スナッチャー | ガレージ ペスカ

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セガサターンのアドベンチャーゲーム、スナッチャーをプレイしました。

 

 

 
スナッチャーは、元々PCエンジンCD-ROMのソフトで、中学か高校の時自分もPCEでプレイしました。
その後20代の時、セガサターン移植版をプレイし、30代でも再度プレイしています。
 
今回で多分4回目位ですね、因みにPS1にも移植されています。
 
 
 
SNATCHERの世界感は、1990年代後半から実際とは違う歴史を歩んだ、近未来の世界。
(最初のPC88版(未完結)が発売されたのは1988年の事だったので、その時点では10年後からの未来史を設定している)
冷戦が終わる頃ソ連で爆発的な規模のバイオハザードが起きる後に「大惨事」と呼ばれる事件は、大量の死者を出し、モスクワは汚染地域として閉鎖された。
 
それから50年後、2042年のネオ・コウベ・シティ(つまり日本)が舞台、謎の組織?に突如人間が暗殺され、その人間そっくりなアンドロイドが殺した人間と入れ替わって生活すると言う怪事件が多発する。
その為入れ替わったアンドロイドスナッチャーを見つけ出し始末する組織、JUNKERが、設立された。
主人公は、捜査官であるランナーとなってスナッチャーを捜査、発見と始末、また事件の謎に迫っていく、と言う話です。
 
スナッチャーは、ゲームデザイナーの小島秀夫がブレードランナーの影響を受けて作った作品で、本当に色々類似点が多く、見方によっては酸性雨以外世界感はほぼブレードランナーです。
 
 
こいつをプレイするにあたり、しまってあったセガサターンを引っ張りだします。
 
今だに普通に出せば動くところが凄いですね。
 
 
 
当然バックアップ電池は死んでいるので、CR2035 を交換して、時刻設定します。
 
 
 
タイトル画面、もうここで一寸感動しちゃいます。
 
因みに画面は、本来4:3で作られていると思いますが、テレビで横長に調整されてしまっています。
 
これまで何度もクリアしてきたスナッチャーですが、前回のクリアから10年くらいあいているので、そこそこ記憶はあいまいになっています。
何より、ガッツリブレードランナーファンになってからは、初のプレイなので、違う見方で出来そうです。
 
システムは基本的にコマンド選択式ですが、入力方式の時も有ります。
シューテングシーンは上下左右斜めの 9方向射撃です。
 
 
 
 
・ACT-1
相棒のロボットメタルギアMKⅡと共に刑事ものみたいに、捜査をして行く話です。
モスクワ探索隊に発見されたギリアンとジャミ―の夫婦、記憶が無い夫婦が上手く行くはずも無く別居していた。
そして、訓練を受けたギリアンが、配属になったジャンカー本部に訪れる所から話は始まります。
受付嬢ミカに一通りジャンカー本部を案内してもらい説明も受けて、おやっさんからブラスターと相棒を支給されると、先輩ジャンカーのジャンからスナッチャーを追い詰めたと連絡が有り、廃ビルに急行する。
現場で先輩ジャンは既に殺されており、遺体からいくつか情報を得る、そしてスナッチャーらしき人影を見付るが、捜索中時限爆弾が動作し脱出、廃ビルは爆破される。
手に入れた証拠から、ジャンの家を捜査したり、情報やナポレオンから情報を得て、スナッチャーの特徴(弱点)を入手、証言からジャンが追っていたスナッチャーのモンタージュ写真の作成に成功する。
容疑者の家でスナッチャーと戦闘になり、1体は始末するがもう一体の不意に襲われピンチに陥る。
そこに賞金稼ぎのランダムが現れスナッチャーを始末する。
 
ハリーが持っているこの写真、思いがけず後半で重要なカギになる
 
 
始めて倒したスナッチャー
 
 
 
 
 
