新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景 -34ページ目

新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景

独断と超偏見による、勝手気ままでええ事しか書かん日記のようなもんです。
まあるい形してて、音が飛び出してくるモノへの愛情表現です。
ほなお暇なお方はどうぞお入りやす。
某サイトの『ぺんたno座右の銘盤』、『続・ぺんたno座右の銘盤』の続編となります。


TAKE TEN

 日本のジャズシーンはこの10年だけとっても随分と変わった。ましてやこの2、3年というのは超のつく目まぐるしさだ。1950年代に秋吉敏子らが海を渡り、遥か異国の地で本場ジャズに身を投げ出した。当時、和洋折衷ともとれる独特のテイストを注入し、ここに日本のジャズ見参とも言わしめた。しかし所詮は日本人のやること、奏でるジャズは黒人が演歌を歌うのと同じように誰ひとりとして触ろうとしなかった。《こんなのジャズじゃない》ってね。
 そして80年代になると新伝承派と波長を合わすかのように、日本離れした解釈のもと、欧米人になりきったミュージシャンやサウンドを手がけるようになって行く。それはどこまで行っても《つもり》だった。
 この松尾明なる太鼓叩きのオジさんは、威風堂々と日本人の日本人のための日本のジャズをやってのけた偉人とでも言っておこう。松尾明&TAKE TENバンドのデビュー盤であろう『On a Misty Night』は、全編にその空気が漂っている。いやぁ~実に晴々しいというか清々しいとでも言いましょうか、異国の地でふと演歌でも耳にしたような懐かしさがこみ上げてきます。別にいまさら変わったことをしてる訳でもないのですが、自分に素直になり気の趣くままメンバー皆が愉しんでいるなぁとつい頬がほころんでしまいます。異色のナンバー「Mission Impossible」でさえ時代劇を見ているかのように【和のテイスト】が同居しています。これはジャズでは珍しい5拍子のテンポでやってのけたことが勝因。バーデン・パウエルのラテン曲「Berimbau」なんぞもう明るい昭和歌謡の世界でしょう。中盤からは何と四畳半フォークへと理想的な展開を示すわけで、ラストナンバーにいたってはモンゴルの古い民謡「在那遥遠的地方」という草原情歌で、敢えてこのアジアンなナンバーには日本人らしさが微塵も感じられない・・・ただ黒光りしている松尾明が居るだけだ。
 もう松尾明っていう男が分からなくなってきました、ただずっと離れられない存在になったことは確かである。
-NO.464-


★博物館「酢の里」★
 mizkanでお馴染みの中埜酢店さん。江戸時代の佇まいを偲ばせるいい雰囲気だ。ガイドのお姉さんに案内され【酢】を真剣に学ぶ。ショップやレストランなども隣接しています。この運河から江戸へ向けて幾千もの船が往来したことであろう。【酢】は日本食の世界に革命を起こした張本人だ。


Goodies

 数年前、自身のブログでも紹介したが、コカ・コーラCMソング集なるCDが発売され当たり前のように続編も併せ手にしている。注意深くその歴史を辿ってみると実に面白い。コカ・コーラのために作られた歌をいくつかのアーティストに歌わせていたのが60年代、80年代にさしかかるとアーティストの持ち歌をコカ・コーラのCMソングに使用するようになってきていた。まあちょっとした替え歌なんでしょうけどね。その奔りとなったのが矢沢永吉の「YES MY LOVE」や早見優ちゃんの「夏色のナンシー」だった。替え歌といっても最後の〆には必ず ♪Yes Coke Yes と歌うだけなんだけどね。
 では本題へ入ろう。先程からいい加減書いてきた黒いコーラについてでなく、透き通ったキリンレモンのCMソングについてお話したかったのだ。ひとつの曲のアレンジを変えさせ何人かのアーティストに歌わせた強引さと、アーティストのヒットソングを拝借した安直さのコーラに対し、ずばり、キリンレモンはこのイメージを歌にしてくださいとお願いした違いは大きかった。少なくとも僕はそう思っている。
 ここにあげたEPOのセカンド・アルバム『GOODIES』に収められた「PARK Ave.1981」は、案外と忘れかけられた名曲であり、爽やかさで言えばコーラの遥か彼方をキリンレモンが走っていた証だ。EPOにとってもかなりのプレッシャー、何せ相手は天下のコーラに永ちゃんだ。今やキリンレモンのCMソングって何っ? というよりもこの曲を聴けば自ずと爽やかなレモンライムの香りがしてくるのです。 ♪レモンライムの青い風 この胸のときめき静めて~ さあ思い出してくれましたか、このメロディと歌詞あの味。その1年前、彼女の先輩竹内まりやがこう呟いていた・・・♪レモンライムの青い風 伝えて愛のDream of you~ ってね。さああなたはメロディの区別がつきますでしょうか。
-NO.463-


