細胞診を考える -4ページ目

胆汁細胞診4

60代、男性、閉塞性黄疸

PTCDからの胆汁細胞診



重積性の強い細胞塊



核クロマチンの増加、不規則重積、核の大小不同




明瞭な核小体がみられる





Class5 高分化腺癌でした


胆汁細胞診3

60代、男性

膵臓癌で、総胆管にステント留置中。 胆汁細胞診です



シート状細胞塊が、比較的多くみられた。



核間距離均等。重積すくない



辺縁部には細胞の重なりがみられる





最も異型性の強い細胞塊であった。1ヶ所のみ






写真では診断難しいかも

最後の写真は、完全には悪性を否定できないが、良性細胞塊の辺縁部の重積と考えて

「Class3 :明らかな悪性所見はなし」 としました

胆汁細胞診2

70代、女性、胆汁細胞診


異型細胞塊が散見される


この細胞塊は異型がやや乏しいが、



核の大小不同、不規則重積性がみられる



核クロマチン増加、核の大小不同。核の不規則重積




Class5 高分化腺癌でした



胆汁細胞診1

60代、男、胆汁細胞診


重積性の強い細胞塊




管腔形成もみられる。この写真では核異型をみるのは難しい



一部の細胞には粘液がありそうです




核の大小不同、核の不規則重積

核異型、細胞質に粘液がみられる





写真では診断難しいかも


Class5 高分化腺癌でした

内膜細胞診

診断の難しい細胞診として、内膜細胞診があります。


70代後半の女性、内膜細胞診です。


細胞量は多くありませんが、異型細胞塊があります。





核小体の明瞭な細胞で、核間距離は不均等です。


再生上皮 ・ 悪性細胞のいずれを考えますか


      ↓





高分化腺癌、G1でした

60代中頃、女性、乳腺ABC

1cm程度の乳腺腫瘤のABCです。

覚悟してトライしてください。



細胞境界不明瞭な上皮塊とリンパ球




細胞境界は不明瞭




リンパ球と上皮集塊(細胞境界は不明瞭)





良性・悪性 いずれでしょう。



ヒント1


一部の核には核小体がみられるが、核クロマチンの増量はどうですか?

細胞質には顆粒状物質が見られる

ヒント2


髄様癌を考えた人は不正解です。


ヒント3


軟部、食道に比較的多く発生します



回答


顆粒細胞腫


腫瘍細胞とリンパ組織



中拡大





強拡大。核はリンパ球とほぼ同じ大きさ。細胞質は顆粒状


顆粒細胞腫:起源schwann細胞。皮膚、皮下、粘膜、骨格筋に発生。


細胞中央ないしは偏在性に1個の核を持つ

細胞質は好酸性微細顆粒状。

PAS陽性、S-100陽性

グリコーゲンは持たない

80歳代、F、顎部腫瘤

80歳代、F、顎部腫瘤。

乳癌の既往あり。臨床医はリンパ節転移と考え、針穿刺してきました。




比較的大きな上皮塊が散見された




結合性の強い上皮塊。分かりにくいが、周囲にはリンパ球がみられる




上皮塊はシート状です。良性・悪性どちらを考えますか?




好酸性の細胞質を持つ、核異型の乏しい上皮塊です。

周囲にリンパ球がみられる。

臨床医は癌のリンパ節転移を考えていました


良性・悪性


できれば 推定診断



ヒント  :リンパ節からの穿刺ではありません。



答え



  ↓




唾液腺のワルチン腫瘍でした。

(当院のスクリーナー、病理医(私じゃないよ)はclass4で回答していました)



尿細胞診5

70代、男性、自然尿



重積性のある細胞塊と、その周囲にN/C比大の異型細胞がみられる



孤立性にみられる細胞みの核小体が目立つ


核の大小不同、核クロマチンの不均等分布も見られる




Class5、 UC, G2-3としてよいでしょう。

集塊状の細胞だけでなく、ほつれた周囲の細胞を観察することが大切です


尿細胞診4

60代、女性、自然尿



N/C比大の異型細胞塊、RBCが多いので、結石なども考慮してね。

一部で、核小体がみられる。


細胞の詳細は分かりませんね。

結合性はしっかりしている。ほつれはない。

一部に核小体がみられる



結石の剥離細胞なのか、UC,G1なのか分かりません。

10年間細胞診をみていますが、分かりません。

永久に分からないと思います。尿細胞診の限界です

よって


Class3 再検査


頭頂部皮下腫瘍(転移腫瘍)

60代、男性、頭頂部皮下腫瘍  スタンプ標本

(既往歴を書くと、答えが分かるので省略)



重積性のある細胞塊



重積の少ないところの細胞塊



○内の細胞質に注目



紡錘形核の細胞がみられるが、腫瘍の構成細胞


この細胞像だけでは組織推定は難しいかも

(いわゆる”後出しじゃんけん”細胞診)


組織は暫くお待ちください