
猫の血液型について
この前のブログにて
犬の血液型について
お話ししたので
今日は
「猫の血液型」
猫の血液型は3種類
A型・B型・AB型
で表されます
人間と同じABO表式ですが
猫の血液型にO型は存在しません
世界においての
猫の血液型において
A型が85~100%を占めており
B型が数パーセント
AB型はかなり希少であると
言われています
参照:National Library of Medicine(英語サイト)
日本にいる猫のうち
95%がA型である
と言われており
B型が5%程度
AB型はかなり少数
犬の血液も
猫の血液も
まだまだ研究がなされており
全てが解明されている
というわけではないそうです
A型に多い猫
アメリカンショートヘアー
ロシアンブルー
ノルウェージャンフォレスト
メインクーンペルシャ
アビシニアン
シャム猫
雑種
B型に多い猫
スコティッシュフォールド
デボンレックス
ブリティッシュショートヘアーなど
AB型は数が少なすぎず
断定できず
血液型表記は同じでも
人間と猫では
輸血などは行えません
血液型の決定
血液型は何を理由に
A型・B型・AB型
に振り分けられるのでしょうか
赤血球の表面にはタンパク質があります
これを「抗原」と呼び
この「抗原」によって
血液型が決定されます
人間同様
猫の血液型も遺伝子型と呼ばれる
父母猫からくる血液型の遺伝子の組み合わせで
決定されます
A型の猫の場合・・・3通り
A型遺伝子xA型遺伝子
A型遺伝子xB型遺伝子
A型遺伝子xAB型遺伝子
AB型の猫の場合・・・2通り
B型遺伝子xAB型遺伝子
AB型遺伝子xAB型遺伝子
B型の猫の場合・・・1通りのみ
B型遺伝子xB型遺伝子
この組み合わせをみても
B型とAB型が発症しにくいことが
わかります
血液型検査法
血液型を調べたいときは
かかりつけの動物病院にて
検査してもらいましょう
検査キットを使うことで
15分程度で結果が出ます
※写真:ALL動物病院行徳
血液型を把握しておく利点は
突然の事故やケガ
出産や病気などにすぐ対応できるという事です
病気にかかっている場合
正確な検査結果が出ない場合も
あるそうです
血液型による性格診断?
私達人の間では
血液型が性格の大部分を示す
大きな指標となっています
では、猫に関してはどうなのでしょうか
残念ながら
猫の血液は性格を示すには
何の関係もないようです
殆どの猫がA型であるという事実から
血液型で性格が判断されるとしたら
殆どの猫が同じ性格となってしまいます
猫の性格形成
猫の性格は
親猫の性格
母親猫の育て方
母猫の子猫への接し方
他の兄妹との育ち方
遊び方
生活環境
人との接触
猫以外との動物との接触
そして毛色によって
ゆっくりと出来上がっていきます
猫の社会化期である
2~7週齢において
子猫時代の生活環境
それにともない人に触れ合い
慣れさせておくことで
将来人間を怖がらず
人とうまく付き合える
人慣れした性格になれるとされています
まとめ
3種類ある血液型のうち
A型が大半を占めるのは
猫の血液型として
興味深い事実であると思います
これからも猫の血液について
研究がすすみ
猫を救う力になればいいなと
思っています