ハイジの退屈日記 パリ・東京 -25ページ目

過ぎ去りし夏、南仏の想い出

東京もすっかり秋。
しかし、私は往生際悪く、夏の終わりにしがみつきたい。

夏が終わっていく時期は、一年で一番センチメンタルではなかろうか。
過ぎ去っていく夏、あの輝きに想いを馳せる。

8月に南仏で過ごした日々を想い出す。
夏の南仏、というイメージに、どこか、こう、文学的、というか
暮れゆく時期のロマンティックな妄想を抱くのは私だけだろうか。

僕はもう行かなければ。マルセイユからの船は僕を待ってくれない・・・(ドロン風)
ああ、シリル、私の恋人・・・(サガン風)

・・・確かに、私だけかもしれません。



8月の初旬に、パリから南仏に週末旅行した。
もはやロマンチックな間柄ともいえず、
仲良し兄妹のような夫とであったが。

コート・ダジュール、「紺碧の海岸」とはよく言ったもんだ、
海は本当に真っ青。
タイなんかより、ずっと綺麗ではないか。



ここ、マントンは、
フランスといえどもイタリアの国境近くゆえ、
雰囲気がほぼイタリア。



海岸沿いから繋がる山の中腹には、
細い通り道がうねうねと通り、民家が連なる。

夫ペーター(日本人)も、この風景の中では、
イタリアマフィアとまではいかないが、
どこか、足を洗った渡世人のような風情が。
ただ暑くて脱力してるだけだろうが。



路地の角にはマリア様もいらっしゃる。




私、これでも、前世で一度はイタリアで生まれてるんで、
なんだか懐かしさを感じるんだよねえ(思い過ごしか)。
とにかく、イタリア的な空気の中では、リラックスできる。

でも、マントンも食べ物に関しては、やはり「南仏」って感じ?
イタリア語しか聞こえてこない状況ではあったものの
スパゲティを食べてる人は見かけなかったな。




南仏の夏、といえば、やはり冷えたロゼ。
こう連想するのは、酒好きでしょう。
グラスになみなみと注いでくれるのが、
いかにも現地らしくて好きです。



我々夫婦のロゼワインの消費量はかなりのもんだったよ。
外でも、ホテルの部屋でも、飲む。
南仏に来たらロゼ、という
単純至極な固定観念ないし条件反射。



宿泊していたアンティーブは、
マントンより瀟洒な雰囲気。



通りの様子も、マントンとは随分と雰囲気が違う。
フランス的な閉じた昏さがある、と感じる。



とはいえ、この青空!



気温は連日30度くらい、からっとした暑さ。
日差しは強烈でも、日陰に入れば涼しい。
乾燥して顔がバリバリになる夏ってのも、ヨーロッパならでは。
それでも、私にとっては、気分の上がる気候です。

ああ、夏は過ぎ去ってしまった!
現実的にはロマンチシズムの欠片もないが
それでも南仏の夏の思い出は、ノスタルジーを誘う。


逃げ場との付き合い方

東京はやっと秋晴れが何日も続き、
最後の夏、といった風情で、
最高気温28度だけど空気は爽やか、
秋の虫の声が聞こえる。

しかも
会社員には嬉しい5連休。
特に予定がなく、家にいるだけだけど、
仕事をしなくてよい5日間、
サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ、と実感する。

明日から5連休、という金曜日の夜、
もう喜びで胸がいっぱいで、言葉もないほど嬉しかった。
ああ、私は幸せ!と、全身をつかって、
思いっきりジャンプしたくなるような気持であった。

こうなると、
普段の鬱々とした平日の毎日は
このようにオフを嬉しがるゆえにある、と言えるのかもしれない。

5日間のウツ、2日間の喜び、の繰り返し。
そして、時々訪れる、連休という僥倖。




共感できる、尊敬する、沢木耕太郎さんの
旅のエッセイなどを読み返し、
脳内トラベルを楽しむ。
良い連休であったよ、うん。

そして、今まさに、
楽しい連休はあっという間に終わろうとしている。

このままだと、気分は落ち込む一方。
最近は5時半になると日が沈むので、
4時くらいには日の終わりの気配が。

ハイ!気分を上げましょうぞ。
まだ終わりじゃねえぞお、連休は!

