ハイジの退屈日記 パリ・東京 -28ページ目

イタリア・オペラと私

METライブビューイングで
「カヴァレリア・ルスティカーナ」&「道化師」をみたら
オペラ熱が一気に再燃してしまった。

METライブビューイングは今季2度目で、
3月にみた「ホフマン物語」も良かったのだけど、
もともとカヴァレリアと道化師は大好きな演目であったこともあり
もうもう、ひたすら大感激。
久しぶりに、オペラみて号泣して、
気持いいなあ~、とあらためて思ったね。

マルセロ・アルヴァレスは現代のトップテノールの一人らしいが、
いやあ、素晴らしかった。
だらしなくて、荒んだ生活感丸出し、
浮気者で感情的な情けないラテン男そのもの(の役)。
そして感情を抑えつつも爆発させるような歌声と表現力。
はまり役でしょう。

う~、でも
この春、ザルツブルクで、この役を
ヨナス・カウフマンが演じた公演があったらしい。
そ、そ、それも、見たかった!!
一流ドイツ的ロマンチシズムが表現するシチリアのダメ男!




とにかく、この日、私は熱狂して家に帰り、
20代の頃から繰り返し聴いている
マリオ・デル・モナコのCDを久々にリピート再生している。
(アルヴァレスのパリアッチ探したけどネット上になかった)

パリアッチといえばデル・モナコ。
何度聴いても、聴くたびにウルウルする。

でも、4月25日METのアルヴァレスも相当良かったんじゃない?
どなたか現場にいた方の感想を伺ってみたいものです。
ライブビューイングでさえ、あんなに良かったんだから
実際のライブはどんなに素晴らしかったことだろう。

METのライブビューイングも始めは違和感があったが、
ずいぶん慣れてきた。
でも、もう少し「引き」の撮影を多くしてほしい。
「寄り」も、演者、歌手たちの表情が見られて、
彼らの超一級の演技力が微細に鑑賞できるのは良いが、
あの素晴らしい美術や舞台装置も
全体観としてもっと見たいんだよねえ。




イタリア・オペラを聴くと
20代の頃、ドイツに住んでた時の生活を想い出す。
当時はテレビを持っていなかったので
夜、食事をしながら(ワインを飲みながら)
イタリア・オペラのCDをよく聴いたものです。

貧しくても心は豊か、ってヤツでしょうか。
暗くて寒いドイツの冬、15平米の小さな部屋で、
安いワインを飲みながら、
感情ほとばしるリリカルなプッチーニなど聴いて
心だけは暖かに、伸びやかに、
ロマンチックなイタリア・オペラの世界に心酔してたのだった。

ドイツにいた頃は、よくイタリアに旅したよなあ。
陽光あふれる国、美味しいものが沢山の国、と
イタリアに憧れて、時間ができると
夜行列車などに乗って、イタリアに行ったものよ。
目が覚めるとミラノについており、
冬の朝でも光の強さが違うのが嬉しかった。

そうそう、私は前世において、
イタリア人であったことが一度はあると思うよ。
スパゲティは、ご飯(米)より好きだしさ。

南イタリア、ポジターノには私の青春のターニングポイントとも言える
美しい思い出がたくさんあり、
今でもリモンチェッロを飲むと、しみじみとその頃を想い出す。
その後10年余たった時に、
私の今生の仕事人生で宿敵とも言える南イタリア人、
なんとポジターノの隣の村の出身者と東京で関わり、
「やはり、私は前世で南イタリアと縁があった、禍根を残した」
と確信した。


いやはや、
イタリア・オペラから、とんだ思い入れまで
発展してしまいました。























素朴!サメット島

タイ、サメット島に行ってきました。
初上陸。



何年も前から、サメット島に行ってみようか、
と夫ペーター(日本人)と話しには出ていたのだが

バンコクから3時間も車に乗り、さらに船に乗り換える、
という道のりには、あまり気が乗らず、
さらに、タイ通の友人が数年前に久々に行ったところ、
あそこは昔ながらのバックパッカーの島で、
未だになんともいえない凋落した雰囲気がある、と聞き、
やはり積極的に行きたいとは思えなかった。

だが、飛行機に乗らずにいける、
バンコクから一番近いタイの島ではあるし、
「島好き」の我々としては、挑戦したい気持はあり、
ついに決行に至ったわけ。

結果。
なんだ、全然いいじゃん!
バンコクからパタヤを経由し一泊すると、行程が楽。



何がいいって、
とにかく、素朴さ一杯の「田舎」。
夫のよく使う言葉、「島オーラ」はバッチリで、
本土から隔離された感のある、
時の流れもゆったりしているかのような、
鄙びた味わいのある島でした。
セミもミンミン啼いていた。

友人が言っていたような凋落した雰囲気というより、
ただのド田舎、だと思う。




島はもちろん観光がメイン産業だろうから、
そこそこ便利で
コンビニもATMもあり、ホテルも飯屋も各種ある。
タイ・スタンダードの暮らしやすさは確保されている。

しかし、なんだか、昔懐かしいような、
洗練とは真逆の、素朴な野趣があふれている。

大型のイノシシがゆったり、と
道を横断しているのも目撃し、ビックリした。
猪突猛進、という言葉は、サメット島にはないかもしれない。




下は、サメット島の目抜き通り。
うっすらと写っている、上半身裸の野人のような男性は、
うちの夫です。
地元の方々がこんな恰好で歩いてるわけでは決してありません。




いやあ、暑かったねえええ。
朝から、熱気がカーーーッと上がる。
天気予報によれば、暑期であったバンコクは
連日、最高気温38度。
サメット島では海の影響か、湿度も高い。
夏の暑さ、というのは、ああいうことを言うのだ、と思った。

