乳癌切除断端迅速.細胞診
乳癌手術において、切除断端迅速.細胞診による迅速検査も依頼され、実施してきたので、その結果について報告する。
【材料と方法】断端迅速検査で組織診と細胞診を併用した症例数は50例であった。
断端部1ヵ所につき、捺印標本を1枚作成し、迅速細胞診標本とした。
【結果】断端迅速検査の50症例で、組織診と細胞診が一致したのは45症例(陽性9例、陰性36例)で、5症例に乖離がみられた。細胞診陽性・組織陰性とした2症例は、術後検索で、細胞診の偽陽性(overdiagnosis)が判明した。
迅速組織検査が迅速細胞診より、検出率、正診率とも高く、迅速細胞診の必要性は低いと考える。
断端細胞診に関しては、臨床医の希望で、継続して実施しているが、無駄な検査は早く止めたい
センチネルリンパ節迅速細胞診
乳房温存術が施行されるようになり、センチネルリンパ節の迅速検査が増えた。
細胞診によるセンチネルLN迅速検査も依頼され、実施してきたので、その結果について少し触れる
【材料と方法】
センチネルリンパ節迅速細胞診は81症例に実施し、リンパ節の最大割面を捺印し、迅
速細胞診標本を2枚作成した。
【結果】
センチネルリンパ節迅速細胞診を実施した81症例中、迅速または永久組織標本で23症
例にリンパ節転移がみられたが、迅速細胞診陽性は12症例のみであった。
【考察】乳腺断端、センチネルリンパ節迅速検査において、迅速組織検査が迅速細胞
診より、検出率、正診率とも高く、迅速細胞診の必要性は低いと考える。
少し考えれば当たり前の事で、左は細胞診、右は組織標本
細胞診では1割面の捺印なので、赤部分の癌は検出できない。
一方、組織ではステップで標本作成するので、赤部分の癌も検出できる。
無駄な検査は止めましょう





