・ACT-2
スナッチャーの不完全んな人工皮膚をメンテナンスする為の病院を探す事に。
解析の終わったメモリーチップの映像からオウリン病院を探すが見つからず、それは実はネオンが壊れたクイーン病院だと言う事に気が付く。
クイーン病院に潜入するギリアン、最近使用された形跡が全く無かったが、中国語の暗号で書かれたカルテの切れ端を見つける。
雲隠れしたナポレオンを探し出しカルテの暗号を解くと「ベンソン」と言う名前が浮かぶ、何とジャンカー本部にスナッチャーが居て、局長か,ハリーのどちらかだと分かる。
本部を調べ、メカニック室でメモ書きと局長の部屋でモスクワの写真を見つけ、クイーン病院の地下を調べに行く途中、トライサイクルが細工されていて暴走し始めるが、危機一髪ランダムの1輪バイクに助けられそのまま病院へ。
ランダムと共に病院地下を調べ、整備された設備と4体の死体を確認する、死体の頭蓋骨からメタルギアが復元した顔は局長の物だった。
その時スナッチャーに襲撃され窮地に陥る、そしてスナッチャーの狙いは京都サミットで各国首脳をスナッチすると言う事が分かる。
ランダムが自爆して血路を開きギリアンは脱出する。ダクトを戦闘しながら進み地上に出てジャンカー本部に急ぐ。
タクシー運転手になって待ち伏せしていたスナッチャーを倒しジャンカー本部に着くと、本部は襲撃された跡が有った、ハリーの機転で中に閉じ込められた局長スナッチャーを倒すが、ハリーは死亡、残ったジャンカーは、ギリアンとミカだけになり組織的に満身創痍の状態に。そこに記憶が戻った妻ジェミーからスナッチャーに囚われているとビデオホンが入る。
 
暴走するトライサイクルから、1輪バイクの飛び移る
 
 
クイーン病院地下でスナッチャーに追い詰められる2人と1体
 
 
ハリーの最後、お互いの関係を知らないまま迎える、悲しい分かれ。
 
 
 
 
 
・ACT3
局長がスナッチされていた事から、ジャンカーの信用は著しく低下、12時間後の京都サミットではネオコウベシティーに核攻撃がされ、街ごとスナッチャーを消滅させることが決められる運びとなる。
それまでにスナッチャーの本拠地を叩くべく、これまでの捜査で得た情報をギリアン、ミカ、メタルの3人で整理する。
利用していた旧地下鉄,スノー杉の分布,スナッチャーがみな持っているモスクワの写真、等の情報から、本距離が有る廃墟の教会を特定した3人、ギリアンは敵本拠地に、ミカはサミットに行く事になった。
スナッチャー製造ラインを調べながら本拠地を進み、スナッチャーの大軍を倒して着いた最深部には、囚われの妻と黒幕のマッドナーが、そしてマッドナーは事の真相を語りだす。
東西冷戦時代にソ連で始まったスナッチャー計画、ギリアン,ジェミー,マッドナーそこで働く研究者だった。情勢の変化により計画は中止になり、実はCIAの工作員として潜入していたギリアンが「大惨事」を起こす。ギリアンとジェミーの息子ハリーは、奇跡的に脱出をするがギリアン,ジェミー,マッドナーは逃げ遅れシェルターに閉じ込められ、コールドスリープに入る。
いち早く目覚めたマッドナーは、2人のコールドスリープのタイマーを無限大にしスナッチャー計画を私的に転換し研究を進める。そしてネオコウベシティーで実験的なスナッチを始めたと言う事。
そしてランダムはマッドナーの父親が作ったスナッチャーで、完全な人口皮膚を持ち、自分を人間と思いこみ、更にスナッチャーを始末するようにプログラムされた者だった。
スナッチャーの大軍に包囲されたギリアンとジェミー、そこに首脳達と交渉に行っていたメタルギアMKⅡが現れ、間もなく自分を照準にした衛星からのレーザー照射行われると言う、目を覚ましたランダムがマッドナーを人質に取り、スナッチャー達を退かせ、脱出するギリアンとジェミー。
そして衛星レーザにより跡形も無く破壊されるスナッチャー本拠地。
後日、ジャンカーとしてモスクワのスナッチャー製造工場の撲滅に向かうギリアン、見送りに来たジェミーの前に、回収されたメモリーチップから復元されたメタルギアサターンが現れる。
 
プレイヤーが操作をするのは前半のみで、後半の1時間位はほぼネタ明しのムービーを見ると言うパートです。
このゲームで唯一苦労する、大量スケルトンスナッチャーを相手にする最後のシューティングシーンは、かなり難易度が高いのですが、
自分の攻略法はコントローラーを膝の上に乗せ右手の爪3本で左右に振り連打し、ブラスターをガトリング並みの超ハイサイクルのフルオート状態にして、十字キーの照準を頑張って速く正確に動かすと言う方法でクリアしました。
 
これまでの情報を元に、ギリアン,ミカ,メタルで、スナッチー本部の場所を割り出している。
 
 
最後のピンチで、目覚めたランダムにまた助けられる。
 
 
 
