骨盤底理学療法士の熊丸です。
女性の骨盤底(陰部)の違和感の原因はいろいろとあると思います。
まずは少しの違和感でも、泌尿器科や婦人科の医師に診断を仰ぐことが必要です。
更年期前後の陰部の違和感であれば、泌尿器科では主に
①膀胱炎
②骨盤臓器脱(子宮脱や膀胱瘤など)
③GMS(閉経後泌尿器科生殖器症候群)
④筋筋膜性骨盤疼痛症候群
⑤皮膚の問題(荒れやただれなど)
⑥カンジダなど
⑦その他性病
などの診断が多いと考えられます。
その中で当院の骨盤底筋指導外来に処方が回される方は②と③、まれに④の方になります。
②の方は軽い初期の状態であれば骨盤底筋トレーニングを中心とした骨盤底のリハビリで改善していかれます。正しい骨盤底筋トレーニング方法だけではなく、日常的に腹圧をかけることが多い方や便秘の方も多いので日常生活指導も欠かせません。きつい下着やコルセット、ガードルの類も良くないことが多いです。
③の方は、骨盤底筋の力が弱く、長時間の坐位などで骨盤底筋の負担が大きいこと、閉経後に外陰部の乾燥が進んでいることななどが特徴で骨盤底や陰部の違和感を訴えられます。このような症状の場合も正しい骨盤底筋トレーニングで筋力を具体的にアップさせること、骨盤底筋トレーニングで骨盤底周辺の血流を良くすること、陰部の保湿をすること、ウォシュレットを1日何度も使わないこと(排便時に軽く程度が良い)、トイレットペーパーでゴシゴシ拭かないで軽くあてるくらいで水分をペーパーに移すくらいにすること。
この辺の生活指導をさせていただき、3週間ほどきちんと実施していただいて、効果がありそうならば引き続き行っていただきます。
④に関しましては日本橋骨盤底診療所の安倍先生の記事が詳しく分かりやすいですのでご参照ください。
骨盤底(陰部)違和感に関しても、長く我慢されついたり病院や整骨院を転々とされる方がいらっしゃるようですので、参考になればいいなと思います。
今日もステキなパンツでお過ごし下さい✨✨