は、「本当に」を削除しようがしまいが、

あまり変わらなかったかもしれないし、

どっちでもいいことだったかもしれない。

 

イギリス人社長として

従業員にAZを提供できるのは

やっぱり誇らしかったんだろうし、

そこに同調してあげても良かったのかな、

と思わないでもない。

 

違う視点を発見して、理解し合うという

「異文化コミュニケーション」は

一個人の価値観ともからみあい

やはり簡単ではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

季節の巡りと時代のうねり

毎年この時期になると、植物の生命力を感じ

きちんと季節が巡ってくることの有難さを思う。

世の中にどんな出来事が起ころうと

自分や周辺にどんな変化があろうと

季節は一定のパターンで巡るので、

時が誰にとっても等しく流れること、

それだけは確かだなと思える。

 

ここ1年の世の中の激変ぶりで

誰もが、多かれ少なかれ影響を受けている。

困難に見舞われている方々もいるし

波に乗って調子よく泳いでいる方もいよう。

私はといえば、特にそのどちらでもなく

淡々、粛々と、日々の要請に応える毎日。

 

 

 

しかし、確かに、悪いことばかりではない。

過去数年、流行りともなっていた

「ダイバーシティ」、多様性の尊重というのが、

コロナ禍での働き方や社会の変化、

オリパラの開催是非の議論なんかで、

ここのところ追い風を受けてる気がする。

古い価値観が見直されているのを感じるし

個性や自由な考え方というものが

受け入れられる流れができてきた気がする。

 

西洋占星術でいう「風の時代」が

スピ系の方々などを中心に広く周知され始め、

一般紙や経済誌などでさえ取り上げられているが

まさしく、今の時代のムードは

「風の時代」の始まりを実感させられる。

 

私は西洋占星術を長年かじっているので

ここ1,2年の社会や価値観の変化などは

星の運行的には当然の展開に思えたし、

あらためて数千年の歴史の蓄積をもつ

占星術の確かさに感服した。

 

 

ところで、占星術は、「占い」とは違うという。

「幸せ」になりたい、自分の将来が知りたい、

と案じてしまうのは人の常でもあり、

だから安心を得るための「占い」は

古今東西、廃れることがない。

 

しかし、星の影響力を知って、それを

どうやって自分の成長に結びつけるのか、

どう星の力の恩恵を活用するのか、が

占星術の本質なんだと思っている。

当たった、とか一喜一憂するものというより

もっと能動的な学びなんだと思う。

 

 

 

星は運行し、確実に時代を導いている。

時代はうねり、変容するが

1年という周期があり、季節は巡ってくる。

 

いろいろと困難に直面することがあっても

目の前の事象に囚われすぎず、

長い目でみて、新たに再建する心持ちで、

今まで受け入れられてこなかった

考え方、表現、視点を見直すのに

そろそろ良い頃合いなのかもしれない。

 

そう思う、この頃なのであった。