仮面ノート -7ページ目

首相動静 2010年11月16日(火)

 日中は国会に缶詰。それはいいとして帰国の記帳がまた本日までずれ込む。 


 考えれば、国土を蹂躙されてもろくに反応しない人物だから、

この首相に国家や民族の思想性を求めるのは無理だが、

それにしても国家の指導者として頭の空っぽさには参る。


 市民運動家というのは志を同じくする同志には理解できるのかも

しれないが、国民一般にとっては理解できない神経をもっている

ものであろう。


 本日は他に大きなニュースが3つ。


 まず、一部報道機関の内閣支持率で支持率が27%と急落したこと。

ビデオを公開させた保安官について仙石が「想像できない」

という無能と責任回避の姿勢をはっきりと示す暴言を吐いたこと。


 大学生の就職内定率が最悪という状態について菅首相が「深刻だ」とまるで他人事のように発言して平気でいられることである。


 結局この内閣は、国土を侵され、若者に職を授けられないという、

どうしようもない内閣なのである。 何の仕事もしていないのである。


 しかも影の首相と呼ばれている人物は、

ビデオ公開した保安官に極めて否定的な姿勢をもっているのである。


 つまり国の内外で仕事せず、現場で汗をかいている人間を平気で切り捨てることができる、それがこの内閣の本質なのである。この内閣が続く限り国益が日々失われていくことだけは間違いない。

首相動静 2010年11月15日(月)

横浜で開かれていたAPCEは結局なんの成果もないまま終わる。

きょうからまた国会に缶詰。尖閣問題でビデオを公表した

海上保安官について捜査当局が逮捕しない方針を決める。


当然と言えば当然だが、ここら辺で是非本人に記者会見を開いて

欲しいものである。一昨日、その動きがあったらしいが潰されたという。

こういう時こそ、政治主導で保安官に記者会見をさせて欲しいものである。

こういうところにこそ政治主導を発揮してもらいたい。

首相動静 2010年11月13日(土)

APECの首脳会合が始まる。


本日、中国、ロシアの首脳と日本の菅首相との会合がもたれる。

各国首脳ともこれといって特異な発言はなく、

それぞれの国のおかれた立場に沿った主張が出た程度だった。


 しかし、注目したいのは中ロ首脳と対峙する菅首相の表情と動作である。

テレビやネットのニュースで見る菅首相の表情はどこかうつろで

覇気がまったく感じられないものになっている。


 そしてさらに注目したいのは、会談冒頭に行われる首脳同士が

握手する写真である。菅首相の手をみていただきたい。


 相手の手をがっちりとは握らず、相手の人差し指から小指の

4本にかけて握るだけの握手なのである。

 握手のテレビニュースで見ても、報道機関のサイトを

見ても同じである。


 あの握手の仕方はあまりに表面的で欧米人が嫌うものである。

中国の胡主席にしても国際舞台には慣れている人だから、

ああいう握手を通じて相手がどういう状態にいるか、

どう攻勢をかけてくるか、を読み取ることはお手の物だろう。


 菅首相はいつもああいう握手をするのだろうか。

たかが握手ではあるが、そこから読み取れるもの、

見透かされるものは大きいはずである。

この人は意外と精神面の状態が表情や動作に露骨に表れる人

なのかもしれない。

それだけで指導者としては失格である。

首相動静 2010年11月10日(水)

 ここ数日問題になっていた尖閣問題のビデオ流出した人物が判明。

海上保安官で、この職員は当局の事情聴取を受けているという。


 仮にこの職員が流出の実行者であっても刑事事件として立件する

には様々な問題が横たわっている。法がある以上、

法にのっとって厳粛に対応すべき点は対応すべきだが、

問題の本質は法技術とは異なるところにある。



 問題はこのビデオの内容について国民が知ることがなぜ「流出」

といわなければならないのか? このビデオは本当に

隠さなければいけない内容なのか、

また、隠すべきものなのであろうかということである。


 全ての答えがノーである。最大の問題はこのビデオを隠そうとした

政治判断であり、隠し通せると考えた政治判断である。



 当該の海保職員に処罰することに反対の世論が多いという。

当然といえば当然だが、だが法治国家である以上、

脱法・違法行為があったと思料されるなら裁判にかけられるのは

致し方ないことである。


 だが、本当の問題は事態をここまで混乱させ、

外交問題で国益を大きく損ない、世論を見誤った菅政権そのものである。

冷静になって考えれば分かるが、中国漁船の衝突からビデオ流出、

流出者が名乗り出るまで、菅政権はなんら事態の収拾策をとろうとせず、

すべてが後手後手に回り、何一つコントロールできぬまま

ここに至ったのである。


 理由は簡単である。能力のなさと国民に対する説明責任い不在、

なによりも国民を舐めきったその政権運営である。



 この問題では明日以降も政府の判断が問われる場面が続くと

思われるが、また捜査当局等に責任を押し付けるだけで、

なんら解決できない無能ぶりが目に浮かぶ。

書評「策謀家 チェイニー」2010年11月10日(水)

