「たくさんの」という表現はたくさんある | 英語の極意  弁理士 奥田百子

英語の極意  弁理士 奥田百子

英検1級、弁理士
翻訳歴20年以上
翻訳の大学院で10年以上教えています。

英語に興味ある方、英文を書けるようになりたい方、英検を受ける方にお読み頂けるブログです。
翻訳者からみた英語の極意を話しています。


メールアドレス momoko.okuda@gmail.com

テーマ:

たくさんの

 

という意味の英語として最初に習うのは 

many

だと思います(私の頃は)。

 

しかし、ネイティブと話していると、

 

many よりも a lot of の方が多いです。この2つはどう違うのか調べてみると、

 

Weblio英会話コラムにバッチリ答えが載っていました。

 

manyは可算名詞に使える

a lot of は可算名詞、不可算名詞どちらにも使える 

 

とのこと。可算名詞、不可算名詞のどちらかわからないときでも、

a lot of

を付けておけばよいことになります。

 

もちろんネイティブがa lot ofの方を多く使うのは可算・不可算の区別が分からないなんて理由ではないです。このコラムによると、「a lot of と lots ofは、manyよりも口語的な表現」だそうです。

だからネイティブが会話の中で使うのでしょう。

 

可算名詞、不可算名詞の区別がわからないなんて言ったって、そもそもを付けているのだから、可算とわかっているのでしょう!

といわれそうですが、そもそもを付けてよいか迷います。

 

たとえば、equipment(器具)なんていう単語はをつけていいかどうかわかりますか?

私はいつもわからなくなり、その都度辞書を調べています。

答えは不可算名詞です。

 

こんなとき、 a lot of は可算、不可算のどちらにも使えるから、これを使っておけばよいということです(manyではなく)。

 

peopleはどうでしょうか?

Weblio辞書には、「複数形なし;集合的に;複数扱い」とあります。

 

a lot of people

many people

どっち?

どちらも聞いたことがあります。

 

これも、Weblio英会話コラムに答えがありました。

「集合名詞の中にも many で形容して自然に響く例があります」とのこと。

その例がpeopleです。

 

peopleという単語自体が、「人々」という複数形を表すことばです。このような「集合名詞は、基本的には「不可算名詞」」だそうです。しかし、「personの複数形」という認識で、manyを付けてもよいとのことです。
 
「多くの」には、a large numebr of という熟語もあります。この話は次回に。
 
手をつないだ世界の人々のイラスト