あえてサルサ音楽のCDなどを引っ張り出して、
脳天気に、陽気に行こうじゃないか!と気分高揚を図ったが、
もともと聞き慣れない音楽で、しかもあまり良いCDとも思われず、
動機にも無理があると判断。
いつも聞いているボサノバに転換した。

ボサノバは良いね、
ほどよく明るく、しかしロマンチックで、決して暗い方向にもっていかない。
センチメントを理解してる感じ。
ボサノバを聞いていると、
私はブラジル人のメンタリティと通じあえるのでは!
という気さえする。

とにかく、夕方に聞いてウツにならないという
素晴らしい音楽ジャンル。
全くもって私の好みです。




そして、切り札は、もちろん、酒。
私はこんなにアルコール好きなくせに
妙に四角四面なところがあって、
昼間から1人で酒を飲むことを躊躇する。
旅先では別だが、家にいるとね。

夕方になると、まあ良しとしましょうかね、と
おもむろに、ワインのボトルを開ける。

何事もおおっぴらに、あけっぴろげに楽しむことを躊躇する、
貯めこみ型の、ケチくさい性分ということもあろうと思うが、
やはりアルコール依存の深淵に片足を突っ込んでいるから、
危険を察知しているのでしょう、
アルコールに向き合う気持も、一筋縄ではいかない。

アルコールの効力というのは恐ろしい。

ワイン1杯も飲むと、良い気分になってくる。確実に。
愉快な気分、と言ってもよかろう。
これさえあれば、日々の憂鬱もなんとかなると思えてくる。
虚しさをなかったことにし、明るい気分になり、
冬の暗さも、仕事の面倒も、対人関係も、
すべて、まあいいさあ~!と思えるようになってくる。

これは、即効性のある薬だよ。
上手く使えればいいのだが、
油断すると、あっという間に毒となり、
短期だけでなく、長く根深く、復讐される。
だから、所詮は解決にはならない、とも思う。




明日から、約1ヶ月半、今年一番の忙しさ、
密度の濃い日々が始まる。

読書、音楽、酒。
これらの逃げ場で、どうやって日々をやり過ごしていきましょうか。






















晴天を返せ!

私の大好きな夏という季節が
今年はあっという間に終わってしまい、
怒りと落胆を覚える。

ちらっと晴れ間がでることはあるけれど、
ここ2週間、東京はほぼ毎日雨だよ!
梅雨じゃないんだからさ!
どうしてくれる、貴重な夏を、晴天を返せ!





秋という季節は嫌いではないので、
一足早い秋、だけだったらまだ良かったのに、
何よりもダメなのが、太陽が見えないことである。

したがって、今年は「季節性ウツ」が
例年より2,3ヶ月も早く始まった。

来週も1週間、雨らしい。
一般的に、人はそれを淡々と受け止めるのだろう。
自分の力が及ばないところは仕方ない、と。
農作物の心配や、屋外労働の苦労に思いを馳せる人もいるかもしれない。
私は、もっと自己中心。
ひたすら気持が落ち込むのを止められない。

過去2週間、毎朝起きると、晴れ間がなく、暗く、
どうしようもなく気分が下がる。
寒くないだけマシだが、
これで冬になっても毎日曇りだったら、
本当に、どうやって精神の均衡を保てるだろうか。

とはいえ、まだ寒くないだけ、
対策をたてる気力はある。
漢方薬を煎じてもらうか、とも思ったが、
継続していけば出費がかさもう。

これを買ってみた。
グッデイライト/バランスボディ研究所
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なんでも、青空晴天時と同じ程度の光を発するとか。
これを朝、30分ほど顔に浴びると、季節性ウツが改善される、らしい。
まだオーダーしたばかりで届いてないが、
藁をもつかむ思いである。

夫ペーターには、裸電球でいいんじゃない、と言われたが、
これはもっと強力なはず、と信じたい。
しかも、マイナスイオンを発するそうです。
家電の発するマイナスイオンには常々懐疑的だったはずだが、
この際、イワシの頭!
信じる者は救われる!




あとは、なるべく、つまらない人と関わらないようにして、
良質な映画をみて、良い本と音楽を仕入れて、
ひたすら現実逃避するしかないな。