生まれ生まれ生まれ生まれて
生の始めに暗く、
死に死に死に死んで
死の終わりに冥し(くらし)。
空海の言葉
生あるものの姿。性。
そうなのだけれど、ピンとこない。
女性に生まれたなら、赤ちゃんを産みたいと思うのが自然だと云う人に囲まれている。
好きな人ができたら、その人の子を産みたいと思うものだ、と云う。
そう思えないのは残念ね。本気でないね、と語る人がいる。
少子化対策のためにもいかに子どもを増やすかとか。
生まれ生まれ生まれ生まれて
ついていけないのだ。
私は。
地球レベルでみるなら、人類は多すぎる。
なのに、人口減少を憂うとは、どういうことなんだろうか。
社会システムが成り立たないというなら、システムの方をこそ変えていけばいい。
生まれ死にをどうこうするよりいい。
あるいは、
自分たちの方が恐らく先に逝くのに、新しい若い命を飼おうとするのは、どういうことなんだろうか。
残していくことになったら、誰かどうかよろしくって…
生む、生まれることは、嬉しいし、かわいいし、希望の塊だ。
生まれることになったなら祝福する。
けれど、生まれ生まれ生まれ生まれる、そのエゴは省みられることなく繰り返すのか。
それが私にはわからない。
わからない自分の感覚に疎外感。