私は暑さには強く、あまり汗もかかず、
自宅では真夏であっても、クーラーをほぼ使用しない者であるが、
あの熱気には凄みを感じた。
日陰でじっとしていも、ジワーッと汗をかいてくる。

人一倍汗かきの夫にいたっては
静止しているにもかかわらず、
まさしく滝のように、気の毒なくらい、
頭のてっぺんから足まで、全身から大量発汗している。

それでも、暑いのだ~い好き!と嬉しそうなのが
私の夫になった理由の1つであろう。




そして、何より素晴らしいのは、
海がきれい。




サムイ島やプーケット島には
こんな透明度の高い海のビーチはないと思う。

白砂で、
海の中で、自分の足がきれいに見える、綺麗な海。

バンコクから飛行機に乗らずに行けるビーチなのに、
この海の透明度は、うれしい驚きだった。




観光客は、特徴的なことに、タイ人が多い。
(上の写真ではタイ人映ってませんが)

もちろん欧米人や中国人も大勢いるんだけどね、
サムイやプーケットと比べると、
タイ人の比率が高い。
バンコクあたりのそこそこ余裕のある方々が
1泊~2,3泊の休暇にくるリゾート地みたい。

エステもないし、素朴な土産屋しかないし、
とりわけ美味しい店もないので、
その手のものを求める若い女性などには
この島は決して人気がでることはないでしょう。

宿もバンガローが圧倒的に多い。
いわゆる高級リゾートホテルも1,2軒はあったけどね、
たぶん、この分だと、
インターナショナル系の高級チェーンホテルなどは
当分建つことはないでしょう。




ビーチリゾートは、素朴系もいいな、という方であれば、
ここはお勧めです。









憧れの運動神経

私は歩くスピードがかなり早いと思われる。

東京都心を歩いていると、
なんだって、皆、こんなにチンタラ歩くのかっ!?
とストレスを感じる。

公園を散歩しているのならいざしらず、
町の中を歩いているということは
どこかに行こう、という目的が、きっとあるはずで、
いや、プラプラと意味なく歩いている人もいるだろうが、
どこかに辿り着くイメージをもって歩いている人が大半ではなかろうか。

ましてや、平日の通勤時の駅の中であれば、
これは、ほぼ間違いなく、
あてもなく、気の向くまま、プラプラ歩いている人の割合は
1%未満じゃないかと思うんですけど、
そして、道に迷っている人も
ごく少ないと思うんですけど、
皆さん、歩くの遅い、と思う。

でも、私は、運動神経が鈍い。
私の早歩きはせっかちなだけで、
実は、周りと合わせられないということか。
これは私の運動神経の鈍さと関連があるのか?




私は、いつも思うのだよ。
あ~あ、運動神経が良かったら、
混雑した駅構内など、人にぶつかりそうにならずに
スッスッと人波を縫って歩いていけるのだろうなあ、と。

ロナウドだったら、きっと
通勤時間の駅構内でも、どこからどう人が歩いてくるのか、
全方向から人が交差するような場所であっても、
一瞬にして身体の感覚で感じ取り、
それと同時に、無意識に身体が動き、
スイスイと人をよけて、目指す方向にさっさと歩いて行くのだろうな。

ロナウドでなくても、
大抵の人はそうなんだろう。

私が自分の運動神経の悪さを感じるのは、
まさに朝の通勤時の駅構内である。
真ん前から歩いてくる人たちと何度ぶつかりそうになることか。
ただ単に、私がもう少しゆっくり歩けということか。
いや、それもあるかもしれないが、
どうしてフツーに正面からくる人と、よく鉢合わせになるのか。
人をよけようという感覚と身体の動きが一致しないんだよねえ。

運動神経の鈍さの感覚は、
わからない人には決してわからないであろう。




何かで、あのイチローが、
「運動神経が悪い人はいない、適切な訓練さえすれば、誰でもある程度まではいける」
というような意味のことを書いていた。
あんたに何がわかる!
っつーか、運動の苦手を克服した人が言うならまだしも、
あんたがそんなこと言ったって、この世で一番、説得力がない人ですから!

ああ、一度なってみたい、
運動神経抜群の身体。
優れた身体能力。
全盛期のジャッキー・チェンの身体に成り代わって一日を過ごしたら、
所作・挙動も一変し、見える風景さえ違うのかもしれぬ。

小学生の時、ラジオ体操をしている姿を
母に「恥ずかしいタコ踊り」と評されたワタクシ。
大学生の時、体育でバトミントンを行った際、
授業の最後に、
床に置いたバドミントンの羽根をラケットで拾えた人から帰ってよろしい、と言われ
その後の休み時間が終了するまで拾えなかった最後の一人、ワタクシ。

そして現在、
毎朝毎朝、通勤時に、真正面から歩いて来る人を避けられず
ぶつかりそうになって歩いているワタクシ。

これの克服ばかりは、
リインカーネーションを待つしかない。