ランダムに、メモリーチップを守ってもらったお陰で、仮復活出来たメタルギアサターン
PCE,PS,MCD,等により、この姿が異なる。
 
 
 
 
 
 
・スナッチャーのブレードランナー的アイテム
 
 
JUNKERのランナーの車 「トライサイクル」 3輪走行とホバー飛行が出来ます。
 
デザイン的には、デッカードセダンとスポナーを足して2で割った感じですね。
 
 
 
コックピットはスピナーに酷似していますね。
 
 
 
 
 
ジャンカーランナーの銃、その名もブラスター、デザートイーグル50AEをベースにしたようなデザインです。
 
 
 
スナッチャーのブラスターに関しては、しっかりとスペックが説明されています。
 
 
 

 
スーパーコンピューター 「ガウディ」 これはブレードランナーのエスパーマシン(本部版)に似ています。
 
 
 
 
操作画面です。青いのが良いですね。
 
 
 
ビデオホン (メタルギアMKⅡ内臓)
 
これもブレードランナーに酷似です。
 
 
   
 
これはブレードランナーとは少し違いますが、相棒で有るナビゲーター 「メタルギアMKⅡ」
分析能力が凄く、錠剤やスプレーの分析、死体の胃の残留物の分析を一人でかつ一瞬でやってのけます。頭蓋骨から死体の顔を復元も出来、治療用ナノマシンも装備、怪我の応急処置も出来ます。
饒舌なAI搭載で、友達としても可愛い奴です。本当に一家に一台欲しいです。
 
ブレランでの、エスパーマシン(家用)と、デッカードセダン内のビデオホン、鱗を分析した人なんかに分かれているのが1台になった感じです。
 
 
情報屋ナポレオン、こういう傘をかぶった人もブレランに居ましたね。
 
 
あと、まちの景色
 
 
ジャンカー本部が有る、円筒状のビル
 
 
 
マンション前の景色
 
 
 
アルタミラ前(繁華街)の景色
 
 
 
 
 
 
・更にブレラン的な事。
 
 
名前だけで登場はしませんが、既に殉職しているランナーとして、シュルツ・デッカード と言う名が出る。
 
 
 
容疑者の家のバスタブをメタルギアに調べさせると、「蛇のウロコでも見つけたか?」とギリアン
 
 
 
アルタミラ前でうどん屋を見つけると、主人公:「これを4っくれ」、うどん屋主人:「2つで十分ですよ」っと、
ブレランで有名な掛け合いが始まる。
 
 
 
人間の入れ替わったスナッチャー(AI)が写真を大事にしている。
 
 
「俺はあんたをスナッチする事で、自分を取り戻すのさ」
 
自分がレプリカントかも(人間では無いかも)と言うフィリップKディック的問いについては、ギリアンが記憶喪失で自分が何者かわからないと言うてんと、自分は人間だと思ったいたランダムが実は完璧な人工皮膚の対スナッチャー用スナッチャーであり、2度も自己犠牲して主人公を助けまくると言う点に反映されていたと思います。
 
それにしても、ロイ・バッティーがモデルになっているランダム・ハジルはカッコ良過ぎる~
 
 
PS1とSS版のスナッチャーは、監督の小島やオリジナル版のスタッフが関わっていない事から、ユーザーにはプレイして欲しくないとまでコメントされていて、確かにPCE版もプレイした事が有る自分が見ると、多少違いがみられます。
ただ、普通のプレイするには気になるほどでは無く、グラフィックが少し綺麗になっただけで、殆んど変わっていないと思います。(PS1ではグロテスクな絵にモザイクが掛かっているらしいですが)
 
PCエンジン系ソフト約50作品をプリインストールした復刻系ゲーム機 「PCエンジン mini」にもSNATCHERが収録されているようで、こっちの方がPCE版に近いと思われます。


 
スナッチャーは、公式にブレードランナーをオマージュしていると公言しているだけ有って、反映されている物が多いですね。
 
 
 
 
今回ブレラン視点と言う新たな要素で、スナッチャーをプレイしてみました。
コマンドを何度も選択しないと進まないかったり、ヒントが少なく進行が大変等システムが古臭い事も有りますが、まだ熱中出来るゲームです。
 
「クイーン」病院 と 「ベンソン」 と言うキーワードだけは知らないと中々難しいかも知れません。
 
スナッチャー、また10年後やりたくなるかも知れません。その時はPS1盤か、PCEminiか。
 
 
それでは~