中学校最後の合唱コンクール
なんと!
我が息子が
『指揮者』をやることになった。
クラスで誰もやりたがらず
他のクラスから大幅にスタートが遅れた
息子のクラス...C組。
誰もやりたくないなら...と
ド素人である息子が引き受けることになる。
(※他のクラスの指揮者は経験者で
みな女子生徒さん)
それが本番の1ヶ月前だった。
D「合唱コンで指揮やることになった」
P「え?(ウソ!マジ?ムリでしょ)」
D「誰もやらないからやることになった」
P「えーーーっ!!!だ、だ、大丈夫?」
D「ちょっと見てくれる?」
と音楽を流して指揮をとってみる彼。
絶望的.....
なんだそのリズムは....
あまりにも見通しが暗い
見込みが薄すぎる......
音の裏で
リズムをとっているではないか!!
それでは誰も唄えない
ということで、
母が一発勝負で
指揮をやってみせることに。
自分もスーパー!ド素人なのだが。
P「ちょっと見てて。
自分との違いに気づいて。
見て聞いてカラダで覚えて」
今日から寝る前に
指揮をイメージしてから寝ること
YouTubeで音楽を流して
カラダに染み込ませること
...を約束した。
翌日、
劇的に好くなっているではないか!!
音の裏でリズムをとるのが直っていた。
やはり、
イメージングの力はとてつもない。
そこから1ヶ月間、
毎日毎日....指揮に没頭
受験生のはずですが、
この期間、家では一切お勉強せず
音楽に乗って
踊るように指揮をやっていた。
とても楽しそうであった。
ある日、学校での合同練習で
息子の指揮が劇的に変わったので
先生もクラスメイトも
度肝を抜かれた状態で
びっくり仰天されたらしい。
担任の先生の声が
ド派手に裏返るほどに。
先生
「ダイヤぁぁぁ~~~~(裏返~)すごいぃぃ~~~
上手になってるぅぅぅ~~~~~」
初期のあの絶望的な指揮に
誰も文句を言わなかった
やさしい C組のクラスメイトたち。
P「みんなやさしい」
D「みんなやさしい。
やさCクラスなんだよ。
本当にありがたい。」
外部から音楽の専門家(?)が
指導しにやってきた日があったそうで
息子はその専門家から
大大大絶賛を受けたらしい。
専
「あなた!!すっごくイイわ!!
あなたのリズムの取り方、
ものすごくイイわ!あなた最高!!
みなさん〜〜彼の指揮に合わせれば完璧ですぅ!
彼に合わせられないなら
このクラスは終わりですぅ〜〜」
そして本番...
身内贔屓なしに
最高に素晴らしかった!!!!
これは完全に
『キャーー!!ダイヤ先輩ぃ〜〜!』案件。
のだめの
『千秋先輩〜〜〜!』に匹敵する。
(漫画のだめカンタービレより)
まっすぐに伸びた姿勢
武士並のキレイなお辞儀
音楽の表現力
しなやかな腕の動き
手が大きく指が恐ろしく長いので
とても舞台映えした。
『キャーー!ダイヤ先輩〜!!』案件だと
確信していたが
思いの外、
ママさん方のハートに響いたようで
ありがたいことに
たくさんの方々から
興奮抑えきれずのテンションで
お褒めの言葉を頂いた次第。
動画を見直している際、
音を消して観ているのに
そこから音楽が観えて
音楽が流れてくる指揮だと
息子に伝えると、
D「あ、それ!専門家の人にも言われたよ。
『あなた〜音が聞こえるわ〜〜
耳が聴こえない方にも
音楽が聞こえる指揮だわ』って。」
ものすごい称賛。
実のところ、
あの絶望的な指揮をみた瞬間
「才能なし」
のレッテルを貼ってしまっていた。
中学校のいい思い出として
指揮者の体験ができればよい
いい体験になるではないか
それでよし
と思っていた。
無意識に
子どもの可能性を
己のちーちゃい枠にハメ込んでいた。
まさか、
こんなミラクルが起きるとは
思いもしなかった。
なによりも
当の本人がひとつのことに
夢中になって没頭できたこと
楽しくてしょうがないデキゴトに
またひとつ出会えたこと。
よい体験になりました。
もちろん、
母にとっても。
きょうは以上です。
ありがとうございました。
