ハイジの退屈日記 パリ・東京 -31ページ目

無為の成せる馬鹿

年末年始、例によってタイに行ってきました。
サムイ島。




場所は島の東側、ラマイ・ビーチ。
ここは、島内でもかなり素朴で鄙びたエリア。
ラグジュアリー系のホテルなど一切なく
多くがバンガロー。
ビーチアクティビティもなく、これといった見所もなく、
行動的で知的好奇心の強い日本人方々は皆無であった。

この何にもないところで
プリミティブな7泊8日を送ったら
すっかりリラックスはできたが
ますます馬鹿になったと思う。




無為は優雅なり、と思っていたが
それはイギリス貴族的ライフでのイメージであり
ラマイ・ビーチでは有り得ないのかもしれない。

毎日毎日
基本、昼間からずっと酒が入っており
グダグダな服装で、チンタラ歩いてると
優雅どころか、ただの怠惰だと自覚する。
食べる、本を読む、寝る、音楽を聴く、散歩する
これを、ずっとリピートしてるだけ。

2日前に何をしたか思い出せない。
毎日同じ単調なことしかしてないから。
その日の悩みは、「今日の夜は何食べるか」。
そんな生活を送っていると
頭がカラっぽになってくる → 惚ける。




しかも、頭がシビレルくらい
辛いものを食べる。





風が強い日が多く




海辺でずっと風を浴びていると
頭の中がバキュームクリーナーで清掃されるみたいに
何もかも、全てが吸引されていくのだね。





運動不足すぎて腰が痛くなり
人のいない海辺で
夫ペーター(日本人)と一緒にラジオ体操を始めたら
いつの間にか
ビーチマッサージのおばあちゃんがジョインして
3名で並んで、私のハミングによる「ラジオ体操第一」を完了。

その後、夫は突然、
「馬鹿に向かって走るのだ!」と
その場で、「エア・向かい風走り」を始めた。
うそっこ向い風の中、
「世間体と常識が、オレの行く手を阻む!」
「でも負けないのだ!」
「アーッ!」「オーッ!」と、苦しげな表情で
一所懸命、一人呻吟しつつ「走って」いた。

そして、「おおっ、ついに真実と美という追い風がっ!」と
誰もいない(マッサージおばあちゃん以外)ビーチを、軽快に走っていった。
他に目撃者がいなかったのは幸いと言えよう。




その夜、町を歩きながら、フト、夫が述べるに

「馬鹿ってのは、馬と鹿の区別がつかないというところから来てるらしいが、
でも、実は
馬と鹿を一体にして見る、ということに価値があるんだよね、
そして、それを僕は『マカ』と呼ぶ」

・・・素面に近かったはずだが、
もはや、そういう問題ではなく
遂に、ここに極まった感が。

・・・サムイ島の海風と幸せな無為の成した業、ということにしておこう。




ああ、冷えきった東京に戻ると
あの陽光溢れた、気怠く、心地良い日々は、
夢の中の出来事だったかのような。
でも
蚊に刺された足の甲が痒いのが
あれが現実だったという証だね。













原発反対の20アンペア

うちの電気は20アンペアでの契約。
なぜなら、原子力発電に基本的に反対だから。

原発が稼働していない今の日本ではありますが
火力発電所は今やボロボロらしいし
石油や石炭に頼るにも限界があるでしょう。

火力や原子力に頼らない自然エネルギーなどの電力が
安定供給する日を待ち望んでおりますが
まだまだまだまだ、時間はかかることでしょう。

ですから節電するのです!




そこここでクリスマスイルミネーションが燦然と輝き
店店では不夜城のように電灯が煌々と照り
暖房も暑すぎるくらい焚かれている日本ではありますが、
「だから原発なんてなくて大丈夫よ~」
という意見は真にオメデタイと思う。

日常の不自由をガマンができない人に
原発反対を語る資格なし!と思う。

というわけで
私は気温15度の部屋で暖房をつけず
セーターにフリースを重ね、さらにダウンコートを着込んで
時々かじかんだ指にハーハーと息を吹きかけている。




といっても
12月に入ってからの朝晩は
私も暖房をもちろんつけてますよ。
やっぱり外の気温が10度を下回ると寒い。
ダウンを着ても、鼻や手が冷たくなるし
あまり我慢していても体調を崩しそう。

暖房は相当な電力を食うわけだから
稼働させる一方自分に課すのが
20アンペア。

二人暮らしだとチト厳しいだろうが
一人暮らしであれば全くなんとかなる。
マメにマメに、電気製品のスイッチを切ることになる。

エアコンをつける時には
電気湯沸し器は使えない。
ドライヤーも使えない。
もちろん電子レンジも使えない。

一度、油断してエアコンとテレビをつけたまま
シャワーを浴びたら
ブレーカーが落ちて、とたんに冷水となった。
真冬に、濡れた裸のまま、
玄関のブレーカーボックスまで行くという体験で
電気はコマメに切らねば、と身に沁みた。

このくらいバカっぽく
節電に取り組まずして
原発反対を唱えることはできない、という理屈が
筋が通っているのか実はよくわからないが
コダワリの問題です。




























SHERLOCK ー 2人の愛の物語

かなり今ごろ感がありますが
BBCのテレビドラマ「SHERLOCK」にはまってます。
登場人物たちの造形が素晴らしい。
サスペンスとしても面白いが
「2人の愛の物語」として私は鑑賞しております。

SHERLOCK/シャーロック シーズン3 BOX [ ベネディクト・カンバーバッチ ]
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製作者がシャーロックとジョンを同性愛者として捉えてるのかはわからないが
最初から3シーズンを通じて
何度も何度も、必要以上と思われるほどその点(否定)に触れられるので
やはりそうなのかなと思う。

世の中には
無自覚な同性愛者、特に男性、が結構いると常々思っているが
彼らもご多分に漏れずってとこではないかね。





あのジョン・ワトソンは
「ああいう人と結婚したい」と私に思わせるタイプである。

気持が優しく、勇気と行動力があり、かなり真っ直ぐで単純なところあり。
(最後の2つだけは現夫との共通点である)
「常識的」なのに、シャーロックのような超ド級の変人を受け入れられる度量の深さ。
パートナーとしては理想的ではないか。

シャーロックは人生であそこまで受け止められたことはないだろうから
そりゃあ愛も深まるというものよ。
時々ニコリ、とジョンをみて微笑むシャーロックの笑顔は
ジョンへの愛情に満ちていて
カンバーバッチ、わかってんじゃねえか、と、その演技を褒めたい。





「真っ直ぐな男」ジョンに対して
このシャーロックの「痛いほどの孤独感」というのが
物語に深みを与えている。

なんつったって、ジョンは単純ないいヤツなんで
こちらの屈折した感情なんてわからない。
かといって、シャーロック自身もどうされたいのかわからないんだろう。
情に深い男なんだけどねえ、一筋縄ではいかない。

シャーロックの孤独感は、今後どのような展開をみるのか!
モリーが役割を演じそうではあるが。
でも、ここは「無自覚同性愛」として話しをまとめ、
女のモリーなんかではなく、ジョンとそのまま絡んで欲しいなあ。
製作者はこの点、多分わかってくれてるだろうと信じます。

来年早々にシーズン4が英国で放送されるそうだが
早く見たいな~~。