【第10話】 蓮の葉システム

あたり一面、見渡す限りの蓮の葉畑。
遠くの方でおじいさんが手招きをしています。
相談の末、ボクだけちょっとおじいさんの所へ行ってみることにしました。
「こんにちは、おじいさん!」
おじいさんは「よう来たな~」と言うと、おもむろに蓮の葉を揺すり始めました。
その振動は蓮の種にまで伝わっていき、今まで種だと思っていた物がクルッと回転して、
小さな鳥が顔をのぞかせてきました。


おじいさんに聞くと、この鳥は丸鳥(まるちょう)といって、蓮の種を食べ尽くした後、
蓮の種になりすましているのだと言います。
おじいさんは丸鳥を一匹つまみ出し、お尻の殻を取り外してムシャムシャと食べ始めました。

この殻がとても美味しいのだと言って、ボクの手の平にも丸鳥のお尻の殻を乗せてきました。
「うわぁ~どうしよう…」と思いましたが、勇気をだして食べてみました。
するとこれが意外にもメチャクチャ美味しいのです!
おじいさんはたくさん食べていきなさいと言ってくれたので、ボクはお腹がいっぱいになるまで
食べました。
でもふと気がつくと、足元には殻を失った丸鳥たちがピーピーと鳴いています…
ボクはなんだか丸鳥に対して申し訳ない気分になり、その気持ちをおじいさんに伝えると、
「大丈夫、大丈夫、心配せんでもええんよ」と言いました。
でも何が大丈夫なんでしょうか? その時はさっぱり分かりませんでした。
しかししばらくしているとお尻の辺りがなんだかムズムズしてくるので見てみると、
なんとボクのお尻に殻が出来ていました!!
「なんだこれ?!」
足元でピーピー鳴いている丸鳥たちが、お尻の殻に飛びついてきました。
おじいさんは丸鳥たちが食べやすいようにお尻をつきだしてあげなさいと言います。
「ええ~それどういうこと?」

ボクのお尻の殻は丸鳥たちのなすがままに食べられていきます。なんだか不思議な気分です。
全ての殻を食べ尽くすと丸鳥たちは元いた蓮の種穴に戻っていきました。
そしてそのお尻には蓮の種と見まちがうほど見事な殻がまた出来ているのでした。


【第9話】 秋の夜長のミステリー
ボクたちはお酒の入ったキノコを一口食べた。
気がつくと最終列車。
ボクたちはお酒に弱いのかなぁ? とか思いながら列車に揺られていた。
ふと気がつくと足元に何かのタマゴが転がっている。
ボクはそっと手を伸ばした。
すると目の前に座っている車掌さんに首を横に振ふられ、知らない駅に下ろされた。
誰もいない駅、寂しい駅。
さびれたベンチのうらかわ、お腹の大きなクモたち、楽しそうに踊っている。
リズムに合わせて蛍光灯にぶつかる虫たち。
壁に無数に貼られた指名手配の張り紙たちの大合唱~。
なんだか不思議なハーモニー。
耳を澄ませはちょっぴりステキなハーモニー。
翌朝目を覚ますと、目の前に幻覚キノコフグがいた…
こいつのせいだ!!

【第8話】 リーフクラウン
葉っぱの上でおやつ休憩。
ボクたちは果実をもぎ取り、もぐもぐと食べています。

次第にお腹もふくれて横になっていると、元気いっぱいになったミルカボちゃんは
葉っぱの上を走り出しました。(意外と足が速いのでびっくりします)
ミルカボちゃんが笑顔でこちらに向かって走ってきます。
そして大きくジャンプ、ボクの目の前に着地しました。
するとその反動で葉っぱはボクたちを中心に、大きなリーフクラウンを作りました。

ミルカボちゃんは「おお~」っと声をもらして感動しています。
ボクもちょっとやってみたくなり、その場でジャンプ!
すると小さなリーフクラウンがフワ~ッと周りに広がりました。
これはなんだか楽しいなと思い、ボクはミルカボちゃんといっしょにピョンピョン跳ねました。
しかしそれはやがてエスカレートしていき、最後にはミルカボちゃんが勢い余って
リーフクラウンの玉の中へと飛び込んで行ってしまいました…

玉はリーフクラウンの消滅と共に葉っぱの中へと消えていきます。
ミルカボちゃんを助けなきゃ!
ボクは思いっきりジャンプして、とびきり大きなリーフクラウンを作り、
玉の中へと飛び込んでいきました。
なんだか葉っぱの中はスイスイで、ぐるぐると泳げます。
ボクはミルカボちゃんをすぐに見つけ出し、しばらく葉っぱの中を泳き回っていました。

しかし「どうやってここから出ればいいんだろ?」と、ふと思った時の事です。
ふたこぶラクダ号が「くしゅんっ!!」と大きなクシャミをしました。

その瞬間リーフクラウンが出来て、ボクたちは葉っぱの外へと放り出されるのでした。
なんでもかぶりぐま【2】
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【もい鳥】が現在イーキャラ・メッケというサイトの
イーキャラブック大賞2005一次審査を通過しました。
二次審査はみんなの投票で決まるので【もい鳥】好きな方はぜひぜひ
プッシュしてくださいませ。