★サッポロビール園★
 この入り口付近にあるホップ畑、夏から初秋へ移ろいゆく季節感を楽しませてくれます。FIATのトラクター見るだけでも価値あり! 無料でビール博物館らしき展示物を見ることができます。期待通り試飲コーナーもありますよ(笑)。


PHwithHW

 古き良き時代、ジャズ・ビッグ・バンドで活躍した花形といえば専属女性歌手ではないでしょうか。1930、40年代にデビューした歌手のほとんどがビッグ・バンドの専属歌手志望で、後のジャズ・ヴォーカル一時代を築くこととなったのも彼女たちだ。そのなかでも一際輝きを放っていたと信じて止まないのがヘレン・ウォード嬢である。何せ音源が少ないのも魅力を増しているのでしょうね。キャリアのスタートはベニー・グッドマン楽団での1934~36年の3年間。美貌美姿、美声美息、美香美艶と褒めちぎってみたものの俺のものになるわけでもなく、ただひたすらアレコレと懇願するばかりのみ。
 さて本盤はピーナッツ・ハッコー楽団でのリラックスしたウォードが聴け、ファン垂涎の一枚『With a Little Bit of Swing』。しかも今回のヴォーカル廉価盤シリーズはたいていの男が泣いて喜ぶ品揃え。しかも1枚1、000円とくれば買わないではおられないでしょう。
 このアルバムは全12曲、うち7曲で麗しき彼女のヴォーカルが聴け、ハッコー楽団による5曲のインスト・ナンバーもスインギーでダンサンブルな仕上がりとなっている。そのインスト曲「With a Little Bit of Luck」で幕を開け、耳慣れた心地良いアンサンブルがとても愉しい。そして2曲目「Lazy」で心奪われてしまう。ふくよかなウォードの声が最高にシンプルでいい。そしてジャケットにも目をやってほしい。これを眺めているだけでウキウキ、40年代のダンスホールが目に浮かんでくる。もっと目を凝らしてよ~く見ると、満面の笑みを浮かべている女性の首元、そのネックレスがふわりと踊っている。そんな描写がよく合うサウンドなんです。
 最後に残念なお話を一つ。8曲目の「鈴懸の径」に目がない私は愕然とするわけで・・・何てことだ、彼女はここで歌っていないのです。ここではハッコーのクラリネットも哀しげに映るのです。しかし名曲名演とはこのこと、彼女なしでもこの曲がベスト。
-NO.462-


★トヨタ博物館★
 何度訪れても楽しい。とにかく行って欲しい!世界の、そして日本の懐かしい車達がたくさん迎えてくれる。
私のお気に入りの場所はいつも決まっていて、ちょくちょく特別展も開催するので年間パスポートも一考だ。館内のショップにはヴィンテージ物もあってそれだけでも価値がある。手ぶらで帰ることなどまずないねぇ。