 面白い。迫力がある。

歴代アメリカ大統領のうち歴史的評価が下から数えたほうが

早いジョージ・W・ブッシュに副大統領として仕えたチェイニー。

その副大統領が歴代の副大統領と異なり、いかにホワイトハウス内で

権力を掌中に収め、濫用していったかを圧倒の取材力で描いている。

 全般にわたって冷静な筆致で当時の権力内部を描いているが、

特に9・11のあの日、ワシントンにいなかった大統領に代わり、

この副大統領が正当な手続きを経ないまま、いかに大統領権限を判断し、

行使していったかを描いた第5章は圧巻の一言である。

 そしてその超権力が何ら検証なきまま、歴史はイラク戦争に突入し、

捕虜虐待という横暴さを見せ付けることになるのである。

 どんな権力も腐敗し、絶対権力は絶対に腐敗するという命題は

あまりに古いが、悲しいことにその命題が生きていることを教えてくれる。



この権力によって失われた世界と生命はあまりに重いのである。



 そこをきちんと報告するこのレポートは歴史的にも高い価値があるといってよいだろう。

首相動静 2010年11月9日(火)

 きょうも国会に缶詰。


 たいした仕事をしている内閣ではないからいいことである。


夜になって蓮舫らが訪問。きっと求心力を高めるために「改革、改革」というのだろうが、なんかすべて賞味期限切れのような内閣である。


 一方で円高倒産は昨年の3倍になり、倒れていない企業でも

経営を圧迫しているという。


 すでに国民生活に影響が出ているが政権は何ら手を打てず、

打とうとすらしない。


 外交はボロボロを通り越し国益が日々損なわれ、

経済は国民生活に多大なしわ寄せが来ている。

この政権は何のためにあるのか?

首相動静 2010年11月8日(月)

 本日、複数の報道機関の内閣支持率で支持率が急落。

 当然と言えば当然で、今までが理由もなく高かったのだ。
国会で縛られながら、夕方以降に玄葉や枝野、輿石、仙石らと会う。

 つくづく分かってないのは、こういった連中が足を引っ張っていることに
気づかないことである。ここで下がる支持率は統一地方選に向けて絶妙な
タイミングで影を落とす可能性が出てきた。
年末に向け政局は動いていくことだろう。

首相動静 2010年11月7日(日)

 本日も外務省審議官、局長クラスは出入り。経産省の審議官も

加わっていることからAPEC絡みだろう。


 それでも夜は神楽坂の日本料理店「久露葉亭」で

阿久津内閣府政務官、加藤、寺田両首相補佐官と食事。

よくもこうやって出歩くもんである。


 そこに金魚のフンにくっついていく輩がいるもんである。

まあ、総理大臣だから断れないか。


 でも願わくば、この人たちはダミーでこっそりと誰かと

密会してほしいもんである。それができれば、

日本の政治も外交もここまで滅茶苦茶にはならないのだが。

首相動静 2010年11月6日(土)

 土曜日にしては人の出入りの激しい1日。

 外務省関係者が多く中国問題とAPECに向けた調整だろう。

午後は玄葉ら民主閣僚と会っているが、その後も外務省の役人を中心に

出たり入ったり。夜になって包括的経済連携に関する閣僚委員会。


 なんか腰を据えて何かをやるといった雰囲気がまったくない。

首相動静 2010年11月5日(金)

 本日、中国漁船による尖閣問題のビデオが流出。大騒ぎになる。


 一般的には流出が問題になっているようだが、問題の本質はそこではない。いまの時代、関係者が多岐にわたり、外国まで絡む問題で

そうそう秘密が隠し通せるものではないのである。

 本当に隠し通せると思っている人間が権力サイドにいるなら、

相当におめでたい人である。


 本質的問題は、事ここに至るまで当該ビデオを何らかの形で

公開しなかったことである。「対中関係を考えて」とか「捜査資料」とか

様々な言い訳ができるであろうが、この情報化社会、ネット社会に

ついての基本的な認識が政府にないのである。


 今の時代は物事を隠すより、いかにオープンに情報発信をしながら

それをコントロールするかに力を注ぎこむべきなのである。

公開しようという議論をしないのは、原則において市民を馬鹿に

しているのである。


 結局、市民運動家は市民社会とかいいながら、

市民を見下しているのである。


 そして今夜は平河町のすし店「蛇の新」である。

菅首相よ、国民を馬鹿にするな。民主政権よ、首相を代えるか下野せよ。