suie for Choco

 1980年代デンマークのジャズ・レーベルの老舗Steeple Chaseから数作リリース、少数ながらも熱きファンに支持されてきたピアニスト〝ジョン・ボナー〟をご紹介しよう。今巷ではホワイトデーともあってチョコレートチョコレート商戦の真っ只中なのに、40半ばのオジサンの私にはホント無縁の話し。まあそんな他愛もない話に引っ掛けたつもりはないが、ジョン・ボナーの人気盤『Suite for Chocolate』なるアルバムを取り出した。
 タイトルもさることながらM3「Chocolate」やM7「Blues For Chocolate」と2曲も甘~く胸がもたれるようなナンバーに目をやられる。覚悟を決めて聴いてみると、おや? おかしいぞ、甘いハズのチョコレート、ビターチョコですら何処にも存在していない。ヨーロッパSteeple Chaseレーベルだけあって全体に重い空気があたり一面を支配している。さらにK・ジャマルのヴァイブがひんやりとした空気に映る陰影をより深く切り裂く。おや? あのボビー・ハッチャーソンの音色にも似ているではないか。60年代中頃、あのブルーノートがアヴァンギャルドなジャズ嗜好に奔ったあの頃の音に。しかしあれから20年経ってボナーが今更その音を掘り下げてみようかなどと、ただの憧れなんだろうか。正直なかなか馴染めないこの男(作品)、妙に好きになってしまいたいという一心で毎夜毎夜聴くことに決めた。かなりの試練ともいえる日々、そして28日目の今日ようやく分かり出してきた。何か味わいあるスルメのような演奏、曲、そして男だとね。回を重ねるごとに雲の切れ間から差し込む光を発見するのである。何とこれを聴くことが愉しくなってきているぞ。アルバム8曲中7曲もがオリジナルという頑張り屋さん、実に好感が持てる・・・が彼は作曲者向きではない。曲を愛しみ演奏する者であり、それらを愛しみ聴く者の心を捉えて止まない。本当の彼を知るまでにもう10年や20年はかかりそうだ。叫び
 オリジナルではM2「Where Did You Go」が聴き易く、唯一他人が書いたM4「Winter Blossom」の仄かなアジアン・テイストさが表出した希有なるメロディの洪水、これはもう誰にも止めることは出来ない。
-NO.461-

★知多繁★
 名古屋では有名な酒屋さん。各種酒の品揃えは個人商店としてはピカイチではないでしょうか。なかなか手に入らないお酒に巡り遇える楽しさがこの店にはある。お酒のほかにも全国の珍味を仕入れているのも嬉しい!
この兼重(麦・青箱)は鹿児島の濱田酒造の品。最近のお気に入りです。もちろん芋・赤箱もあります。年末には新酒お酒の量り売りが始まります。


BVSC

 【米国ルーツ・ミュージック探求の旅をするうちに、幅広くそして常に敬意を払いながらワールド・ミュージック的なサウンドへアプローチしていくこととなったライ・クーダー。本作は彼とキューバのベテラン・ミュージシャンとの出会いを卓越した演奏で聴かせ、おおらかで緻密なる至福の音楽となった。冒頭の「チャン・チャン」、何と言うか奇跡的に素晴らしい。『ブエナビスタ・ソシアル・クラブ』のすべてがセクシーだ。】とここまで某サイトに書いたのが3年半前のこと。またもそれらのCDやDVDを手にしてしまったことがこの章を書く始まりとなった。
 ライ・クーダーが何気に訪れた旅先でふれあった老ミュージシャン、それこそがブエナビスタ・ソシアル・クラブのメンバーだった。14歳の時に母を亡くしたイブライム・フェレール。孤高のギタリスト、コンパイ・セグンド。80歳にもなろうとしてもなおこの妖艶さが魅力的なオマーラ・ポルトゥンド。神が降臨したであろうルーベン・ゴンザレス。まさにダイアモンドの原石に触れた想いだったのだろう。原石という表現はどうか。もう僕の年齢をはるか超えた年月を、キューバの音楽と寝食をともにしてきた素晴らしいミュージシャン達なのだ。そんな彼等に対して原石だって? いまさら磨くわけでもなく、その輝きを閉じ込めてきたのはキューバという国が翻弄されつづけてきた歴史が物語っている。ブエナビスタ・ソシアル・クラブ映画版の冒頭でF・カストロとC・ゲバラのゴルフ・シーンは何故か皮肉っぽくも映るのである。
 最後に自然体でカメラと向き合ってくれた彼等に感謝するとともに、そこには何の飾り気もなく、ただひたすら喜びに満ちた歌を、踊りを、音を奏で、カメラが捉えた彼等の素顔、ちょっとした仕草、それらすべてが感動的だ。
-NO.460-


★御幸亭★
 名古屋でも老舗の部類に入る洋食屋さん、とにかく庶民的なのがうれしい。オススメのこの【ハヤシライス】は格別に旨い!メニューに悩んだら日替わりランチかこれを頼むといい。いたるところにネコに関するものがあり、ネコ好きにはたまらないお店です。メニューにはお値打ちなランチのほか、これまた名物の【オムライス】と悩みは尽きませんね。